細氷硝子(さいひょうがらす)って知っていますか?
表面ではなく内側にひびを入れる技法で作られた硝子工芸品で
なんと約3年から5年の月日をかけて
繊細な線のようなひびが、下から上に伸びていくらしいのです。
この硝子に出会ったのは、北海道富良野の工房。
秋空は遠くまでしーんと澄み切った青、
ところどころにせせらぎが静かに流れるこの街で
選んだのは、緑と青が混じり合った一輪挿しでした。
季節に合わせた一輪の草花を楽しみながら、
一輪挿し自体も刻々と変化する。
忙しい毎日のなか、そのちいさな変化にも
気づける自分でありたいな、と思います。
(編集部O)