こんにちは!今回は最近に担当させてもらった展示イベントのスタイリングに使用した、 個性的な収納家具を2つご紹介させて頂こうと思います。

川合 将人

川合 将人

雑誌や広告、住宅メーカーのモデルルームなどで活躍中のインテリアスタイリスト。近年はコンサルティングや空間演出等も展開。

http://kawaimasato.com/

”URBAN OUTDOOR LUXURY”をテーマにしたグランピング

3月13日(日)に開催された、1日限定のイベント『LEXUS CITY GLAMPING with snow peak』にて、3つのグランピングテントのインテリアのスタイリングを担当させて頂きました。

このイベントは本来であれば大自然の中で行うことが多いグランピングを、 ”URBAN OUTDOOR LUXURY(アーバン アウトドア ラグジュアリー)”という価値観で提案したもの。
都心でありながらも開放的で緑豊かな自然が感じられる東京ミッドタウンを舞台に、ここでしか味わえない空間を演出しました。

会場内には有名シェフの特別メニューが大型テント内で堪能できる事前チケット制の「Glamping Dining(グランピング ダイニング)」や、トータルビューティーサロンによるハンドリフレクソロジーを体験できるエリア、ノルウェー発のコーヒーバーとINTERSECT BY LEXUS(インターセクト バイ レクサス)とのコラボメニューが味わえるコーヒースタンドなどもあって充実の内容。

自分はハイクオリティなアウトドア用品を製造するメーカー、snow peakさんが開発した3つのグランピングテントの内部をLEXUSのSUVの車種『LX』『RX』『NX』の3つに合わせ、<JOURNEY(ジャーニー)><NEW LUXURY(ニュー ラグジュアリー)><PLAY THE CITY(プレイ ザ シティ)>という3つのテーマ別にインテリアの提案をさせて頂きました。

そもそも”グランピング”とは、グラマラスとキャンピングという2つの言葉を掛け合わせた造語で、簡単に言えば豪華なキャンプでしょうか。。。
近年はリゾートホテルの運営会社などが、グランピング施設を開発して話題になったりもしていますが、キャンプにつきまとう面倒な準備をすることなく、体ひとつで出掛けてゴージャスなホテルのように快適なテントの中で素敵なインテリアとともに大自然を満喫できるというものです。

B社製 トランク型のライブラリーシェルフ

P&B社製 トランク型のライブラリーシェルフ

こちらがLEXUSのフラッグシップSUVモデル、LEXUS LXの世界観に合わせた<JOURNEY>をテーマにスタイリングしたグランピングテントです。
シックなミッドセンチュリーモダンの家具をベースに、部分的にまるで遠くに旅行に来たような異国情緒あふれるアイテムを混在させた空間を作ってみました。
チャールズ&レイ・イームズ夫妻のデザインしたミッドセンチュリーの名作家具、<イームズラウンジチェア>や<イームズウォールナットスツール>などに、ハンドクラフトによる民族工芸品を組み合わせ、流行のプリミティブテイストを取り入れています。
キリムなどのテキスタイルは鮮やかな色味を選択し、ダークトーンの家具との美しいコントラストで彩ってみました。

P&B社製 トランク型のライブラリーシェルフ

この空間の中心で使用したのが今回ご紹介するひとつめの収納。トランク型のライブラリーシェルフで、メーカーは「P&B(プリズミック&ブリル)」という会社です。
この写真は「P&B」の日本代理店であるASPLUND(アスプルンド)さんがビッグサイトの展示会で発表した時に撮影させてもらったもの。
商品名は<グレート プレインズ ライブラリー トランク>。箱型のトランク形状をしているもので、蓋を開けて展開すると書棚に早変わりするというものです。
「P&B」は20世紀初頭より貴族のリゾート文化のひとつとして普遍的な魅力をもつサファリスタイルに新たなテイストを取り入れてきたメーカーです。かつての貴族たちが旅で使用したトランクをモチーフにしたアイテムが多く見受けられます。
製造は職人たちのクラフトマンシップによって支えられ、家具に使用される鋲など、細かなハードウェアに至るまで全てひとつひとつハンドメイドで仕上げられていて、世界各国のリゾートホテルに納入されています。
ほかにもデスクやワードローブ、チェア、照明などなど本当に幅広いアイテムが揃っていますので、気になる方は是非、恵比寿にある「SHOP ASPLUND」さんへ行ってみて欲しいです。

ディーゼルリビング ウィズ モローゾ発「トータル フライト ケース」

ディーゼル リビング

続いてこちらの写真は、機敏なスポーツギアとしての走行性能を持つLEXUS NXの車種に合わせ、<PLAY THE CITY>をテーマに構成したグランピングテントの中。モダンラグジュアリーをベースに、都会の遊び心を感じさせるアイテムをプラスしたスタイリングです。
「フリッツ・ハンセン」から発売されているポール・ケアホルムのデザインしたシャープなフォルムの家具を中心にして、ロックやインダストリアルのテイストをコレクションに反映させた「ディーゼル リビング」や大理石柄のフォトプリントを施した「バレリ イタリア」の球形スツール、「llot llov(ロット・ロフ)」のハンギングのプランターなどを組み合わせ、都会だからこそできる遊び心のあるインテリアを作りました。

奥に置いてあるのが、ご紹介したい2つめの収納家具で、<ディーゼル リビング>から発売されているキャビネット「トータル フライト ケース」です。
ご存知の方も多いかとは思いますが、このサイドボードはツアーに出るミュージシャンが音響機材などを運搬する時に使用するハードケースをモチーフにデザインされたもの。
業務用のハードケースをインテリアのキャビネットに変形させた非常にユニークなデザインに仕上がっています。ファッションブランドとして知られている<ディーゼル>ですが、家具の製造はイタリアの家具ブランド<モローゾ>が手がけているだけあり、クオリティも非常に高いのが特徴です。ディテールも秀逸で両サイドの側面には本当のケースのようなハンドルが付いていて運搬が簡単にできるようになっています。実際、設置のときも位置を調整するのに非常に便利でした!
インテリアにロックなテイストを取り入れたいかたは<ディーゼル リビング>のコレクションが揃うショップ<ディーゼル ギンザ>さんで是非実物を見て欲しいです。

さて、今回は”運搬が容易”で見た目もほかにはない魅力を持つ2つの収納家具をピックアップしてみました。 いかがでしたでしょうか? では、また次回!