【2021.3.19 更新】本多さおりさん一家の新居となる中古マンションのリノベーションプランにHOUSTOでおなじみの可動棚「シューノ」の導入が決まり、実際の収納設計を担当した株式会社ロイヤルの畑さんとともに、密着取材を開始。今回は、本多家のダイニング&キッチンに取り付けた可動棚「シューノ」を徹底リサーチします。キッチンシンクから続く可動棚が、仕事用デスクや本棚、家電の指定席に!? 自由な発想と多様な活用法は必見です!

本多 さおり

本多 さおり

暮らしを愛する整理収納コンサルタント。雑誌やwebなどで暮らし重視のシンプルな収納術を提案している。『家事がとことんラクになる 暮らしやすい家づくり』(PHP 研究所)には物件探し&購入から家づくりの工夫まで紹介されている。また、新著書に『旅は暮らしの深呼吸』(集英社クリエイティブ)などがある。

http://hondasaori.com/

honda15_02

①のダイニングキッチンに設置した可動棚「シューノ」をピックアップ!

「シューノ」って?

  • honda14_01
  • 壁面に取り付けられる可動式の棚。スペースや用途に応じてパーツを組み合わせて自由な場所に設置ができる。暮らしに合わせてレイアウト変更が可能。
  • お問い合わせ先:
    https://www.royal-co.net/sssystem/lp/2018/01/

変幻自在! 料理の予備スペースや仕事デスクにもなるマルチスペースが誕生

honda15_03

こちらは本多さんが理想を詰め込んだキッチンシンクから一直線につながるデスク。その上下に可動棚「シューノ」を設置されました。このデスクの手前にはダイニングテーブルが置かれています。今回取材に伺ったのは、本多さおりさん一家がお引越しされて約5ヶ月が経ち、生活が落ち着いたころ。一般的にはあまり見かけない、ダイニングとキッチンの間のこの位置にマルチスペースを作った秘訣を中心に伺いました。

ポイント1:水まわりの動線を一直線に。ムダな動きを省く設計

honda15_04

(本多さん)おウチでデスクワークをすることの多い私には、仕事用のデスクは必須。でも平米数的に独立した専用スペースを設けるのは難しいので、キッチンの延長上にデスク兼作業棚を作ってもらうようリクエストしました。そこに本棚や飾り棚になる可動棚「シューノ」を壁に取り付けたら、立派な仕事用スペースの出来上がり。キッチンから続く位置に設置したことで、キッチン家電置き場としても有効的な、まさにマルチなスペースが完成しました。

ポイント2:料理家電を台にベタ置きせず、作業スペースを拡大

honda15_05

(本多さん)入居当初、料理家電はデスクの天板に直置きしていましたが、奥行きのある新しいトースターが加わったことで窮屈になり、即座に見直し。すぐ上の「シューノ」棚板を奥行きの深いものに変えて高さを上げ、そこを家電置き場にしたらデスクが広く使えるようになりました。仕事デスクの横に資料を広げられるようになり、作業効率もアップ! ここはキッチンシンクの隣に位置するので、ダイニングテーブルからお皿を下げるときの一時置き場としても大活躍します。キッチンとダイニングの間にマルチな台を設置したのは大正解!

honda15_06

障子から柔らかな光が差し込む、本多さんこだわりのマルチスペース。
(本多さん)可動棚「シューノ」は、その時々で棚が増やせて、好きな位置に簡単に取り付けられるのが本当に心強いです。今は私のワークスペースとして使っていますが、こどもが大きくなったら、ここを学習机にしようと計画中。可動棚「シューノ」のおかげで、こどものモノが増えても新しい家具を買わなくて良いと思うと、気持ちにゆとりが生まれました。

あわせて読みたい
honda15_07

お掃除グッズが、棚板の側面にちょこんとスタンバイ。本多さんのアイデアが光ります。
(本多さん)吊るす収納は、フックや釘一本で欲しい道具をピンポイントに配置できるのがいいところ。サッと取りやすい動線上に道具をセットして、汚れが目についたときに、思わずお掃除したくなるようにしてるんです(笑)。

ポイント3:視線が気になる「デスク下収納」活用テクニック

honda15_08

(本多さん)わが家のゴミ箱は、キッチンシンクのすぐ左下が指定席。調理中のシンクからもダイニングからも、手が伸ばせて使いやすい場所がここなんです。デスク下のオープン棚は、お客さまからも見える位置にあるので、生活感のあるモノをゴチャゴチャ置かずに、できるだけ余白のあるスペースにするよう心掛けています。現在は、ウォーターサーバーのストックとボックスのみを収納中。

ポイント4:キッチンの可動棚「シューノ」は、お客さまからは見えない背面に

honda15_09

(本多さん)毎日大忙しのキッチンスペースは、種類も大きさもバラバラなモノが多く、モノの動きも頻繁な場所です。キッチンで使う細々したモノは、ダイニングテーブルに座っているお客さまから見えない収納場所にしたくて、冷蔵庫横に可動棚「シューノ」を設置しました。調理台で作業をしていても、サッと後ろを振り返れば、すぐに手が届く場所なので、調理もサクサクはかどります。

honda15_10

(本多さん)実際の収納シーンがこちら。収納するモノに合わせて棚板を一枚減らし、使いやすくアレンジしました。調理で使う家電だけでなく、薬など細々したモノもここ。比較的よく使うモノは、中身が一目で分かる収納ケースに保管。将来レンジを買い替えるときも可動棚「シューノ」だと棚板の高さが調節できるので、新しい家電の選択が広がります!

可動棚「シューノ」担当者 株式会社ロイヤルの畑さんの設計メモ

honda15_11

さまざまな作業をするダイニング側のスペースは、棚の段数を減らし奥行きを短めにすることで、できるだけ圧迫感をなくすように設計しました。本多さんはデスクワークもされるので本棚をつくり、書籍の奥行きに棚板を合わせて200mm、150mmを提案。冷蔵庫横のスペースは小物類を収納できるように設計しました。

初期設定では、仕事デスクの棚の奥行きを200mmで設定しましたが、他の位置に設置していた他の奥行きサイズの棚と入れ替えをご自身で行っていただき、まさに自分仕様の使いやすいデスク周りにされています。

また、デスクの下に奥行きの短い棚を設置して足もと空間を活用しています。ここに棚を設置して、机の上にあまり載せたくないモノを収納すると、手もとの空間は広くなります。

気付いた時や、新しい使い方を閃いた時にすぐにレイアウトを変えて試すことができるのは、可動棚ならではのメリットです。家に何箇所か可動棚を設置する場合、棚の幅を揃えておくと自由につけかえができるので、おすすめです。

ランドリーに設置した可動棚「シューノ」

次回は、家事効率がよく、機能的な本多家の「ランドリー&サニタリー」収納を特集します。洗濯機まわりがゴチャゴチャしてお悩み中の方、必見です! どうぞお楽しみに。