きょうからはじめよう耐震収納のススメ Vol.03

東日本大震災以降、高まる地震対策への意識。けれど、住まいの家具類の耐震をお忘れでは? ここでは耐震収納の必要性と正しい知識を紹介。毎日の生活に無理のない範囲で安全性に配慮した美しい収納をめざしましょう。

耐震収納において次に備えておきたいのが、飛び出し防止策。ものは家具の中に収めるのが基本ですが、揺れによって収納物が飛び出してこないように対策を行っていきます。

飛び出すことを防ぐ方法として、扉を開けさせない工夫が必要です。おすすめは、揺れを感知して自動的に扉の開きをロックする耐震ラッチ。収納家具に取付けると被害を軽減できます。そのほか扉開放防止器具には、粘着タイプやチェーンタイプ、ネジで固定できる掛け金タイプなどがあります。

「お金をかけずに簡単にできる方法として、100円ショップのS字フックやひもを活用するのも有効です。S字フックを家具の取っ手の大きさや形状に合わせて形を変えて掛けておく、あるいは、取っ手部分をひもで結んでおくだけでも扉の開きを防ぐことにつながります」と松島氏。

「飛び出しで、特に注意してほしいのはキッチン。食器やガラス類など、割れると危険なものが集中している台所まわりは、過去の地震でも散乱した食器類でケガをしているケースが目立ちました。食器棚の食器の下には滑り止めシートを敷くといった二重の対策が効果的です。整理整頓する際、軽いものを上へ、重たいものは下へ配置するように心掛けましょう」

また、ガラスの扉や窓ガラスなどが割れる恐れもあるため、ガラスの飛散防止策としてフィルムやシートを貼っておくのも手。書棚等のオープン棚の場合は、バーやベルトをつけるなど、慎重な安全策を。

(つづく)

ゲストプロフィール

松島 康生さん

東京都出身。災害リスク評価研究所代表。災害リスクアドバイザー。これまで行政向け防災コンサルタントとして地震被害想定調査や地域防災計画、ハザードマップの業務に携わる。現在は災害リスク評価研究所を設立し、住宅や企業向けに地震や風水害が発生した時の危険度をあらかじめ調査し、防災対策のアドバイスを行う。
→http://www.saigai-risk.com