きれいな暮らしをキープする掃除習慣と収納法(2/4回)

家を快適に保つために欠かせない、掃除道具。どのご家庭にもあるけれど、意外と使いこなせていないもの。掃除が楽しくなる道具の選び方から収納法まで、長年、掃除道具を研究してきた生活研究家・阿部絢子さんに伺いました。

すぐに使える環境づくりで、掃除を習慣に

長年、掃除道具を研究してきた阿部さんいわく、「掃除をラクにする秘訣は、“こまめに”
“汚れがついたらすぐ”掃除すること」。一見、大変そうに思えるこのルールこそが、結局のところ時間も手間も最小限で済む方法なのです。

というのも、汚れは時間が経つとともにふくらんだり固まったりして取れにくくなっていくからです。付いた直後なら簡単に落とせる汚れも、時が経てばよりたくさんの道具と力を使うはめに。するとよけいなお金や時間、体力がかかってしまいます。

それを防ぐには、とにかくすぐに掃除できる環境を整えることが大切です。阿部さんが実践しているのが、「出しっぱなし掃除道具収納法」。部屋ごとに、使う掃除道具をその場に収納する方法です。

たとえばリビングでは、飼い猫のツメとぎのかけらをすぐ拾えるよう、壁のそばの観葉植物周りに小型のブラシやはりみを集中収納。「いちいち掃除機を引っ張り出してくるのは手間でも、これなら数秒できれいにできるから、めんどうになりません」。おかげで掃除機を頻繁にかける必要がないそう。

キッチンでは冷蔵庫の側面にマグネットフックでたわしやクロス類を吊るし収納。シンクにもクロスを1枚かけておけば、調理する合間にサッと汚れを落とせます。

掃除道具は納戸などにすべてまとめて収納しがちですが、取り出して使う場所へ運ぶ手間をめんどうに感じ、掃除自体をおろそかにしてしまう結果にも。使う場所ごとに必要な道具を置いてすぐに使える環境を作れば、こまめな掃除も苦になりません。

こうして環境を整えたら、毎日掃除できるようになるまであと1歩。

「ぜひ、家事をするだけでなく、家事をして掃除するまでを一動作として習慣づけてください。テーブルを使ったら拭く、シンクで野菜を洗ったら拭く。これだけで頑固な汚れをなくせるので、家をきれいに保てます」

阿部さんはキッチンで「冷蔵庫を開けたら扉を拭く」「シンクは使うたびに拭く」「ガスコンロで調理中に周囲の壁を拭く」「揚げ物をしたら床を拭く」などと、「調理+掃除」をセットで習慣づけています。

「鍋が吹きこぼれたら、その場で鍋を他の場所に移してでも拭く。すぐなら水拭きで済むけれど、後回しにしたら絶対に忘れて、こびりついた汚れに苦労するに決まっていますから。それに比べたら、シンクにかけたクロスでサッと拭くぐらい、たいした手間ではないでしょう?」

特にキッチンなど毎日必ず使う場所は、使った分汚れます。その汚れは掃除しなければどんどん溜まっていき、確実に落としにくくなっていくのです。

こまめな掃除習慣をつけ、そのための環境を整えることが、ラクに家をきれいにできる絶対条件なのです。

(つづく)

11月のテーマ「掃除道具の整理収納」