動線を最短に。ムダのない指定席を決める(3/4回)

洗濯日和が続く季節。汗をかいて着替えの頻度が多くなる夏は、洗濯ものも増えてしまいがちです。そんな毎日の洗濯ついでに、ランドリーの収納を見なおしてみませんか? 狭いスペースでも、洗濯したり干したりが劇的にラクになる機能的な収納について、生活研究家・阿部絢子さんに教わりました。

洗濯をラクにするポイントは「すぐ近くに」「まとめて」収納。

さて今回は、洗濯をラクにする物の置き方、しまい方について考えていきます。生活研究家・阿部絢子さん宅のコンパクトでありながら使いやすいランドリー収納のポイントは、

  1. ①必要なアイテムだけにしぼっている。
  2. ②使う場所のすぐ近くに収納している。
  3. ③一緒に使うものは、まとめてしまっている。

①は第2回『限られたスペースを効率的に活用するための整理分類』で紹介しました。今回は②③について、詳しく説明します。

②は、動線を最短にし、ムダな動きを減らすのには必須のポイントです。

阿部さんは洗濯機上の棚に置いたピンチハンガーを利用し、そこに洗濯ネットを複数吊るしています。「洗濯機の標準コース用」「大物洗い用」などと分けておき、脱いだ衣類や取り替えたシーツなどはそのつど専用のネットへ入れます。

あとはネットがいっぱいになったら閉じてピンチを外せば、そのまま洗濯機の中へ。上段の洗剤を取って入れ、洗濯機をセットすれば洗いは完了。この仕組みなら、洗うときに洗濯物を分け、かごから洗濯機の中へ移し変える手間が省けます。


「これならかがんだりあちこちに手を伸ばしたりといった動作なしに、ほとんど動かず洗濯を済ませることができます」

また、洗濯機の脇の隙間に折りたたみ式のコンパクトな室内干しを収納。洗い上がった衣類とともに、日当たりのいいリビングへと運べばスムーズに洗濯物干しへ移れます。

③は、同じ用途に使う物をまとめて収納することで、簡単に用意できて時短につながります。

たとえば阿部さんは、洗濯用ネット各種、ブラシ、洗濯板などを「汚れ落としに使うアイテム」として棚の下段にまとめて収納。襟汚れなど気になる衣類を見つけたら、このアイテム一式をサニタリーの洗面台に持っていけば、すぐに洗えます。

また、意外に見落としがちなのが、「自身に合った洗濯グッズを使っているか」ということ。

「わが家は外干しできないので、室内干しに適したアイテムをそろえていますが、家族構成やライフスタイル、性格によって使いやすいアイテムは変わるはず。ピンチハンガーよりハンガーの方が手間を省けて洗濯が楽しくなるという人もいるでしょう」と阿部さん。

気なく使っているアイテムを見直すことも、快適な洗濯ライフへの近道です。

さらに、どうしても生活感が出がちな洗濯機まわりをスッキリ見せるため、圧迫感のない白いロールスクリーンを取り付けました。これでお客様がサニタリーを使う時もあわてずに済みます。

このように、狭いスペースでも物をしぼりこみ、動線を最短に、できるだけ手間を省ける収納をこころがけることで、洗濯効率は格段にアップします。

(つづく)

8月のテーマ「動線を考えたランドリースペースの収納」