第7回目は、あやさん(@minima_blog_)宅の注文住宅を訪問。「自分好みの内装にしたい」とテイストを絞って探した結果、輸入住宅という選択に落ち着いたそうです。施工会社の選び方や、力を入れたポイントについて詳しく教えていただきました。後編はこちら。
ツレヅレハナコさんプロフィール
食と酒と旅を愛する文筆家・料理研究家。書籍、雑誌、WEBなどへの寄稿やレシピ提案だけでなく、調理器具のプロデュースなども手掛ける。『女ひとり、家を建てる』(河出書房新社)『まいにち酒ごはん日記』(幻冬舎)、『世界の現地ごはん帖』(光文社)、『47歳、ゆる晩酌はじめました。』(KADOKAWA)など著書も多数。
https://www.instagram.com/turehana1
あやさん宅のプロフィール
住まいの種別:注文住宅
築年数:3年
地域:神奈川県
床面積:約136㎡(シェアオフィス含む)
施工会社:ロビンスジャパン
間取り:5LDK(シェアオフィス含む)
家族:夫、娘(6、1歳)、猫1匹
100社以上に資料請求。最終的に、自分好みの内装が標準仕様でついている会社を選びました
ツレヅレハナコさん(以下ハナコ):可愛くて素敵なおうち! 輸入住宅なんですね。
あやさん(以下あや):そうなんです。海外ドラマに出てくるような内装にしたくて選びました。
ハナコ:家を建てようと思ったきっかけは?
あや:私は飲食店の内装設計の仕事をしているので、自分の住む家は内装を自分で決めたいと思っていたんです。それにこどもが生まれてから、実家の近くに住むほうが便利だと考えていて。最初は中古マンションをリノベするつもりで探していたのですが、実家のあるエリアだと100平米くらいある広めの駅近マンションが見つからなくて。
ハナコ:マンションリノベがいいと思っていた人が、戸建てに方向転換。意外ですが、私もじつはそうでした。「私にも建てられるんだ」みたいな。注文住宅はお金がかかるイメージがあるけれど、やりようによってはマンションリノベ費用と大きく変わらなかったりするんですよね。
あや:まさにそう! 意外とハードルは低いんだな、と私も感じました。土地も意外とすぐ見つかったんです。
ハナコ:施工会社はどうやって見つけたんですか?
あや:土地探しはスムーズだったのに、施工会社選びは本当に大変でした…。最初に見つけて打ち合わせしていた会社は基本的な設計に問題があったんです。契約金はすでに支払っていましたが、不信感が募って結局は契約破棄しました。
ハナコ:それは大変でしたね…。
あや:次は失敗できない! と思って、100社くらい資料請求したんですよ。カタログを見て半分以下に絞り込み、問い合わせしたのは10社。最終候補を3社選びました。
ハナコ:建てたのはその3社のうちの1社なんですね?
あや:それが違うんです(笑)。内装は海外っぽい家をイメージしていたのですが、建具にこだわったらオプション代金が多くかかってしまうことに気づいて。「だったら輸入住宅にすればいい」とそこで思いついたんです。輸入住宅なら、海外風のドアや窓枠が標準仕様でついています。改めて資料請求をして、トントン拍子に決まりました。
ハナコ:なるほど、そこは盲点だったんですね。実際に依頼した会社は何がよかったんですか?
あや:もちろん建具の仕様が好みだったというデザイン面は大きいけれど、担当者の人柄と丁寧な対応ですかね。家づくりってほとんどの人が1回きりか、多くて2回くらいの経験。だから分からないことや不安なことがたくさん出てきます。お願いしたロビンスジャパンは、それに毎回120%で応えてくれました。
あや:それに、広告費にお金をかけていないことにも好感が持てました。そのぶんローコストで家を建てられるので。ここに決めたおかげで建築費が下がり、3階建てを視野に入れることができたんです。
ハナコ:輸入住宅は高いイメージがあるけれど、コストが下がるなんて意外でした。それにしてもよくその会社と巡り会えましたね! 粘り勝ちという感じ。内装のイメージが固まってから選んだというのもポイントになる気がします。
リビングは採光を意識。高窓と天窓をつけて1階まで明るくなるようにしました
ハナコ:両隣の家が近いのに、リビングはとても明るいですね! 窓が多いのかな?
あや:採光は設計時に一番こだわった部分。リビングは2階ですが、三方の家が近くて暗くなることがあらかじめ分かっていたんです。高窓と天窓を設置して、できるだけ光をとり入れるようにしました。
ハナコ:わが家にも高窓がたくさんあります。隣の家の方と目線がかち合わないように高い位置につけたんですが、しっかり光が入ってきていいですよね!
あや:じつは階段まわりにも採光のための工夫がひとつ。リビング階は腰壁をつくる代わりに手すりを設けていますが、あえて階段にぴったり寄せずにスペースをとりました。おかげで高窓からの光が1階まで届きます。このすき間からは玄関が見えるので、こどもが帰ってくる様子も確認できて便利なんです。
ハナコ:さすが設計のお仕事をされているだけあり、細かい部分までこだわられてますね! そしてリビングで私が気になっているのは中庭。左の窓はどこにつながっているんですか?
あや:浴室です。ここでは夏にこどもたちがプールを楽しみますが、中庭でそのままシャワーもできますよ。
洗面室と浴室はホテルをイメージ。自宅で半露天風呂に入れる幸せ空間
ハナコ:では浴室を拝見。おぉ、スケスケドアですね!
あや:ホテルライクな雰囲気が好きなので、ガラス張りにしました。洗面所と一体感が出る感じに仕上げています。夫には反対されましたが、最終的には採用! 窓を開けて、明るい時間からお風呂に入る時間は本当に幸せです。
ハナコ:うわ〜、贅沢! そして洗面台も素敵。真鍮の蛇口がホテルっぽいです。造作されたんですね?
あや:はい。自分で図面を描きました(笑)。既成の洗面台があまり好みではなかったので。シンクやパーツ類も施主支給にしています。