リノベーションの相談をしながら、DIYのワークショップも楽しめるという話題のショールームを訪ねて、横須賀へ。ウエストコースト風の心地いい空間で、お話を伺いました。
富澤元貴さん
「リスターリノベーション」クリエイティブディレクター
好きなショップの収納を、住宅に取り入れる
まるでカフェのようにお洒落な雰囲気で、通りすがりの人の目を引きつける「リスターリノベーション」。ここは、1979年創業の「(株)インテリアサプライトミザワ」の、個人住宅リノベーションに特化した事業部が運営するショールームです。
「2階は、店舗や施設、住宅の改修などを手がける自社のオフィスです。1階は、もともと資材置き場でした。こういうスタイルのショールームにしたことで、気軽に飛び込みでもお客様が来てくれるようになりましたね」(富澤さん、以下同)。
さりげなく男っぽさを感じるカリフォルニアスタイル。サーフィンやバイク、スケートボードなど、集まってくる人の好みも自然と似てくる、と富澤さん。収納のつくり方にも、こだわりがありました。
「買い物に行くと、あの棚おしゃれでいいな、って思ったりすることありますよね? 私も、アウトドアブランドの店舗内装などから発想を得て、収納に生かしています。ディスプレイのやり方も、参考になりますよ」。
「棚の中には、モノを詰め込みすぎないこと」と富澤さん。適度な抜け感を残すことが、すっきり見せるポイントだと話します。
収納専用の場所こそ、思い切り遊んでみる
「収納って、隠す・見せるの2通りがあると思うんですが、隠してしまえばいい、っていうものでもないんですよね。隠す収納こそ、楽しくできたら、整理がしやすいと思うんです」。
そう話す富澤さんが手がけたリノベーション収納の例は、とてもユニーク!
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キッチンの裏につくったパントリー。
大胆なストライプの壁が新鮮! 四畳半ほどあるパントリーは、洗濯機が置けて、室内干しもできるように設計されています。
「リビングやキッチンにはとても採用できないような派手な壁を、あえて収納スペースに取り入れるんです。バックヤードは、あえて思い切り遊んでみたい場所。ちょっとした気分転換になって、収納も、家事も楽しくできると好評です」。
DIYワークショップで、プチ収納づくり
「リノベーションで使いやすい収納スペースを整えたら、DIYで、オリジナル収納を作ってみることをおすすめしています。これは私の妻が得意分野で、ワークショップを担当してくれているんですよ」。
ショールームには、プチDIYの達人である奥様の作品があちこちに。ワークショップは、DIY初体験のママたちに特に人気があるそうです。
「自宅にも、DIYの収納がいろいろありますよ」。
さっそく見せていただくべく、富澤さんのご自宅へもお邪魔することに。そこは、まさにDIYアイディアの宝庫でした。
「プチDIYは、コツさえつかめば、女性にも簡単にできます。工程も楽しいし、自分の持ち物に合わせてサイズも変えられるので、愛着がわくと思いますよ」。
遊びのあるバックヤードをつくり、さらにプチDIYに夢中になる。収納は義務的にするよりも、楽しんだもの勝ち、と富澤さんは話します。
富澤さんのショールームとご自宅は、どちらも訪れる人の収納意欲をかきたててくれる、素敵な空間でした。