自然と一体となるランドスケープアート

こんにちは!
今回は先日の6月22日〜26日まで北海道の旭川市で開催されていた、旭川デザインウィークで体験した、ENWA(エンワ)さんのタープアートについて書きたいと思います。

2年目の「旭川デザインウィーク」に参加しました

このイベントは、旭川家具工業組合、旭川市、旭川商工会議所が主催しているデザインイベントで、メインの展示会場となる旭川家具センターのある旭川市、「写真の町」として写真写りの良い町づくりを続けるなど独自のアプローチで注目を浴びている東川町、そしてこの年が初参加となった旭川空港のある東神楽町、という3市町村に製造拠点を持つ家具メーカーや工房、ショップなどが参加しています。

旭川の家具メーカーの展示などが集まるメイン会場、旭川家具センターの入り口付近で披露された、建築家の田根剛氏によるインスタレーション。 家具を構成する本物の木製パーツを使用して表現されています

旭川の家具メーカーの展示などが集まるメイン会場、旭川家具センターの入り口付近で披露された、建築家の田根剛氏によるインスタレーション。家具を構成する本物の木製パーツを使用して表現されています

壮観!空間演出家 ENWAさんのタープアート

各地を会場にして、新作家具や手工芸品の発表、建築家によるインスタレーションなど、様々な展示が開催されていたのですが、じつは私もその中のひとつ、『東神楽グランピング&マルシェ』というイベントで、グランピングテント内のスタイリングを担当させて頂きました。

会場となったのは、東神楽町にある、ひがしかぐら森林公園。キャンプ場にオートキャンプ場、バンガロー、丘の上の景色が素晴らしいキャビンなどに加え、豊富なアクティビティを備えた緑豊かな立地の中にある公園です。目の前に温泉宿泊施設もあり、旭川空港から車で30分程で到着できる、アクセスの良い場所でもあります。

担当したグランピングテントが設置されたのはキャンプスペースで、同じ場所には、キャンプで日除けなどとして使われる”タープ”を、ランドスケープオブジェに発展させた、タープアートの第一人者である空間演出家のENWAさんの展示もあって、本当に壮観でした。

ENWAさんのタープアートとグランピングテントが設置された、ひがしかぐら森林公園のキャンプスペース。右端に見えるのは物販のコーナーです

ENWAさんのタープアートとグランピングテントが設置された、ひがしかぐら森林公園のキャンプスペース。右端に見えるのは物販のコーナーです

独特の形状をしたタープはそれぞれ人の姿を表現したものだそうで、地面に突き刺した白樺の丸太を支柱にして、テンションを張ったワイヤーで個々を結び合わせ、立体的なオブジェとして完成させています。

イベント期間中は雨が降ったり止んだり、急に晴れたりと天候がめまぐるしく変わりましたが、雲の切れ間からのぞいた青空を背景に眺めたタープアートは、これまで体験したことのないくらい心を晴れやかにさせてくれました。

こちらが下から白樺の支柱と空を眺めたところ。赤、白、青のトリコロールカラーで構成されたタープが鮮やか。青空と緑に映えます

こちらが下から白樺の支柱と空を眺めたところ。赤、白、青のトリコロールカラーで構成されたタープが鮮やか。青空と緑に映えます

ENWAの代表である高橋克明さんは、もともと建築家で、1980年代後半から現代アートとしての表現をスタートした方です。

同じ会場を一緒に担当するひとりとして、自分は高橋さん率いるENWAさんのチームの方々と、準備期間も含めて2週間くらい共同生活をさせて頂きました。

そこでお話を聞いたところ、このタープアートは、屋外を会場にした音楽やアートイベントにおいての、
来場者のためのライフラインのひとつである日除けのスペースを確保するという実用性を考慮して生まれたものであるそうです。

建築家としての背景をお持ちの高橋さんならではの発想だと思いましたが、そこに空間を飾るオブジェとしての表現を合致させ、
自然と一体となるランドスケープアートにまで発展していったということでした。

「人と人との結びつきやつながりがあれば、大きな力や感動を生み出すことができる。」

タープとタープをつなぎ合わせ、大きなスケールのオブジェに完成したENWAさんのタープアートには、そんな想いが込められています。

自然と一体となったENWAさんのタープアート、機会があれば是非たくさんの人に体験してもらいたいです。

では、また!