小さい頃に行った友達の家や、祖父母の家の台所。
そこから出てくる食器が、なんてことないのにずっと記憶に残っていて、
久しぶりに遊びに行くと、まだ現役で活躍していたりして、嬉しい気持ちになる。
そんなことってありませんか?
あの喜びって、どういう種類のものなんでしょう。
何度も何度も丁寧に洗って、乾かして。
美味しいものをたくさん載せて、みんなを嬉しい気持ちにさせている。
そんな、日常にしっかり馴染んだ愛着なのでしょうか。
ふと、自分の家の食器棚を眺めてみる。
思い出を人に与えられるくらい、手に馴染んでいるものってどのくらいあるだろう?
そう考えている時に出会ったのが、ホーローの容器です。
ホーローなら、匂い移りも少なくて、冷蔵庫の中で長く長く、活躍してくれるかもしれない。
一人暮らしでも、家族ができても、食器ではなく「容器」の方が用途も広く活躍してくれるかもしれない。
20年、30年先の長い目でモノを選ぶって難しいもの。
それでも、ものに時を飛び越える思いを馳せることって、自分の思い出をもとに考えてみると、一番大切なことと思えるのです。
私が嬉しい気持ちになる、あの家の食器たちもこうやって選ばれてきたものなのかな。
そんなことを思いながら、使い道を考えるのも、たのしいひと時です。
(編集部S)