家族で家事を共有し協力し合う「家事シェア」が近年提唱されているものの、なかなかうまくいかないのが実情です。そこで、家事の揉めごとや困りごとエピソードについて、夫側・妻側の言い分と解決法をご紹介。「名もなき家事」を解消できるヒントになるかもしれません。
第6回目は「料理」についてのエピソードです。
ep.01 | 夫のオリジナル料理は吉か凶!? 今はこのスタイルで良いけども……。(上田さん夫婦エピソード)
夫は普段あまり料理をしないのですが、たまにお願いすると、比較的簡単な焼きそばやラーメンなどでいいのに、あえて材料をたくさん使い、味付けもオリジナルで作りたがるので、吉か凶かの料理が出てきます(笑)。
妻の言い分
オリジナリティは出さなくても良いんですけどね(笑)。料理をしてもらおうと期待はしてないのですが、自分がご飯を作りたくない日はちょっと後ろめたい気持ちにもなります。
夫の言い分
料理はレシピもあるけどセンスだと思うので、研ぎ澄ますのは難しいです(笑)。
夫婦で話し合った解決法。今後はどうする?
夫は料理をしない分、食事のあとの片付け、洗いものを率先して担当。ありがとうの気持ちを言葉にして伝えくれているので、今はこのスタイルで良いのかもしれません。ただ夫は、時間がないだけで料理に興味がないわけではないので、退職した後にでも料理に目覚めてくれたらいいな~と淡い期待をしております(笑)。
ep.02 | 料理担当が2人いると、食材管理や調理用具の場所が変わって大変!?(とげとげ。さん夫婦エピソード)
コロナ禍で夫が完全にテレワークになってから、妻が朝ご飯と木曜のみ夕飯担当。夫はその他の曜日の夕飯と、休日の昼食担当となりました。
料理を分担できてラクになるかと思ったら、調理担当が二人いると「相手が使うだろう」と思って買った食材がそのまま残って腐ったり、キッチンや冷蔵庫の使い方(置き場が変わっていたり、食器や調理用具が買い足されていたり)の違いで喧嘩に!
妻の言い分
キッチンは今まで妻仕様だったので、最初は不満が募ってました(笑)。
夫の言い分
使いやすい道具で、使いやすい環境で料理がしたいのです!!
夫婦で話し合った解決法。今後はどうする?
食材は自分が料理する分しか買わないように決めました。また、夫が料理をする割合の方が多くなったので、妻が受け入れることに。環境に応じて柔軟に対応することが大切ですね。
ep.03 | 適量?ひとつまみ?料理がまったく分からない夫の不安とは。(山野井さん夫婦エピソード)
料理がまったくできない夫、数回「男の料理教室」なるものに通ったことがあるのですが、そこで学んだカレーを家で再現してくれたところ、完成までに3時間もかかってしまいました。なぜカレーに3時間!?と思って聞いたところ、「野菜の大きさを揃えて切るのが難しかった」とのこと。トホホ……(笑)。
妻の言い分
掃除・洗濯、ペットのお世話は、すべて夫の係。料理を一から学ぶのは難しいと思うので無理にしてほしいとは思いません。今はスーパーにお惣菜が充実しているので、私が不在の時はそれらを買ってきて食べています。
夫の言い分
「だいたいの分量」というのが難しい。適量、ひとつまみ、よくわかりません。きっちりと計って作りたくなってしまうので、レシピ本も自分にはあまり役立たないと思って見る気がしません(笑)。けれど急に妻に先立たれたりした場合、すべて買ってきたもので食事をするのは辛いです……。
夫婦で話し合った解決法。今後はどうする?
確かに妻が先立った場合、全く料理ができない夫にこどもの食事を用意をさせるのは酷というもの。仮に息子の成長期に母親が亡くなってしまったら、大ピンチです。料理のセンスがないと自覚している夫に仕込むよりも、まだまだ可能性のあるこどもに料理を仕込むのもありだよね、と話をしました。
最後に
いかがでしたか?家庭にあった家事の在り方を考えるためには、まずは家族で話し合うことが大切ですね。
次回は「洗濯」エピソードをご紹介します。