まだまだ世界的にコロナ禍は収まる気配がありません。いつになったら、自由に海外へ行けるのでしょうね。そんななか、楽しかった過去の旅の思い出を蘇らせてくれる大切なインテリアを、ライター山野井がご紹介します。

ライター・山野井

ライター・山野井

思春期まっただ中の10代男子と、天然な夫との3人家族。鎌倉の小さな家で、インコとワンコと共に暮らしています。趣味は旅と料理、マイペースでフランス語を勉強中。

年齢がバレますが、私はいわゆる元オリーブ少女です。

中学生の頃からヨーロッパに憧れ、初めての海外旅行は大学生の頃、極寒のパリ。そういえば二十歳の誕生日は、パリのホテルのシングルルームで迎えました。あれから四半世紀以上、今でもフランスかぶれを自認しております。
今年も、3月にフランス、9月にスペインへの旅を計画していました。コロナ禍によって中止になってしまいましたが…またいつか必ず行ける日がくると信じて、その時を楽しみに過ごそうと思います。

ヨーロッパ旅行のお楽しみ、ガラクタ骨董市めぐり

私が女子大生だった頃、日本ではメゾンブランドが大ブーム。老若男女問わず、多くの人々がブランドものの革のバッグを持っていました。海外で、その国を代表するブランドの本店に押し掛けるOLたちの姿がニュースで有名になったものです。今では信じられない世界ですが…私も何十万円もするブランド品を購入するため、アルバイトに精を出していました(苦笑)。

今となっては、免税店すら覗くことはありません。お土産といえば、もっぱら食料品。だんだんカタチあるモノに興味がなくなりつつあることを実感しています。

そんな私ですが、ヨーロッパでのガラクタ骨董市は大好き。
フランスでは、古道具やガラクタのことを「ブロカント」と呼び、暮らしに欠かせないものとして愛されています。アンティークよりはもう少し手に届きやすい、古い日用品といったイメージでしょうか。フランス各地にショップがあったり、市が立ったりして、「その日の出会いモノ」を探し求める人たちで賑わっています。

ちなみにイギリスには、慈善団体が運営する「チャリティーショップ」というリサイクルショップが各地にあります。こちらにあるものは、どちらかというと日本のブックオフに近い感じ。断捨離して出てきた不要なもの、例えば食器や子どもの洋服、家電、ゲームといったアイテムが中心です。フランスのブロカントでは、もう少し年季の入った、インテリアに使えそうなアイテムが多い印象ですね。

2年前の秋、パリで年に2度開かれる、「シャトゥーの骨董市」を覗いてきました。パリ最大の規模とあって、広い敷地の中にさまざまなショップがギッシリ! レストランやワインバーの出店もあって、お祭りムード満点でした。

さすが、おフランス。ブロカント市のディスプレイも、センス抜群です。市にはたくさんのショップが立ち並び、それぞれの個性が光っています。

ファンシーなアイテムも、年季が入ると素敵なインテリアに。

家具もたくさんあって、いつも「持ち帰ることができたらなあ」と指をくわえて見ています。

モノより思い出。そして、モノにも思い出。

この日、私がシャトゥーの骨董市でゲットしたのは、お鍋のようなカタチのハンギングポット、2個組みです。牛のモチーフが付いていて、2つで60€くらいだったと思います。
ショップのおじさんが、植物を入れて吊るしたら素敵だよ、と教えてくれました。

スーツケースに入らないため、手荷物で持ち帰りました。牛の角の部分が尖っているので、機内に入れるかな…とドキドキしたことを覚えています。帰国してすぐに、おじさんのアドバイス通り、グリーンを入れて、ダイニングの天井から吊るしてみました。

毎日、このハンギングポットに入ったグリーンに霧吹きをするたびに、パリのあの日のことを思い出します。

「モノより思い出」という自動車CMの名コピーがありましたが、「モノにも思い出」があると私は思います。過剰に溜め込むのは良くないと思いますが、「これは!」と思ったモノに出会ったならば、無理をしてでも持ち帰ったほうがいい。そして大切に飾ることで、楽しかったその時の思い出が蘇ります。するとその旅が、さらに印象深くなると思うのです。

海外旅行はしばらくの我慢ですが、こうして旅を反芻できるアイテムを眺めながら過ごす日々も悪くない、近頃は、そんな風に考えています。

…いや、やっぱり早く旅に出たい。
本音でした。

凹んだ部分がありますが、ご愛敬。このヴィンテージ感がなんとも言えず、とても気に入っています。

照明ペンダントのチェーン部分とリンクして、なかなかいい感じにまとまったかなあと自己満足しています。