収納の定義を幅広く捉え、書店スタッフが推しの収納関連本3冊を紹介!
本のプロが選ぶ“収納本”とは?

HOUSTO 編集部

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選んでくれたのは…SNOW SHOVELING

東京・駒沢公園の近くに店を構える古書店。国内のカルチャー本から海外の写真集まで幅広く個性的な選書にファンも多い。時にはギャラリーにもなる店舗は、忙しい日常を忘れられるボヘミアンな雰囲気で、CMや広告の撮影で使われることも。裏コンセプトは“出会い系本屋”。 今回は『日々を楽しむため本棚に収めたい本』をテーマに選んでいただきました!

選書人

SNOW SHOVELING 店主 中村秀一

1冊目『The Burning House: What Would You Take?』Foster Huntington/(版元不明)

デザイナーを辞めた後、キャンピングカーで全米を旅して暮らし「モダン・ノマド」というムーブメントを起こしたフォスター・ハンティントンによる写真集。世界中の人がセレクトした「もし火事になったら持ち出す物」を撮影して収録。

選書理由:

「洋書のため英語表記ですが、ビジュアルが分かりやすく、物選びの基準を内省するきっかけになります。あるものから捨てる取捨選択ではなく、大事な物から決めていくという収納の仕方もあるのでは?」(中村さん

2冊目『地球の上に生きる』アリシア・ベイ・ローレル著/深町眞理子訳/草思社

工業製品に頼らず、自分の手でものを作り、大地のリズムに従った生活をするための手引き。農作業、料理、1人でするお産などを手書き文字とイラストで解説。

選書理由:

「70年代に出版されたいわゆる“ヒッピーのバイブル”的な本。思想と実践方法をバランスよく知ることができるし、必要最低限の物で、地球に「暮らす」ことを、立ち返って考えられます」(中村さん

3冊目『夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった』谷川 俊太郎/青土社

半世紀以上詩作を続け、かわらず若い詩人・読者を魅了しつづける詩人、谷川俊太郎。「夜中に台所で」は彼のどの詩集にも負けず読まれ続ける永遠の青春詩篇。

選書理由:

「この装丁も大好きだし、何より言葉として棚に飾って欲しい。詩は答えのない創作物ですが、音読・反芻することで、深呼吸ができます。目のつくところに置いてあるだけで、暮らしのスパイスになる本」(中村さん

さいごに

「中には無理やり収納にこじつけたものもありますが(笑)、おうちの本棚に並べて欲しい本を選びました。ユーモアを見つけることで、暮らしはずっといいものになります。日々を楽しみ、人生を豊かにする。本はその手助けをしてくれます」(中村さん)

SNOW SHOVELING

  • 住所:東京都世田谷区 深沢4-35-7 深沢ビル2F-C
  • 営業時間:13:00頃~19:00頃
  • 定休日:火曜・水曜
  • 問い合わせ:03-6432-3468
  • http://snow-shoveling.jp/