突然訪れた人生の転機に、もともと好きだったお片付けを仕事にすることを決めた齋藤さん。そして、整理収納コンサルタントの仕事を続けるなか、収納は収納でも何か特化したことを学びたいと思いはじめ、こどもとその家族に整理収納の仕組みを教える「整理収納教育士」の資格を取得。こどもの気持ちと寄り添えるようになり、学びも広がったという齋藤さんに、編集部がインタビューしました。

HOUSTO 編集部

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【整理収納教育士】

「ハウスキーピング協会」が認定する、教育現場や子育てに関わる方を対象とした資格で、親子のコミュニケーションの取り方や、心理学や脳科学の面からこどもへのアプローチの仕方などから、こどもがお片付けしやすい環境をつくるための方法を学びます。受講者同士のディスカッションもあり、こどもが遊びながらお片付けを学ぶためのアイデアを話し合う時間も設けられており、より生活に近い学びを得ることができます。

今回教えてくれたのは

齋藤裕子さん

埼玉県在住。普段は接客販売で働くかたわら、整理収納コンサルタントの資格を取得。片付けコンサルサービスからイベントでのこどものお片付けワークショップなど、幅広いフィールドで活動中。
https://lino-style-8.amebaownd.com

マンガ:森下えみこ

まとめ

こども自身に整理収納のスキルが身につくと、『自分で考え判断できる力』が備わり、お片付けだけでなく、生活していくうえでも役に立ちます。そのためにも、こどもが片付けやすい環境を大人が理解し、用意してあげることが大切。
齋藤さんは活動の中で「こどもが片付けてくれない。」という悩みのほとんどが、おもちゃなどの量が多すぎることが原因と気づいたそうです。たとえば、大人でも洋服が多すぎると着なくなったり、大切にしなくなってしまったりしますよね。こどもも同じです。それを防ぐには、親子で話し合い、こどもが把握できる量にすることがポイント。そして、選んだものをしまう場所も一緒に決める。こどもの意見を生かした収納こそ、こどもが片付けやすい収納という、当たり前のようでなかなか気がつかないことを「整理収納教育士」は教えてくれます。