料理の腕を上げる調味料&スパイス収納

高温多湿な日本では保存に注意が必要

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毎日の料理に風味をプラスしてくれる調味料&スパイス。
今回は、基本的な調味料(しょうゆ、塩、砂糖、みりん、油、料理酒など)やスパイス(コショウ、唐辛子などの香辛料)、ハーブ類、ドレッシングなどを広く含め、その保存と収納、お手入れについて考えます。

調味料&スパイスの収納というと、色とりどりのボトルに詰められてコンロ周りズラリと並ぶ外国のキッチンにあこがれてマネしたものの、調味料&スパイスが劣化してしまった…という方も多いのではないでしょうか。

「ヨーロッパなどの乾燥した場所に適したスパイス類の保存方法を、日本のような高温多湿の風土で同じようにマネても、失敗してしまう可能性があります」と生活研究家 阿部絢子さんは指摘します。

調味料&スパイスの保存で最も大切なことは、劣化を防いで風味を長くキープすること。そのためにはどんなことに気を付けたらよいのでしょうか?

阿部さんによれば、「水分、日光、空気」の3点に注意することが大事だといいます。水分を含んでしけったり、空気に触れて酸化したりすると、風味が損なわれるだけではなくカビが生えるなどの深刻なダメージを受ける原因に。
水場の近くや西日の当たる出窓に置きっぱなしにすれば、すぐに劣化してしまいます。保存方法や場所には十分注意しましょう。

購入時の容器のラベルに記載されている「保存方法」を確認する。

基本中の基本ながら、やっていない人が意外と多いのではないでしょうか。最も適した保存方法が指定されているので、これに従って保管・保存します。

保存方法の記載例

  • 「直射日光を避け、常温で保存」
  • 「キャップをしっかり閉めて冷暗所に保管」
  • 「高温多湿を避けて保存」

阿部さんはさらに、容器記載の「原材料」もチェック。
「保存料が無添加なら、『保管方法』で“常温で保存”とあっても、念のために冷蔵庫で保存するとよいでしょう」

「冷暗所」「常温」など適した場所で保存する。

一般に、「冷暗所」は「常温(15~25℃)より低く安定した温度を保ち、直射日光が当たらない場所」を指します。冷蔵庫が最も適していますが、他にもシンク下・コンロ下の収納スペースや床下収納などで、条件を満たすスペースを探しましょう。

「キッチンが西向きか、風通しがよいかなどによって変わるので、わが家のキッチンの状態をよく確認しましょう」

「常温で保存」とある場合は、特に冷暗所に置く必要はありませんが、その場合も直射日光を避けて通気性の高い場所にしまうようにしましょう。

小分けにし、密閉保存する。

「買った時の袋のままで使ったり、保存したりするのは厳禁です。短期間で使い切れる分だけを、しっかりふたや栓の閉まる容器に移し替えて使いましょう」

 阿部さんはよく使う塩や砂糖・コショウといった基本的な調味料は小びんやミルに移し替え、ガスコンロ棚の専用引き出しへ。たまに使う調味料やストックは食器棚や食品ストッカーに、かごやトレイにまとめて収納しています。その際、

  • 袋入りのものは口をクリップで留めてジッパー式密閉袋に二重に入れる
  • 香りの強い唐辛子などはビニール袋に二重に入れて、冷凍庫で保存する

といった、劣化を最小限に防ぐための工夫をしています。

“使うたび&定期的”の二重のお手入れ

細かな調味料&スパイスは、こぼれたり飛び散ったりして周辺が汚れがち。保管場所をきれいに清潔に保つには、2ステップでお手入れをしましょう。

使うたびに容器を拭く。

調味料&スパイスを使うたびに、そのまま戻さずザッと表面を拭いてからしまいます。これだけで、容器の表面に付いた汚れを取り、収納場所に汚れが付くのを防げます。特に、油やドレッシングの入ったびんは液だれしやすく、そのまま放置すると収納場所がベタベタに。

「『しまう前に拭く』のひと手間で、後のお手入れがラクになります。冷蔵庫の側面などに布巾を引っかけておくと、サッと拭けて便利ですよ」(阿部さん)

定期的に収納場所を掃除する。

「最低でも半年に1度はしまっているものをすべて出して掃除をしましょう。日ごろのお手入れをきちんとしていれば、がんこな汚れは防げるはずですが、気になる汚れがあれば水やお湯に中性洗剤を1~2滴溶かした液で布巾をしぼり、拭き取ります。その後、水でしぼった布巾で仕上げ拭きをしましょう」(阿部さん)

また、あらかじめ調味料&スパイスを置く場所にトレイなどを敷いて上に載せるようにすると、トレイを手入れするだけなのでラクです。

日常生活でやりがちなNG行動に注意する。

最後に、日ごろの調理や保管などで避けたい行動をチェックし、注意するようにしましょう。

調理中に袋や容器からそのまま調味料&スパイスを加える。

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フライパンや鍋から立ちのぼる湯気や熱を吸収してしまいます。容器と小さなさじをセットにし、必ずさじですくって加えるようにしましょう。

焦って味付けする。

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急いで注ぐとこぼしたり、飛び散ったりと周囲を汚しやすくなります。あらかじめ使う調味料&スパイスを準備しておき、加える時はゆっくりした動作で。

適当にふたや栓を閉める。

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ふたや栓を“なんとなく閉めたつもり”になっていると、出し入れの際に外れてこぼれてしまうことも起こりえます。毎回、完全に閉めきったか確認すルクセをつけましょう。