洗濯の動線を把握し、作業効率を考える(1/4回)

洗濯日和が続く季節。汗をかいて着替えの頻度が多くなる夏は、洗濯ものも増えてしまいがちです。そんな毎日の洗濯ついでに、ランドリースペースの収納を見なおしてみませんか? 狭いスペースでも、洗濯したり干したりが劇的にラクになる機能的な収納について、生活研究家・阿部絢子さんに教わりました。

動線を意識すれば、洗濯がラクになる!

生活研究家・阿部絢子さんがランドリースペースの収納で重視するのは、前回紹介した『動線を考えたコンロ・シンクまわりの整理収納』同様、「適切な“動線”を意識する」こと。

家族で暮らしている方の中には、ご主人やお子さんが廊下やリビングでズボンや靴下を脱いでしまうといった、悩みを持つ方も多いですが、服を家のあちこちに置いてしまうのは、ランドリーとクローゼットが離れている日本の住宅事情にも原因がありそうです。

「一般的に、帰宅すると外出着から家着、そしてパジャマへと2回着替えることになりますが、このときにたどる動線が長い、あるいはジグザグだと、その途中で衣類を脱いでちょい置きしてしまうなど、散らかりの原因に。動線をいかにムダなく、短くするかがカギです」と阿部さん。

動線のムダを解消するために、阿部さんは潔く「服を脱ぎ着するのはランドリースペースで」と、1か所にまとめているのがポイント。家族共通で使うタオルなどはランドリースペースに収納し、それ以外に各自で使う着替えなどは、その都度クローゼットから持ち込む習慣を徹底します。

慣れるまでは手間がかかるように思えますが、「こうすることで洗濯が劇的にラクになる」と阿部さんは語ります。

「脱いだ衣類は必ずランドリースペースにまとまるわけですから、あとはそれを入れる容器としてランドリー袋やバスケットを用意しさえすればよいのです。洗濯の時は、そのまま洗濯機に移し入れるだけ。家のあちこちから洗濯物を拾い集めるめんどうがなくなります」

このとき、分けて洗うものはあらかじめ別々に入れられるように、収納容器は複数用意しましょう。洗濯の時にいちいち仕分けするひと手間が省けます。容器は色違いにするなど、家族にもわかりやすい工夫を忘れずに。

洗濯して乾いた衣類は、たたむ場所が大事。

洗濯がニガテな人に多いのが、「取り込んだ時にたたむのがめんどう」という声。洗濯物をベランダや庭から取り込んだ後、ついリビングの床やテーブルに広げたままになってしまう家庭も多いはず。

「たたむのがめんどうという人は、実はたたんだ後の片づけをめんどうに感じているケースが多いのです。それは洗濯物を干す場所から取り込んだ後、しまう場所まで運んでからたたむことで解決できますよ」

つまり。取り込んだ衣類は家族それぞれのクローゼットなど、収納場所の前まで運んでから、その場でたたむということ。そうすれば、たたんだ後は目の前のクローゼットへしまうだけ。お子さんがある程度の年齢なら、任せることもできます。

「この方法なら①取り込む→②いったんその辺に置く→③たたむ→④運んでからしまう、が①取り込んで運ぶ→②たたんでしまう、とシンプルな動線になり、手間も省けます」

そのためには、干す時にしまう場所ごとに衣類を分けておくと、後がラクです。

また、たたんだりアイロンがけしたりする手間を省くため、ハンガーにかけてしまう衣類を増やす手も。阿部さんは企業とともに試作した分厚いハンガーを愛用(※非売品です)し、シャツ類のアイロンがけなどを省略しています。

「洗濯は洗って干してたたんで終わりではなく、次に気持ちよく着るところまでがひとつの流れ。できるだけ手間をかけず、衣類をコンディションよく保てるような動線や収納法を考えましょう」

(つづく)

8月のテーマ「動線を考えたランドリースペースの収納」