保存食品の分類(1/4回)

前回は「冷蔵庫の整理収納」についてご紹介しましたが、キッチンの食品で管理に苦労するものと言えば、「保存食品」。「冷蔵庫はすっきりしていても、気づけば賞味期限の切れた保存食品があちこちにある」という方も多いのでは? 生活研究家・阿部絢子さんに保存食品を適切に管理するための方法を教わりました。

買い置き品も含めすべて2ステップで分類

生活研究家・阿部絢子さんが指摘する、保存食品の管理にひそむ落とし穴。それは、「“保存”食品というだけに、いつまでも保存できると思い込んでしまいがち」という点にあります。

「実際は缶詰でもレトルトパウチでも、食品の変質を完全に防ぐことはできません。だから買って終わり、ではなくできるだけ使い切る、それが難しければ何回かに分けて使い、新しいものを買うという循環システムが必要です」

過去に阿部さんが訪れた家庭では賞味期限が10数年前の缶詰が大量に出てきたこともあるとか。当然、中身は廃棄せざるを得なかったそうです。

そんな食品ロスを防ぐためにも、まずはどんな保存食品をどれだけ持っているか、把握することから始めましょう。そのためには、保存食品を収納場所からダイニングテーブルなどにすべて出し、①②の2ステップで分類していきます。

①種類ごとに分ける

まず、保存食品を種類ごとに分けます。代表的な分類例を上げると以下のように分けることができます。

  • 乾物…わかめ、昆布、キクラゲ、ひじき、切り干し大根、干ししいたけ、海苔、鰹節、貝柱 など。
  • 粉物…小麦粉、強力粉、薄力粉、片栗粉、パン粉 など。
  • 茶類…日本茶、コーヒー、紅茶 など。
  • 麺類…そうめん、乾麺、そば など。
  • 菓子類…せんべい、ビスケット、チップス、干菓子 など。

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これら仲間同士にまとめることで、家にある保存食品の種類や量がわかるのはもちろん、「お菓子を買いすぎるクセがある」「まだ小麦粉が残っているのに、同じものをまた買って開けてしまっていた」といった買物・管理の失敗パターンが見えてきます。

②賞味期限ごとに分ける

こうして種類ごとに分類したら、次はそれぞれのグループ内で賞味期限ごとに分けます。

A.開封してあり、早く食べきりたいもの
B.未開封で、賞味期限まで1ヵ月を切っているもの
C.未開封で、賞味期限まで1ヵ月以上1年未満
D. 開封・未開封に関わらず、賞味期限を過ぎているもの

たとえば①で「乾物」に分けたわかめや昆布、キクラゲなどが、さらに賞味期限を基準にA~Dのグループに分かれることになります。

このうち、Dは潔く処分しましょう。

「保存食品のうち、特に乾物などはいったん干して乾燥させてありますから、賞味期限を1日でも過ぎたら食べられないということはないと思いますが、さすがに数ヶ月過ぎていたら処分したほうがよいでしょう」

A~Cは、グループごとにまとめて収納を行うようにすると、賞味期限の近いものを使い忘れたり、あちこち探し回ったりせずに済み、後の在庫チェックもやりやすくなります。

2ステップで分類が終わったら、できるだけAのグループの開封した食品から食べるように心がけましょう。これだけでも、ずいぶんと使い忘れや2度買いを防げるはずです。
次回『使用頻度に応じた指定席を決める』では、分類後の「保存場所」について考えていきましょう。

(つづく)