汚れの種類と必要な掃除道具を把握する(1/4回)

家を快適に保つために欠かせない、掃除道具。どのご家庭にもあるけれど、意外と使いこなせていないもの。掃除が楽しくなる道具の選び方から収納法まで、長年、掃除道具を研究してきた生活研究家・阿部絢子さんに伺いました。

家庭の汚れは、3種類!

掃除道具といえば、掃除機、ほうき、ぞうきん、ブラシ…パッと思いつくだけでもたくさんあります。でも、便利そうな掃除道具にいきなり飛び付く前にするべきことがあるというのが、生活研究家・阿部絢子さんの持論。

「まずは汚れについて知ることから始めましょう。各家庭の汚れに合わせた道具を用意しなければ、せっかくの道具も効果を発揮できませんから」

阿部さんによれば、家庭の汚れは大きく3種類に分けられます。

  1. 1.固形の汚れ(ホコリ、チリ、髪の毛など)
  2. 家の中で最も多い汚れ。「特に寝室やサニタリー、浴室、トイレなど衣類を脱ぎ着したり、狭く囲われたスペースに溜まりがちです」。デコボコの多い箇所に溜まるので、物が多い部屋は取り除くのがより大変になります。

  3. 2.油性の汚れ(油汚れ、脂汚れ)
  4. 料理の際に油を使うキッチン。ガス台やレンジフード周辺を中心に、油汚れが溜まります。またスイッチプレートや床など素手・素足で触れる箇所には、体から出る脂汚れも。

  5. 3.水垢
  6. 水分を原因とする汚れ。キッチンのシンク、洗面台、浴室、トイレなどの水回りに多く、固まると取り除くのが大変。

3種類の汚れは、それぞれ掃除の仕方も違うため、使う道具も異なります。汚れごとに最適な掃除道具を選ぶ必要があるのです。では、汚れ別に落とし方と主に使う道具を見ていきましょう。

  1. 1.固形の汚れ(ホコリ、チリ、髪の毛など)
  2. 「払い落とす、はたきおとす、吸着する、吸収する」ことが必要。
    →ハタキ、掃除機、フローリングモップとシート、ホウキとチリトリ、粘着ローラー、ブラシ類、ぞうきんとバケツなど。

  3. 2.油性の汚れ(油汚れ、脂汚れ)
  4. 「洗剤で落とし、吸着する」ことが必要。
    →洗剤各種、マイクロファイバークロス、ぞうきん、古歯ブラシなど。

  5. 3.水垢
  6. 「水分を取り除き、固まった汚れをゆるませてこすり落とす」ことが必要。
    →スポンジ、メラニンスポンジ、あみたわし、ナイロンたわし、スクイージー、ぞうきん(「水垢とりダスター」など)、拭き取り用クロス、掃除用消しゴム、亀の子たわし、スチールウール、伸縮モップ、洗剤、ブラシなど。

特に1.固形の汚れと3.水垢の掃除に、より多くの道具を必要とすることがわかります。このように、汚れを知ることで必要な掃除道具の種類や数が明確になるのです。
もちろん、子どもの有無や年齢、ペットの有無などライフスタイルにより変わってきますので、家の状況をよく観察してみましょう。

では、次回「きれいな暮らしをキープする掃除習慣と収納法」から阿部さん宅の掃除道具を例に、掃除のコツや収納法などをくわしく見ていきます。

(つづく)

11月のテーマ「掃除道具の整理収納」