HOUSTO 編集部

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海を渡ったニッポンの家具 -豪 華 絢 爛 仰 天 手 仕 事-

袖簞笥付き飾り棚(部分)/寄木細工 所蔵:金子皓彦コレクション、撮影:大西成明

日本の伝統意匠を映す、豊穣な明治デザインの魅力

1873 年、ウィーン万博で一躍人気を博した日本の工芸品は、今日でも関連の展覧会などで多くの注目を浴びています。しかし、室内装飾としての「家具」は、海外での需要が高かったにもかかわらず、陶磁器や七宝などの美術工芸品とは違い、廃棄されることも多く、今まであまりその存在を知られる機会がありませんでした。このような輸出家具は、西洋の生活様式に合わせたデザインに、日本の伝統意匠と細密精巧な技術が贅沢に施され、その圧倒的な密度に驚愕すると同時に、職人たちの繊細で豊かな表現力にあっとう魅了されます。本展では、日本の伝統的な技巧を駆使しながら、欧米向けにアレンジされた輸出家具10 点を中心に展示され、その手技や特徴を紹介。当時の卓越した技巧と表現の面白さを通して、時空を超えた日本の職人たちの熱き想いと、「家具」の魅力を再発見してみてはいかがでしょう。

海を渡ったニッポンの家具 -豪 華 絢 爛 仰 天 手 仕 事-

開催期間
2018年 ~11月24日(土)
開催時間
10:00~18:00
休館日
水曜日
入場料
無料
会場
LIXILギャラリー
住所
東京都中央区京橋3-6-18 東京建物京橋ビル LIXIL:GINZA 2F
問い合わせ
LIXILギャラリー
03-5250-6530
http://www.livingculture.lixil/gallery/
  • 青貝細工/ライティングビューロー 撮影:大西成明

  • 仙台簞笥/鏡台付き仙台簞笥 撮影:大西成明

  • 芝山細工/衝立 「豊年満作図」撮影:大西成明

東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展 「マルセル・デュシャンと日本美術」

「デュシャン」と「日本美術」を比べる、革新的な企画展

マルセル・デュシャン(1887-1968)は、伝統的な西洋芸術の価値観を大きく揺るがし、20世紀の美術に衝撃的な影響を与えた作家です。展覧会は2部で構成され、第1部「デュシャン 人と作品」(原題 The Essential Duchamp)展は、フィラデルフィア美術館が企画・監修する国際巡回展で、同館所蔵のデュシャン・コレクションから、油彩画や写真など150余点が展示され、彼の創作活動の足跡を辿ります。第2部「デュシャンの向こうに日本がみえる。」展は、東京国立博物館所蔵の国宝・重要文化財を含む日本美術作品で構成され、「日本の美術」の意味や価値観を浮かび上がらせることによって、日本の美の楽しみ方を新たに提案。フィラデルフィア美術館のデュシャン・コレクションが自館以外でまとまって公開される初の場面であり、それを日本美術品と比べて見ることのできる貴重な機会です。本展のテーマは、芸術を「みる」のではなく、「考える」こと。2つの芸術と向き合い、知的好奇心を心ゆくまで満たされてみませんか。 ※日本美術の作品は、会期中展示替えがあります。

東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展 「マルセル・デュシャンと日本美術」

開催期間
2018年 ~12月9日(日)
開催時間
9:30~17:00(金・土、11/1は21:00まで。いずれも入館は閉館30分前まで)
休館日
月曜日
入場料
一般1,330円/大学生900円/高校生700円/中学生以下無料
会場
東京国立博物館 平成館 特別展示室 第1室・第2室
住所
東京都台東区上野公園13-9
問い合わせ
03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://www.duchamp2018.jp/
  • マルセル・デュシャン《自転車の車輪》 1913/1964年
    Philadelphia Museum of Art. Gift of the Galleria Schwarz d’Arte, Milan, 1964
    © Association Marcel Duchamp / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2018 G1413

  • マルセル・デュシャン《階段を降りる裸体 No.2》 1912年
    Philadelphia Museum of Art. The Louise and Walter Arensberg Collection, 1950
    © Association Marcel Duchamp / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2018 G1350

  • 本阿弥光悦作 《国宝 舟橋蒔絵硯箱》 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵

大阪日本民芸館2018年秋季特別展 民藝のバスケタリー-籠(かご)・笊(ざる)・蓑(みの)-

背負籠(青森)

野趣香る「籠・笊・蓑」など、全国の編組品を紹介

「バスケタリー」とは、籠や籠を作る技法を意味するとともに、木の皮、蔓、竹、草などの植物素材を、組んだり編んだりしてつくる「編組品」のことを言います。種類は、籠、笊、箕などの運搬や保存に使われる容器から蓑、背中当てといった身に纏うものまで、実に多彩。編組品の歴史は古く、縄文時代の出土品にまで遡ると言われています。人々の生活必需品であり、道具としての強度を保つため丈夫に編みこまれた編組品の編み目は、リズミカルで端正な連続模様。そこに素材本来のたくましさが交わり、野趣に富んだ工芸品となりました。本展では、国内外の編組品約90点を中心に、第2展示室では、芹沢銈介氏による染色作品を紹介。また、第3展示室では、「古伊万里そばちょこ」約100点が出品され、第4展示室では、大型の編組品などを紹介します。古より日本人が暮らしの中で親しく寄り添ってきた、温もり溢れる「バスケタリー」の新たな魅力を見つけに出かけませんか。

民藝のバスケタリー -籠・笊・蓑-

開催期間
2018年 ~12月16日(日)
開催時間
10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日
水曜日
入場料
一般700円/大学生・高校生450円/中学生・小学生100円
会場
大阪日本民芸館
住所
大阪府吹田市千里万博公園10-5 千里・万博公園内
問い合わせ
大阪日本民芸館
06-6877-1971
http://www.mingeikan-osaka.or.jp/
  • 丸籠(秋田県中川原信一1997年)

  • 米揚げ笊(熊本県)

  • 背負籠(熊本県1968年)