押し入れをムダなく使う指定席決め(3/4回)

家の中で最大級の収納スペース、押し入れ。上手に使えば頼もしい収納の味方ですが、実は使い方に悩んでいる人も少なくありません。生活研究家・阿部絢子さんに、上手な活用法や管理の仕方をうかがいました。

ゴールデンゾーンを活かしたマイルールを

押し入れを有効活用するには、物をしまう位置も重要です。「第1回『広い押し入れを上手に使いこなすポイントとは?』で持ち物を整理し、内容を把握したことで、指定席も決まります」と阿部さん。

他の場所と同様、ここでも「ゴールデンゾーン」の考え方が有効です。よく使うものは目線の高さを中心に上下各45度、合計90度の範囲に置けば出し入れしやくなります。第2回の考え方を踏まえ、奥は手の届く約60~70cmまでに(※収納アイテムを使う場合を除く)。

阿部さん宅を例に、実際の使い方を見てみましょう。1間の押し入れ×2つだったところを、改造してゆるく3ゾーンに分け、細かい仕切りを付けてあります。
(★=第2回で解説した「死蔵スペース」として使用)

<左ゾーン>
左はラグやマットなどの長物と、奥に年数回使う旅行用トランク。
中段はストーブなどの季節家電。★上段は趣味で集めたアイロン各種。

<中ゾーン>
下段は季節別に分けた衣類。引出し式収納ケースを入れて出し入れしやすく。
中段は客用布団やシーズンオフの寝具。「ふとんは丸い布団袋に入れて丸めておくと、畳んで重ねるより取り出しやすいですよ」。★奥は使わない寝具。

使いやすい中程の上段には、普段使いのアイロンや医療品など。
中程の下段はこれまでに出した自著本の保管場所。★奥になるほど、保管するためだけの本となる。

下段右は災害時用の食材や長期保存できる乾物のストック。★奥はもう使わない調理器具。
下段左は仕事用の白衣や寝間着、紙袋のストック。

<右ゾーン>
手前はアイロン台。★奥は捨てられない掃除用品。

今もひんぱんに使う「現役」のものほど、手に取りやすい場所に置いているのがおわかり頂けたでしょうか? このように、使う頻度に合わせて物の指定席を決めることで、快適に出し入れできます。

(つづく)

10月のテーマ「押し入れを活用したオリジナルの収納スペースのつくり方」