こんにちは。ライター佐藤望美です。HOUSTOでは、「暮らしの取捨選択」などの連載執筆を担当しています。
暮らしの達人の自宅を取材したり、お片づけのプロに整理収納のコツを教えてもらったり、私にとって仕事と暮らしは表裏一体。ここ数年は、旅もここに加わっています。
旅行取材は以前から多く携わってきました。でも暮らしにまつわる取材が増えるにつれ、旅にも「心地よさ」をより強く求めるようになったと感じています。
あちこち観光に出歩くより、宿でくつろぎたい。そしてその宿は、自分の感性に合うような素敵な空間であってほしい。
そう、それこそが「暮らしにつながる旅」です!
客室自体がセレクトショップ! 暮らすように旅できる京都のアパートメントホテル
先日、このテーマにぴったりハマるホテルを見つけてしまいました。MIMARU SUITES 京都四条です。
京都の繁華街、四条烏丸エリアにある都市型アパートメントホテル「MIMARU」。東京、京都、大阪で27施設展開しているのですが、ここ京都四条はベッドルームが2つ以上ある「MIMARU SUITES」というシリーズの1施設です。
なぜここを選んだかというと、客室じたいが暮らしのセレクトショップになっているプレミアルームがあるから!
2ベッドルーム、2バスルーム、リビングダイニング、セレクトショップ部屋で98㎡という広さ。上の写真がプレミアムルームです(最初の写真はリビングダイニング)。
私は手しごと系の道具(ざる、かご、焼き物、木のものなど)に目がないので、それらに囲まれた客室なんて夢のよう……! しかも、すべて客室内で自由に使うことができるんです。
こちらはベッドルームのひとつ。畳で落ち着く空間ですが、ベッドを置いてもうまく馴染んでいますね。ベッドメイキングがシックで素敵。家具の選び方、コーディネートの仕方、とても参考になります。
この籐の座椅子はIDEEのPOD(生産終了)、座布団は京都の老舗、洛中高岡屋のもの。わが家もソファなしスタイルなので、厚めの木の盆をカフェテーブルっぽく使うアイデアはぜひ真似したいところです。
先ほどのセレクトショップ部屋にも、ディスプレイのアイデアが満載。
ざるやかごは、壁につけたフックに吊るして。
八つ目の買い物かごには枝ものや本を入れて、見せる収納。
リビングダイニングの飾り棚には、白い布を敷いてマグカップや器をずらっと並べて。色がそろっていなくても、布のおかげですっきり見えました。
ここはアパートメントホテルというだけあり、キッチンや洗濯乾燥機を完備。IHコンロや冷蔵庫、基本的な調理道具はすべてそろっています。
中長期滞在に向いていますが、もちろん1泊でも楽しい。お惣菜を買ってきて温めたり、軽く調理したりしてホテルでゆっくり食べる時間が至福です。
デパ地下で京都の銘品を買い込み、素敵な器に盛りつけていただく
ホテルの立地は抜群で、京の台所と言われる錦市場まで徒歩12分ほど。地元の人が通うデパート、大丸 京都店は10分以内で着きます。どちらも訪れましたが、個人的には大丸のほうがおすすめ(錦市場は食べ歩きの店が多めです)。
あまり時間をかけずに調理できて京都らしい食卓を思案した結果、今回の夕食はこのようなメニューに。鍋や器、箸、酒器に至るまで、すべてこの客室にディスプレイされていたものを使いました(IHクッキングヒーターはフロントにて無料レンタル)。なんて贅沢〜!
加悦寿司の京の焼鯖寿し、錦平野のだし巻き卵、551蓬莱の焼売、それからメインは冨美家のおうどん。
大丸の食品売り場では、お鍋に具材を入れて温めるだけのキットが販売されています。
京ごはんのお供はやっぱり京都の地酒、ということで玉乃光の日本酒をグビっと。
この日本酒、フロントにて毎日17-19時に開催しているイベント「暮らしのバイキング 京の利き酒」でいただいたもの。
日本酒3種類に加え、クラフトビールも4種類用意されていて至れり尽くせり。
フロントには、「みまる道具店」という、ホテル宿泊者向けのセレクトコーナーもあります。
私が泊まったプレミアルームにはすでに暮らしの道具がたくさんディスプレイされていますが、通常タイプの客室でもみまる道具店の道具をレンタルして使うことができるとのことでした。器はもちろん、コーヒーミルなども置いてあって、目移りしまくりです。
ホテルから徒歩圏内にも、暮らしの道具のお店が
みまる道具店でセレクトされている道具たちは、京都の川端滝三郎商店、倉日用商店が取り扱っているもの。川端滝三郎商店は錦市場からすぐなので、もちろん訪れてきました!
使ってみて気に入ったら、すぐ購入できるのは魅力。ネット通販は便利ですが、私はやっぱり手にとって確かめたい派です。
旅先で手に入れたものは、旅の思い出が重なってより思い入れが強くなるもの。ものは増やしたくないのですが、旅行ではついつい気が緩んでしまう…。今後の課題です。
暮らしにつながる旅 in京都、皆さんにもお裾分けできましたでしょうか。今後もこのテーマでお届けできたらいいなと考えています。それではまた次回、お会いしましょう。