毎年言っていますが今年も早くも年の瀬!買い物苦手な編集部栗谷川の、今年の買ってよかったものをご紹介します。
Tineco 乾湿両用掃除機 こどもの食べこぼしストレスがなくなった!

今年の個人的家電MVPは「Tineco」の乾湿両用掃除機です。水拭きのみならず、固形物も吸い上げながら床をピカピカに仕上げてくれるスグレモノです。
わが家の床は濃い目のフローリングカラーで、ホコリや食べこぼしがとてもよく目立つのが悩み。さらに猫2匹の毛や、こどもの食べこぼしのパンくずなどが床に広がり、毎日掃除機をかけているにも関わらず、なんとなく1週間は掃除機をかけていない風情にすぐなってしまうのです。
今までは「マキタ」のコードレス掃除機を使っていましたが、マキタに頼れるのはチリやホコリなどの通常のゴミのみで、床に散った牛乳のへばり付きや、裸足で歩きまわる家族の足の皮脂汚れなどは全く歯が立ちません(なぜか皮脂汚れまで目立つ床の素材なのです…)。
年初に料理家の牛尾理恵さんのご自宅に取材で伺った時のこと。床の隅までピカピカの牛尾さんのご自宅ですが、毎日水拭き掃除機で家中をお掃除しているとお話しくださいました。
「お寺って気持ちいい空間じゃない?あれは、きっと毎日水拭きで清めているからなの。家をパワースポットにするためにも、隅々までの掃除は大切」とお話しされていたのが印象的で、水拭き掃除機を探し始めたのでした。

結果、購入して大正解!屈んで家中を水拭きしていた日々に、即刻生涯の別れを告げました。
悩みのタネだったこどもの食べ残しはもちろんのこと、思いがけず嬉しかった機能がカーペットも水拭きできること。日々の汚れは掃除機で吸い上げていましたが、水拭きすると絡まった汚れもスッキリ。毎日なんとなく「ここに直に座って大丈夫かな…」と疑心暗鬼になっていた気持ちも、さっぱりなくなりました。
今は毎日の掃除はマキタで、2〜3日に一度汚れが気になった時はTinecoで家中を拭き上げています。
結構な頻度で使っているのに、毎回汚水タンクの水が真っ黒なのにはびっくり。お見せしたい程ですが、自粛します…。
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シーリングファン エアコンつけられない部屋問題が解決した!
すっかり夏の暑さからは遠ざかりましたが、今年も連日熱帯夜でしたよね。
マンション住まいのわが家ですが、主寝室が、構造的に簡単にエアコンを取り付けられない部屋なのです。一度エアコン取り付けの見積もりを依頼したところ、隣接する浴室ごと変える必要があり、見積もり金額はまさかの250万円…!長い目で見れば高くはないのかもしれませんが、うーん…と悩み、他の解決策を探すことにしたのでした。

ということで探したのがこちら、ファン付きの照明です。狭い寝室ですが、お金持ちの家のように天井にファンがつきました。
隣接するエアコン付きの部屋で冷房をつけ、サーキュレーターで冷気を主寝室に運び、天井のファンで冷気を拡散させる…という方法を試してみたところ、大成功!
部屋はしっかり眠れる温度まで下がるのに、直接冷気が体に当たらないので喉や体が痛くなりづらい。朝までスッキリ快眠できる夏になりました。
また、狭い部屋で家族3人が寝ているとどうしても空気が篭りやすいものですが、このゆるやかな風のおかげで、空気も心なしか清々しい気がします。
部屋に扇風機を置くよりも天井に設置するぶん省スペース化できたのも嬉しいポイント。冬には羽根の回転を逆回転にすると暖房の熱を拡散できるとのこと、年中活躍してくれそうなコスパ大賞でもあるのでした。
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Anker ポータブル充電器 充電器を充電するためのコード探しからの卒業
ポータブル充電器ってどんどん増えていきませんか?
外出先で買ったものや、何かの景品でもらったもの…。災害の時には役立つかもしれず、常に充電して家に置いているのですが、そもそも充電器を充電するのが面倒くさい、と思ってしまい何となく定番品として活用できずにいた私。
出張や取材なども多い仕事柄、この辺をコンパクトにできればもっと荷物が軽くなるはず…と漠然と悩んでいた私ですが、ついに運命の充電器に出会えました。
その名も「Anker 733 Power Bank (GaNPrime PowerCore 65W)」です。

この充電器のすごいところは、まず蓄電のしやすさ。コンセントプラグが本体に付いていて、コンセントにブスッと直挿しするだけです。夜寝る前に挿せば朝には完了です。「そもそもこれを充電するためのコード探し」という面倒さから抜け出せて本当に楽!

ポートはType-CやUSBに対応していて、3つ同時充電が可能なのもすごいところ。突然外出先で会議が入ったけどコンセントがない…!と電源難民になってしまう場面でも、これとコードがあればPCのバッテリーとしても使えます。ポートも複数あるので、同時にスマホやワイヤレスイヤフォンも充電できてしまうという高機能ぶり。
出張にも外出にもこれ一台、という心強いお供に出会えました。
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野田琺瑯の保存容器 モノを増やすのは悪ではない

キッチン部門で讃えたいのがこちら「野田琺瑯」の保存容器です。
今まで、揚げ物をするとき、スーパーで肉や魚が入っていたトレーや、浅型の皿を使ってパン粉や小麦粉などを分けていました。粉が飛び出るし、使いづらい…と思っていたのにバットを買わなかったのは「今あるもので代用できるから」という理由から。使いづらくても、できないことはない。
ケチな性分かもしれないけど、モノは少ない方がキッチンは使いやすいというのもまた真理…と思っていたのですが、今年好評いただいた連載「本多さおりさんの今月買ったもの・手放したもの」を1年間取材させてもらい、モノ選びの価値観が大きく変わりました。
本多さんの真剣なモノへの眼差しや、「モノを減らすことがゴールではなく、生活しやすさをサポートしてくれるのがモノである」というメッセージ。それらに触れるうちに、「今、に焦点をあてて、よく使うものは買ってしっかり使い込む方が良いのでは?」と思えたのです。
そもそも私は買い物がそんなに好きではなく、なるべくあるもので済ませたいほう。でもそこにはちょっとした我慢が常に付いて回っている…ということに、今年初めて気がついた気がします。
変な痩せ我慢をせず、生活を楽にしてくれるモノに頼る。そう決意し、買ったのが「野田琺瑯」のバットでした。
切った野菜をちょっと逃す時に、フレンチトーストの液にパンを浸す時に、揚げ物の一時置きに…結果、大活躍してくれている保存容器たち。買ったからには、しっかり使ってお役目を果たしてもらおうと思っています。
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日本文学100年の名作第10巻 今の私にあう読書スタイル

夏の日差しがまだ強い初秋の日、憧れの文筆家である大平一枝さんのご自宅に取材に伺いました。子育ての話や仕事の話、たくさんの金言をいただいたのち、「最近読んで面白かった本は何ですか?」と質問してみました。いつも行く本屋さんは同じ、周るルートも定番化し、見る棚、新刊を買う作家さんも固定化してしまうよね、という話の流れからでした。
そこで教えていただいたのがこちら、『日本文学100年の名作(新潮文庫)』。早速購入して読んでみると、何とも豪華なこと!現代文学を代表する作家たちの切れ味鋭い短編の数々。一編だけでも満足できるほど味わい深いのに、それが16編も収録されています。
今まで馴染みのなかった作家の短編にも気軽に触れられて、そこからその作家の長編も読みたい!と、一気に読書の扉がバタバタと開いていくのです。
「子育て中に短編って相性がいいよね」
そう目配せしてくれた大平さん。どっぷり長編に浸かりたいけど、今は楽しめる時間や体力、集中力がない…そんな幼児子育て中の私でも、挑戦できる本をご紹介いただき、またホッと心が暖かくなったのでした。
今回ご紹介したのは新潮社の名作集ですが、さまざまな出版社から短編名作集は出ているそう。出版社ごとに読み比べる楽しみは、また来年にとっておく予定です。
今年も1年取材を終えて
今年買ったおすすめアイテムを並べてみたら、なんとも取材で得た知見にまつわるものが多いこと!
今年もたくさんの方にご協力いただき、さまざまな価値観を教えていただきました。
取材で学んだことやいただいたお知恵を、みなさまにもしっかりお届けできているといいな、と改めて感じている年末です。来年も引き続き、暮らしや片付け、収納にまつわる情報をお届けして参ります!