こんにちは!Fujinaoです。第5回目は、こどもとお片付けについてお話しします。

Fujinao

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整理収納アドバイザー。転勤を繰り返すうち、モノが少ない暮らしの気楽さに気づく。 日々モノと向き合い方を研究、発信している。

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整理収納アドバイザーの仕事をしていると、片付けに悩むママたちから「私が片付け下手なせいでこどもまで片付けが苦手になってしまったみたいなんです。」という相談をよく受けます。でも、詳しく話を聞いてみると、そのこどもたちは幼稚園や小学校ではきちんと片付けができているのだそう。

家庭と園や学校でのお片付け、何が違うのでしょうか?

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答えは、「モノの量」と「定位置」です。園や学校などの公共の施設で活動しているとき、こども1人が扱う道具の量はそんなに多くはありません。また、食事の時間や外活動に出るとき、授業の終わりなど、ひと段落ごとに片付けをする習慣がついているので、一回の片付けで扱う量も少ないはず。そして、1つひとつの道具の「定位置」もハッキリとしています。これが家庭との大きな違いです。

こういった違いを踏まえて、わが家でこどもたちが片付けしやすいように工夫しているポイントをご紹介します。

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まず、おもちゃはこどもが管理できる量にしています。こどもの発達に欠かせない道具ですが、こどもの成長は早いもの。発達段階に合っているものや好きなおもちゃはどんどん入れ変わっていきます。大切なのはたくさんあることではなく、いま興味があるモノときちんと触れ合える状態です。 大人はつい、まだほとんど使っていないのに勿体ないと思ってしまいがちですが、こどもの興味がなくなったおもちゃは卒業の時期が来たのだと考えて、処分や譲り先を探すようにしています。

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また、1日に何度か「お片付けタイム」を設けて一度に片付けるモノの量を減らすようにしています。こうしてこどもは自力で片付けきるという成功体験を何度も積むことができ、苦手意識がなくなります。小さい頃、モノに溢れて片付けに苦労したという苦い経験ばかりしてしまうと、片付けに苦手意識を持ったまま成長してしまうので、できるだけ成功体験を積ませてあげたいと考えています。

おもちゃを減らすのは、最初は抵抗があるかもしれません。それでもスペースや管理能力、時間、お金には限りがあるのでモノは無限には持てないことを何度も説明しながら取捨選択をしてきた結果、わが家のこどもたちは、モノを持つには時間とお金とスペースが必要だということを理解してくれたように思います。

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次に、使いやすいところを定位置にして、収納するモノもはっきりと決めています。片付けにおいて大切なのは、戻すのが億劫にならないこと。せっかく定位置を決めても場所が遠すぎたり、あやふやだと、こどもは片付けられなくなってしまいます。

わが家は2階がこども部屋なのですが、こどもたちは普段1階のリビングにいます。2階へおもちゃを片付けることは面倒で続かないので1階のウォークインクローゼット内におもちゃ用のカゴをつくり、よく遊ぶものはそこに収納しています。トランプやUNO、将棋などの「みんなで遊ぶおもちゃ」、折り紙や画用紙、シール、モールなどの「工作おもちゃ」など、しっかりとジャンル分けしているので戻すときに悩むことはありません。収納も、カゴに放り込むだけなのでとても簡単。また、このカゴから溢れるほどおもちゃが増えてしまったら、見直しのとき。こどもと一緒におもちゃの取捨選択をしています。

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こどもには「朝起きたらおはようと言おうね。」「食べ終わったらご馳走さま。」と何度も教えて挨拶の習慣をつけるのと同じように、片付けをする習慣も何度も教えてあげなくてはなりません。普段からモノを取捨選択し、使ったら元に戻すという練習をしておくことは大人になっても役立つ一生ものの習慣です。ぜひ、こどもと一緒にお片付けの習慣づけに挑戦してみてくださいね。

最終回まで読んでくださり、ありがとうございました。みなさまの素敵な未来を願って。Fujinaoでした。