大切なバッグをキレイに使うお手入れ&収納

大切なバッグをキレイに使うお手入れ&収納

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日々の装いに欠かせない、バッグ。
コーディネイトに華を添え、ポータブル収納をかなえてくれるマストグッズですが、実は意外と「お手入れの仕方がわからない」「しまう場所に迷う」と悩む声の多いアイテムでもあります。

そこで今回は、生活研究家 阿部絢子さんにバッグのお手入れと収納についてうかがいました。
服に比べて長く使うことの多いバッグだけに、正しいお手入れと使いやすい収納で、キレイな状態をキープしましょう。

ひと口にバッグといってもさまざまな種類や素材、デザインがあります。
阿部さんによれば、まずチェックすべきは「素材」です。以下の素材はよくバッグに使われています。

バッグの「素材」を確認する。

●レザー
動物の皮を使ったもの。牛や豚が多く、ヒツジやヤギ、ワニなども使われる。
「起毛加工で毛羽立っているものはスエード、ヌバック、ベロアなど。起毛しておらず、表面がツルツルのものはスムースレザーです」(阿部さん)

●人造皮革(人工皮革・合成皮革)
人工皮革は不織布に合成樹脂剤を塗布したもの。「丈夫なので、ひんぱんに使うバッグに向いていますね。毛羽立ったもの、毛羽立っていないものの両方があります」(阿部さん)。
合成皮革は天然の布地に合成樹脂剤を塗布したもの。

●布
綿、ナイロンなど。「さわりごこちがよく、手軽に洗濯できますが、他の素材に比べると耐久性は劣ります」(阿部さん)

素材に合ったお手入れ法を知る

素材に適したお手入れをしないと、ケアしたつもりがむしろバッグを傷めてしまうことにもなりかねません。

●レザー
「天然皮革は染色が難しく、使い続けるうちにすり減って下地が出てきて白い筋に見えます。これはバッグを古ぼけて見せる要因のひとつです」と阿部さん。
また、起毛素材は毛羽がくっついてぺったりと寝てしまうと、色が黒ずんで見えることに。
いずれもこの状態になってしまうとリカバリーはかなり難しいので、日ごろからのお手入れが大切です。

  • スエード、ベロアなど…洋服用ブラシで起毛させる。毛に沿ってブラシをかけた後、逆方向にかける。
  • スムースレザー…メガネ拭き用のクロスやマイクロファイバー素材のタオルなどで乾拭きし、中までよく風を通す。毛羽が寝てしまったら、皮専用のクリームを付けた布で拭いてから乾拭きを。その後、バッグと同色の靴用クリームを塗って補色するか、無色のクリームを塗ってツヤを出す。

持ち手が汚れたら、水で濡らしてかたくしぼったクロスで拭きます。目立たない箇所で試してから行い、シミにならないように注意しましょう。

スエードやベロア素材のバックの場合、黒ずんでしまって困るという方も多いのではないでしょうか。

「その場合は、へばりついた毛羽を削って取り除きます。歯ブラシで汚れを払い落とした後、砂消しゴム→それでも落とせなければ金属ブラシ→スポンジの研磨材のついた面の順で、軽く削ります。やりすぎは厳禁! 慎重に行いましょう」(阿部さん)

また、皮のバッグで最も注意が必要なのは、型崩れ。
中身にバッグが沿って変形するので、ものを入れたままにしたりすると角が出てしまう場合も。中身はこまめに入れ替えるようにしましょう。

●人造皮革(人工皮革・合成皮革)
「自宅で手洗いまたはドライクリーニングできます。製品表示を確認してください」(阿部さん)。手洗いする場合は、下記「布の手洗い法」を参考に。

●布
おうちで洗濯できる。「たらいや洗面器に水を張り、バッグを浸けます。石けんを付けた歯ブラシなどで、汚れた部分をこすって落とします」。
布バッグは特に汚れやすいので、シーズン終わりなど最低でも年に2回は洗っておきたいもの。ナイロン製のインナーポーチなど、汚れやすいものはもっとひんぱんなお手入れが必要。
「人気の帆布のトートバッグなどは、汚れが付きやすい素材。丈夫なので、タワシ等でこすり洗いしてもよいでしょう」(阿部さん)

取り出しやすくきれいに保存できる収納

どこにしまってよいかわからず、ソファや床になんとなく置いているという声も多いバッグ。適当に転がしていては、お気に入りのバッグが早く消耗してしまいます。

定位置を決めて収納する。

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「『帰ったらここに置く』と決めておかないと、ちょい置きしてしまいがち。たとえポーチひとつでも、定位置を決めましょう」
阿部さんはふだん使いのナイロン製リュックや布トートバッグは、ドアにかけられフックを使って収納しています。
「帰ったらすぐにかけておけるし、ドアの周囲は風通しがよいのでカビの心配がありません。それに、バッグは見えるところに置かないと、持っていることを忘れてしまいますよ(笑)」

中身は出して別に収納する。

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「バッグに中身を入れっぱなし」は、汚れやカビのもと。
インナーポーチや手帳、財布、名刺入れなど、中身は帰宅するたびに出し、トレイなどにまとめて定位置へ置く習慣をつける方法がおすすめ。
これなら、バッグが変わっても忘れ物を防ぐ効果も。名刺入れなどは汚れやすいので、小物は出すついでに状態もチェックしましょう。

型崩れを防ぐ工夫をする。

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「皮のバッグは型崩れしやすいので、長い間吊るしておくのは向いていません。包装紙などを丸めて入れ、通気性のよい不織布に包む、あるいは紙袋に入れて、湿気の心配の少ないクローゼット上部に置くのがベストです」(阿部さん)
クローゼットの扉はふだんは開けておき、風通しをよくしておきましょう。

入れ子にすれば省スペースに。

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布素材は型崩れしにくいので、小さなバッグを大きなバッグに入れ子にしてもOK。
「エコバッグなど小さく薄いバッグは、バラけて迷子になりがち。1か所にまとめておくと、使うときにわかりやすく、忘れてむやみに増やすことも防げます」(阿部さん)

素材に合わせたお手入れと収納とともに、最後に大事なのは定期的な見直し。
「2〜3年に1度はすべてのバッグを出してチェックが必要」と阿部さんはいいます。
「存在そのものを忘れていたバッグや傷んだもの、似たような色やデザインを複数持っているものは処分しましょう。また、収納場所がその時の暮らしに合っているかも確認を」
これでお気に入りのバッグをベストの状態でキープできますよ。