「暮らしは変化していくもの」と理解して物と付き合う(1/4回)

生活研究家・阿部絢子さんに伺う整理収納術もはや1年。そこで、今回はこれまでのエッセンスをまとめて読める総集編をお送りします。今年こそ、スッキリと片づいた家で快適な暮らしを目指しましょう。

いまの暮らしに沿った物を選び、付き合う

「よくひとことで”整理整頓”と言いますが、本来、整理と整頓は違うものです」と生活研究家・阿部絢子さんは語ります。その違いとは、

  • 整理…必要なものを分類し、取り出しやすくしまう。たとえ他人からはゴチャついて見えたとしても、本人が使いやすければよい。
  • 整頓…見た目にもこだわり、美しく格好よく暮らす。

このどちらも意識することが、快適な家づくりには欠かせないということです。そのために必要なのが、「今の暮らしはいずれ必ず変化する」という認識です。

「暮らしは年齢や環境に合わせてどんどん変化していき、ずっと同じところに留まることはありません。当然、使うものも変化していきます。すると、物にも動きがあるはずです。となると、以前に使っていたものはどうなるのでしょうか。その、使わなくなっていくものをどうするかが整理ということです」

使わなくなったものを始末しない限り、物は増える一方で使いづらくなっていきます。そうなると出し入れしにくいばかりでなく、スペースが狭くなり、暮らしにくくなってしまいます。快適に暮らすためにあるはずの物が、わが家を暮らしにくくする原因になっては本末転倒です。

「物が多ければ多いほど、ずっと持っていれば持っているほど私の暮らしは豊かだという思い込みは捨てましょう。『これがあれば便利そう』ではなく、『これがなければ困る』という物だけを買うようにすれば、身の丈にあった必要な物だけを家の中に置くことができます。また、『今、ある物でなんとかしよう』と工夫する余地が生まれます。際限のない物欲は、どこかでコントロールする術を身につける必要があるのです」

いまの暮らしに沿った物を選び、付き合うという考え方を身に着けていきましょう。
第2回では、整理整頓のコツについて振り返ります。

(つづく)

1月のテーマ「年初めに収納について考える」