暮らしのなかで溜まりがちなものを整理してみる(1/4回)

家のごちゃつきの元になるのが、気づけばいつの間にか溜まっているもの。中でも「なかなか捨てられないもの」に苦労している方は多いのでは? それらをうまく整理するコツを、生活研究家・阿部絢子さんに伺いました。

「溜めること」と「大事にすること」は違うと認識する

家の中にいつのまにか溜まっていき、ごちゃつかせてしまうもの。それらがなぜ増えてしまうのかを考えたとき、「なかなか捨てられない」と感じるものが多くはないでしょうか?
たとえば、

1.新しいものを買っても、古いものもそのまま取っておく(洋服、バッグ、雑誌、本など)

2.捨てるのに「もったいない」と躊躇してしまう(文房具、紙袋、エコバッグなど)

A01_41_img033.ひとからもらったので手放しにくい(プレゼント、引き出ものなど)

4.思い出があるから捨てにくい(旅行のおみやげ、趣味の品、卒業アルバム、証明書、トロフィー、手作りした品、子どもの作品など)

といったものたちです。これらがゴチャつきやすいのは小さな家の話と思いがちですが、生活研究家・阿部絢子さんの経験では「広い家こそものが溢れる危険が高い」と言います。

「小さな家はものを置く空間そのものが少ないですが、広い家はなまじスペースがたくさんあるだけに、無防備にどんどんものを詰め込んでしまうのです。そもそも人間には”取り入れたい”欲望がありますから、捨てにくいと感じるものをそのままにすると、家全体のものは増えていくばかりです」

阿部さんが訪れたある家庭は、広い日本家屋と見事な庭を持っていましたが、ご主人の蔵書が多く、階段にまでものが積み上げられていたそう。

「一見、ものを大事にした結果に見えるかもしれませんが、実際には10年以上前に引っ越してきてから開けていない段ボール箱入りの本がたくさんありました。読まれることなく、本棚にしまってももらえない本は大事にされているといえるのでしょうか?」

ここから阿部さんの考える最も大切で有効な方法は、これまで同様、自分がどんな暮らしをしたいのかしっかりイメージすること。

「ものを大事にしているつもりで、大量のものに埋もれて不便な家で暮らしたいのか? それともすっきりした家で、大事なものだけに囲まれて快適に暮らしたいのか? それを考えれば、ものが多いほど幸せとむやみやたらに増やさずにすむはずです」

自分の家に溜まりがちなものはなんなのかがわかれば、なぜ溜めてしまうかも見えてきます。

第2回「なかなか捨てられないものを整理する」では、1〜4について、溜めてしまう原因と解決策について考えます。

(つづく)

12月のテーマ「なかなか捨てられないものの整理収納」