ものの指定席を決める(3/4回)

キッチンにあふれる食器、増え続ける服や本…。暮らしにおけるものとの付き合い方に悩んでいる方は多いはず。部屋をきれいに、上手に片付けられるようになるにはコツがあります。覚えればこの先ずっと活用できる重要なポイントを、生活研究家・阿部絢子さんに教わりました。春先の新生活に向けて、快適な住まいに変えてみませんか?

動線に合わせた指定席が、ムダをなくす

わが家の動線を知る作業を行ううちに、おのずとものの「あるべき場所」がわかってきたのではないでしょうか。というのも、物は基本的に「使う場所の近くに置く」ことで、快適に使いこなせます。動線を把握することで、どこに何があれば使いやすく、快適な暮らしが送れるか、見えてくるはずです。

この、もののひとつひとつに「指定席」を決める作業も、とても重要なポイント。

「前回『住まいの動線を知る』でお話しした、“とりあえずその辺に置く”“床にちょい置きする”クセの原因は、ものの指定席が決まっていないことにあります。動線に合わせ、ものの置き場所を決めることで、部屋のゴチャつきが解消されて暮らしも快適になりますよ」(阿部さん)

阿部さんの毎日の着替えを例に見てみましょう。まず、前日のうちに着る服をコーディネイトし、寝室のクローゼットから洗面所のハンガーバーへ移動させる→当日は朝のシャワーの後に洗面所で着替え→帰宅したら寝室から部屋着を出して洗面所で着替え、脱いだ服はバーにかけてブラッシング。――一連の流れの中で、「着替え」の動作はすべて洗面所で行っていることにお気づきでしょうか? これなら朝、ムダな動きで時間をとることもなく、脱ぎ着の際のホコリも1か所に溜まるので掃除もラク。この合理的な動線を活かすため、阿部さんは洗面所に着替えをかけるハンガーバーを用意し、ハンガー、ブラシ、着替えなどの置き場所をひとつひとつ決めています。このようにものの指定席がしっかりと決まっていると、「あれはどこに置いたっけ?」と探したり、「しまう場所がないから、とりあえず床に」とちょい置きしたりすることがなくなります。すると、暮らしに必要なものがすぐに見つかり、手に取ることができるので、ムダな時間も労力も使わず、快適に生活することができるのです。
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(つづく)

2月のテーマ「新生活をつくろう。リバウンドなしの快適収納」