動物モチーフのオブジェ

こんにちは!
せっかく過ごしやすい秋の季節になったと思いきや、湿度は高いまま曇りや雨ばかりですっきりしない天候が続いていますが、今回は、1点置くだけでお部屋の表情を豊かにしてくれる、動物をモチーフにしたインテリア・オブジェをご紹介したいと思います。

インテリアには遊び心をオン

近年はインテリアショップでも、装飾性よりは機能性を重視した、いわゆる暮らしに役立つ道具として使える日用品を多く取り揃えているところが目立ちます。飾り気はなくてもハードな使用に耐える業務用品などは、見た目もシンプルで価格もリーズナブル。非常に人気が出ています。

しかし、そういった機能性だけを追求した道具ばかりに囲まれていると、なんとなく寂しい気持ちに。。。
やはり自分としては、遊び心を感じさせるアイテムを室内に加えたいと思ってしまうのです。

今回取り上げるオブジェには、明確な機能性や用途はあまりありません。
お部屋の棚や窓辺、テーブルの上など、好きなところに置いて飾ってもらえれば良いのです。

アレキサンダー・ジラードによる愛らしい黒猫のウッデンドール

ところでいまは世界的に空前の猫ブームらしく(本当なのでしょうか?)、都内にも猫と触れ合いながらお茶ができる猫カフェなどができたり、猫との暮らしぶりを紹介する雑誌が創刊されたり、実際に猫を飼う人の数自体も増え、なんとペットショップでも猫の販売価格が上がりつつあるそうです。

最近とある撮影用に作った、猫とアロマ好きの女性が住んでいる設定の部屋。窓の下に置いてある立ち姿の黒猫が<ヴィトラ>のウッデンドールの《キャット》です。これは2サイズ販売されているうちの大きいほう。ラウンジチェアはデンマークの<ヘイ>というブランドのものです。

最近とある撮影用に作った、猫とアロマ好きの女性が住んでいる設定の部屋。窓の下に置いてある立ち姿の黒猫が<ヴィトラ>のウッデンドールの《キャット》です。これは2サイズ販売されているうちの大きいほう。ラウンジチェアはデンマークの<ヘイ>というブランドのものです。

ということで、まずは猫をモチーフにした、<ヴィトラ>のウッデンドールをご紹介したいと思います。

<ヴィトラ>といえば、チャールズ&レイ・イームズのデザインした象の姿をした子供用のオブジェ《イームズエレファント》なども
製造しているブランドですが、このウッデンドールの猫も、イームズと同時代に活躍したデザイナー、アレキサンダー・ジラード
が手掛けたものです。

様々な形状の木製人形が揃うウッデンドールのシリーズは、もともとジラードがサンタフェの自邸に飾るため1950年代にデザインしていたのですが、当時は販売されなかったそうです。それを過去の資料などを集め<ヴィトラ>が製品化したものが、こちらになります。

こちらもジラードのウッデンドールの猫で、サイズの小さい仕様のもの。同じく<ヴィトラ>の製造する小さな棚に置いて飾ってみました。観葉植物との相性も良いので、一緒に組み合わせても良いかと思います。

こちらもジラードのウッデンドールの猫で、サイズの小さい仕様のもの。同じく<ヴィトラ>の製造する小さな棚に置いて飾ってみました。観葉植物との相性も良いので、一緒に組み合わせても良いかと思います。

この猫は2、3年前にウッデンドールのラインナップに新しく加わったもので、同じようなデザインの犬も販売されています。
犬猫ともに大小の2サイズがありますが、どちらを見ても、ジラードが多大な影響を受けていた南米や東欧、アジアなどのフォークアートと共通する、温もりのある手仕事の痕跡や懐かしさのようなものが感じられます。

実は大小サイズともに胴体が分節していて磁石でくっつける仕様になっていて、ぐるぐる回転させて遊ぶこともできるのですが、どこかとぼけた、この愛嬌のある表情が何とも言えません。癒される感じがするのです。そして猫が好きでも賃貸マンションの条件などで飼うことができない方にもおすすめです!

温かい雰囲気を運んできてくれる、ロワゾー

さて、続いてもこの流れで<ヴィトラ>から販売されている鳥のオブジェをご紹介したいと思います。

左端の窓前に置いたのが、<ヴィトラ>の鳥のオブジェ《ロワゾー》。鳥が遊びに来て休んでいるように見えますね。これもとある撮影用にスタイリングした空間ですが、外の植物や内装と合わせ、アート作品や小物、植物を選定してみました。

左端の窓前に置いたのが、<ヴィトラ>の鳥のオブジェ《ロワゾー》。鳥が遊びに来て休んでいるように見えますね。これもとある撮影用にスタイリングした空間ですが、外の植物や内装と合わせ、アート作品や小物、植物を選定してみました。

鳥をモチーフにした雑貨や照明というのは探すととても多く出回っていますが、個人的にはこれが一番好きで、自宅にも飾っています。
デザイナーは、ロナン&エルワン・ブルレックという、兄弟でデザイン活動を展開してるフランス出身のデザインデュオによるもの。

商品名は《ロワゾー》。フランス語で”鳥”という意味なので、本当にそのままですね。素っ気ないほどに単純化されたフォルムですが、窓辺や棚の上などに置くと、鳥が休憩しているように見え不思議な感覚になります。野生の鳥が自分の部屋に遊びに来て、居心地が良かったのでひと休みしている。眺めているとそんな気がしてくるのです。

本体の素材は無垢のメープル材を綺麗に削り出して作られたもので、手触りが滑らかで気持ち良く、意味もなく撫で回してしまうこともしばしば。仕上げも無塗装なので、木材が持っている素材特有の温かみを感じられ、インテリアにもすっと溶け込んで馴染んでくれます。

ブルレック兄弟は現代のプロダクトデザイン業界の中では、飛び抜けて活躍しているデザイナーです。
少し前にはサムスンから液晶テレビを発表するなど、家具に家電、照明、花瓶にラグにカーテンなど、ジャンルを問わず様々な製品のデザインを発表していて、これからの活躍も非常に楽しみな存在です。

ファン待望! マジス40周年記念オブジェ

次にご紹介するのは、ブルレック兄弟と並んで活躍しているドイツのプロダクトデザイナー、コンスタンティン・グルチッチのデザインしたもの。日本に入荷したての新作で、今年、イタリアの<マジス>から発売されたロバと馬の交雑種であるミュール、ラバをモチーフにしたオブジェです。

右の馬のような姿をした黒いオブジェが、<マジス>から発売された《エットレ》です。重さは約5kgもあり、手に持つと筋トレに使うダンベルのようにズシリと感じます。この写真は撮影現場にあったイギリス製のブリキの車と並べてみたところです。

右の馬のような姿をした黒いオブジェが、<マジス>から発売された《エットレ》です。重さは約5kgもあり、手に持つと筋トレに使うダンベルのようにズシリと感じます。この写真は撮影現場にあったイギリス製のブリキの車と並べてみたところです。

馬のような姿のオブジェ、その名も《エットレ》は、鋳物の技術を用いた鉄鋳で作られていて、ドアストッパーやブックエンドにもなるほどの重さです。

モチーフになっているミュール(ラバ)は、<マジス>のブランドのアイコンになっている動物で、我慢強く丈夫で、着実に一歩づつ前進する性格を持つことから、創業者であるユージニオ・ペラッツァが考えるブランド理念の象徴とされ、これまでにもカタログの表紙などに写真が用いられていました。そして今年、創業40周年を迎えた<マジス>が記念として発表したのが《エットレ》なのです。

世界最大の家具見本市、ミラノサローネで発表され、その愛らしい姿から一挙に話題を集め、日本でもかなり人気が出ていましたが、ようやく販売が開始となりました。空間に置かれた姿を見ると、絵本の中の場面に遭遇したようなストーリー性を感じさせてくれるのですが、そこが最大の魅力かも知れません。
デザインを担当したコンスタンティン・グルチッチは<マジス>を代表する椅子、《チェアワン》なども手掛けているデザイナーで、日本でも<無印良品>や<アルフレックスジャパン>で製品を発表していたりもするので、知っている人も少なくはないかと思います。

今年の秋の東京デザイナーズウィークの期間には、青山一丁目にあるマジスジャパンのショールームでイベントが開催され、デザイナー本人も来日が予定されているそうですので、興味のある方は是非、行ってみてほしいです。

どこかで見たことのあるフォルム!? イタリア発のユニークなテーブルランプ

では最後は番外編として、照明メーカー<フロス>のランプ、《スヌーピー》をご紹介したいと思います。

左に置いてあるのが、<フロス>のランプ《スヌーピー》。ボリュームのある黒いシェード部はスチールを黒く塗装したもので、白い大理石の台座とのバランスもユニークです。

左に置いてあるのが、<フロス>のランプ《スヌーピー》。ボリュームのある黒いシェード部はスチールを黒く塗装したもので、白い大理石の台座とのバランスもユニークです。

イタリアの照明メーカー、<フロス>を代表するテーブルランプのひとつですが、こちらはデザインが先で、名前は後付けされた模様です。

1967年に、アキッレとピエル・ジャコモという二人のカスティリオーニ兄弟によってデザインされたランプなのですが、横から見た姿が米国の漫画家、チャールズ・M・シュルツが生み出した犬のキャラクター、スヌーピーに似ていたことから、ズバリ《スヌーピー》と命名されたそうです。

丸みを帯びたシェードのフォルムや、首のようにも見える大理石の台座のバランスなどを見ると、確かにスヌーピーに似てなくもないですね!

上品でいて愛嬌もあって、この照明も個人的に凄く好きなアイテムで、これまでに何度も展示イベントや撮影などに登場してもらっています。

普段は<フロス>の製品を日本で取り扱う、日本フロスさんのショールームなどで実物を見ることができますので、興味のある方は是非、日本フロスさんまでお願いします。

以上、今回は動物をモチーフにしたインテリア・オブジェや照明をご紹介させて頂きました。

では、また!