定期的な見直し(4/4回)

前回は「冷蔵庫の整理収納」についてご紹介しましたが、キッチンの食品で管理に苦労するものと言えば、「保存食品」。「冷蔵庫はすっきりしていても、気づけば賞味期限の切れた保存食品があちこちにある」という方も多いのでは? 生活研究家・阿部絢子さんに保存食を適切に管理するための方法を教わりました。

自分なりの判断基準を設け、寿命を見極める

さて、ここまでの手順でキッチンに散在していた保存食品を1カ所にまとめ、種類別に整理された出し入れしやすい状態に収納できたでしょうか。ここからは食品をムダにせず、上手に使うためのコツを押さえていきます。

自分の五感をフル活用して、定期的にチェック

日頃からこまめに食べるのは大前提として、年に2~3回は全体をチェックすることが必要です。おすすめするのは、春先から夏を目前に控えたまさに今の時季。

「開封済みの保存食品は冬ならまだしも、梅雨の湿気や夏の暑さで痛んでしまう可能性が高まります。春先から梅雨前にかけてチェックし、消費期限・賞味期限の近いものからコツコツ食べ、夏前に使いきってしまいましょう。そして、秋に改めて購入するのが理想のサイクルです」と阿部さん。

以下のようなチェック項目を設け、該当するものはすでに寿命が過ぎていると考え処分することをおすすめします。

  • 消費期限・賞味期限が過ぎている
  • 干からびていたり、変色したり、臭いがしたりする
  • 味が変わってしまっている
  • ここ半年の間に1度も使っていない
  • 1度食べたが、好みの味ではない
  • 調理に手間がかかる
  • あること自体を忘れていた
  • この先も使わないだろうと思える

これらは一例なので、自分なりのチェック項目を足してもよいでしょう。大事なことは、五感をフル活用して判断することです。

ときには、「手放す」決断が必要です

阿部さんがさまざまな家庭を見て気になるのは、特に食品に対して執着の強い人が多く、「手放す」という決断ができないケースが多いことだそうです。

「保存食品を棚に入れたままうっかり忘れることなど、だれにでもあること。それ自体は悪いことではありません。問題はそういった失敗に気づいたとき、罪悪感から潔く手放す決断ができずにそのまま放置してしまうことです」

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食品は体の中に入るものだけに、シビアに判断することも必要です。「おいしいものはおいしいうちに、健康的に食べて使い切る」という理想のサイクルを手に入れられるよう、定期的なチェックを忘れないようにしましょう。

(おわり)