Rumi

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思考と空間の整理のプロ「ライフオーガナイザー」。様々なシーンで、暮らしやおうち時間を楽しむための収納アイデアを提案。

https://www.instagram.com/rumi0818/

こんにちは!ライフオーガナイザーの山本瑠実です。
コロナの影響でおウチ時間がうんと増えましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
不安になったり、少し気分が落ち込んだりすることも当然あると思います。
無理はせず、気持ちも身体も休めるときはゆっくりとお休みして、少し気分が上がってきたときにお掃除やお片付けなど思い切りやってみませんか?
体を動かすと心も元気になりますよ!

今回はお子さんとの時間もたっぷりあると思うので、
・どうすればこどもがお片付け出来るようになるか
・どう声を掛ければスムーズに自主的に動いてくれるようになるのか
以上について、お話させていただきます。

こどものお片付けは勉強と同じ!何度も繰り返して覚えます

片付け方の基本は「全て出す→分ける→収める」です。
これは片付けの定番であり、Google先生に聞けば、たくさん情報は出てきますよね。
ただ、注意してほしいことは、1回だけそれを実行したところでお子さんはすぐには覚えられないし、ずっとキレイをキープすることは難しいということ。

理由は2つあります。
1つは「楽しくない」から。こどもでも大人でも、楽しくないと続けられません。
もう1つは「整理整頓する意味が分からない」から。
私たちもそうでしたよね?お母さんから「片づけなさい!」と言われても、「今やろうと思ってた!」と返しながら、心の中では「面倒だな。また散らかるからこのままでもいいのに。」と思っていたはずです。
また、お子さんは学年が変わるごとに持つものも変わっていきますから、そう言った意味でも、1回の片付けでずっとキレイをキープするのは難しいです。

では、どうすればお片付けを自主的にしてくれるようになるのでしょうか?
答えは、何度も一緒にお片付けを繰り返すことです。そして楽しく簡単に片づけられるように工夫することです。
お片付け絵本などで「くまさんがおうちに帰りたいって泣いているよ。」というストーリーがよくありますが、くまさんは泣きませんし、それを聞いたところでお片付けはできません。なぜなら楽しくないからです。

お片付け=楽しい!を教えよう!

私たちにできることは「お片付けは楽しい!」と教えることです。
例えば、まだお子さんが小さいなら、「お片付けの時間です♪」と言って、お母さんはあぐらをかいて座って、その中にお子さんをスポッと入れます。
そして、お母さんは足だけを使って動きます。お部屋をグルグル周りながらお片付けをします。これをするとどのお子さんもすごく楽しそうに笑います。お子さんには「あ!そこにもおもちゃがあるよ!拾って!あそこにあるボックスにポイして!」と収納ボックスにポイポイ投げ入れてもらいます。
収納も細かくせずに、とにかくボックスに入れていくだけでOKにします。
美しさなんて気にしなくて大丈夫!お片付け=楽しいと感じてもらえたらハナマルです。

片付けに正解はありません!何度もチャレンジ!

もう少し大きくなってくると、好みも出てきますし、モノを細かく収納した方が取り出しやすくなることもあります。
その時は一緒に「これは最近使っていないけれど、どうする?」「ここの収納がいっぱいになったね。一緒に整理しようか?」と声を掛けながら進めます。
寝る前や夕食前だとお互いに疲れもあって気持ちがぶつかったりするので、時間をかけてお片付けをするときは午前中がオススメです。

そして、気分が乗ってくるといろいろな案が出てくると思います。
「こんな収納にしようかな?」「こうして片づけたい!」などお子さんが積極的になったら、そのときは是非、たくさん褒めてあげてくださいね。
片付け方を覚え始めたばかりだと、難しい収納を思いついたり、「それ、明日には忘れそうな場所だな。」と思うこともあると思います。

でも、「それは違うよ。」と否定せずに、間違っていたとしても、「それいいね!どうしてそうやって片付けようって考えたの?」「すごい!いいかも!ママも真似したい!」ってたくさん褒めてあげてください。
そして後でこっそり写メを撮って覚えていてあげてほしいんです。正解や美しさは後で大丈夫です。これはコミュニケーションの本質です。コミュニケーションの本質は伝達ではなく、「理解する・認める」です。
たくさん褒めて、「どうしてそう思ったの?」とインタビューをしてみてください。アウトプットさせることで考えるし、また、次はどうしよう?とどんどん前向きになります。そうやって一緒にお片付けを続けて行くと、いつか習慣になっているはずですよ。
勉強もお片付けも同じです。時間を掛けて、繰り返すことで覚えていきます。

① 収納をシンプルにする
② アイディアが出たら、肯定する
③ インタビューでアウトプットをさせる
この3つを意識して、この機会にぜひ、お子さんと一緒にお片付けしてみてくださいね!