用途、使用頻度に合わせた厳選&分類(2/4回)

、「ものが活躍する収納」について考えましたが、いよいよ実践。まずはキッチンから始めるのがおすすめです。中でも食器棚は、油断するとすぐに散らかってしまう危険ゾーン。これから何かと自宅に人を呼ぶ機会の増える季節が来ます。まずは食器棚をきれいにして、気持ちよく春を迎えましょう。生活研究家・阿部絢子さんにポイントを伺います。

フレキシブルな発想で器の量を見極める

前回のプランニングによって『ものが活躍する収納』について考えましたが、理想の食卓に必要な食器をイメージできたでしょうか。手持ちの食器が多すぎる場合は、そこから適したものを選ぶ作業が必要です。その際、「ごはんをよそう器、スープ注ぐ器、取り分ける器」などの用途と、食器の使用頻度を考え、種類と数を絞っていくことがポイントです。

「食器は、和食・洋食・中華等のメニューのレパートリーに合わせてそろえるのではなく、器の種類でそろえます。その種類の中で、いちばん好きな食器、得意な料理を盛りつけたいと思える器を厳選。数の見極めが難しければ、1種類につき家族数×2を基本に、来客が多ければ1~2人多めに考えましょう」

選び抜いた食器なら、必ずしも来客用の食器を別に用意する必要はなく、家族用と共用にすることで全体量を抑えることができます。特にマンションなど収納スペースに制約がある場合は、量を絞る意識が大切です。

もうひとつ、食器の量を抑えるコツは、複数の用途をひとつの器で兼用できないか考えることです。「メニューによって、専用の器がないといけないと思い込んでいませんか? たとえばカレーなら、ごはんを飯碗によそって、汁碗にカレーを注いでもいいはず。あまりに型にはめようとこだわると、管理が大変で暮らしにくくなります。宮中晩餐会ではないのだから(笑)、もっとフレキシブルに、自由に考えてよいのです」

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あれもこれもと欲張りすぎると、食器はどんどん増える一方。管理しきれない食器を持つことは、結局、暮らしにくさに直結します。今の生活に必要なアイテムだけを、取捨選択していきましょう。

必要な食器を厳選したらその後、食器を頻繁に使用する「日常用」(飯碗、小皿、グラスなど)と、ときどき使用する「非日常用」(大皿、大鉢など)とに2分します。この後のステップで、よく使う日常用の食器を最も取り出しやすい位置に収めたいからです。

分類ができたら、いよいよ収納に移ります。

(つづく)