食品ロスを生まない、冷蔵庫管理の極意(1/4回)

これからの季節、食品は油断するとすぐに傷んでしまいます。「冷蔵庫に入れたから安心」と思っていても、中がごちゃごちゃしていて必要なものを取り出せなかったり、入れたものを忘れてしまったりしては、結局は食品をムダにすることに。生活研究家・阿部絢子さんに正しい冷蔵庫の整理収納術を教わりました。

“冷蔵庫=保存庫”ではありません!?

「まず、”冷蔵庫=保存庫”ではありません。とにかく買ったものを押し込んで、そのまま忘れてしまう人が多すぎます」と生活研究家・阿部絢子さんは指摘します。
 年間、膨大な量にのぼる食品ロス(まだ食べられるのに捨てられる食品のこと)は、知識不足と不適切な冷蔵庫管理から生まれています。

たとえば、「賞味期限」と「消費期限」の違いをご存知ですか?
「『賞味期限』はおいしさの持続期限であり、過ぎても食べられなくなるわけではありません。『消費期限』は惣菜など長期保存できない食品に表示され、期限までに食べるべき。賞味期限が過ぎたからと捨てる前に、においをかいだり、さわってみるなど五感を活かしてまだ食べられるかチェックするクセをつければ、食品ロスは減らせるはずです」

また、なんでも冷蔵庫にしまうクセを持つ人も多いのでは? 常温で保存できる食品まで冷蔵庫に詰め込むことで、出し入れしにくくなるだけでなく、庫内を冷気が循環しにくくなることにもつながります。
「迷ったら、スーパーの食品陳列棚を観察してみましょう。スーパーはいわば、巨大な食品保管庫。何を冷蔵保存し、何を常温保存しているか、参考にするとよいですよ」

そもそも「食べきれない量の食品を家の中に持ち込まないよう、買物の時から気をつけるべき」と阿部さん。
「冷蔵庫が管理できていない人は、自分の頭の中も管理できていません。だから冷蔵庫に同じものがあるのに、2度買いしてしまうなどのムダが生まれるのです。まずは冷蔵庫に何が入っているか、把握してから買物に行きましょう」
 具体的には、買物前に冷蔵庫の中を確認し、必要なものをメモすること。できるだけ、毎回食べきれる量にするよう心がけます。この一手間で、ムダな買物を減らせます。

とはいえ、この時に冷蔵庫の中がぐちゃぐちゃに詰まった状態では意味がありません。次回『冷気の通りまで意識した冷蔵室収納』からは冷蔵庫の具体的な整理と収納の仕方をご紹介していきます。

(つづく)