可動棚をつくるとき、まず壁に取り付ける棚柱。背面サポートの場合はこの棚柱が、実は「シングル」タイプと「ダブル」タイプの2つの種類があるのをご存じですか?今回は、その2つの違いや、それぞれの設置に適した場所、失敗しない選び方を紹介します!

HOUSTO 編集部

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そもそも可動棚って?

収納を考えていると必ず生まれるのが「この棚があと10cm高ければ……」という悩み。スパッと解決してくれるのは「可動棚」かもしれません!
可動棚とは、棚板を上下に自由に動かせる棚。壁に棚柱という支柱を固定し、そこに設置した棚受けに棚板を渡す仕組みです。棚柱にはいくつも棚受けの差し込み穴があるので、高さを好きなように変えられるのが魅力です。
扉のないオープン棚だから、扉を開ける幅が取れない狭小住宅でも大丈夫。見せる収納としてディスプレイも楽しめます。

可動棚を取り付けるには、まず「棚柱」の設置から

おウチに背面サポートの可動棚をつくるときは、まず壁に棚柱を取り付けます。背面の壁に取り付けた棚柱の、好みの高さにブラケット(棚板を支える金具)を引っ掛けて棚板を設置します。
幅の狭い場所なら棚柱は左右に2本、幅の広い場所なら棚柱は左右+中央部などに3本以上取り付けるのが一般的です。設置場所や使い方を考えて、適した棚柱を選びましょう。

「シングル」と「ダブル」。2種の棚柱はどう違う?

棚柱は、穴の違いによって「シングル」「ダブル」の2種類があります。
シングルの棚柱は、ブラケットを引っ掛ける穴が縦1列のもの。可動棚の両端は基本的にシングルの棚柱を取り付けます。
ダブルの棚柱は、穴が縦2列になっています。2枚以上の棚板を横に連続で設置するとき、その連結部分にダブルの棚柱を取り付けることで、可動棚はさらにフレキシブルに使えるようになるのです。
では、どこでそのポテンシャルを発揮するのか、使用シーンごとに考えてみましょう!

シングルの棚柱はコンパクトスペースの可動棚に向いている

コンパクトな場所に設置する可動棚なら、シングルの棚柱を取り付けておけば大丈夫。たとえば1人用クローゼットは、シーズンごとに棚板の高さを変えたり、一カ所はポールにしたり、好みの収納システムがつくれます。脱衣所では、洗濯機の上のデッドスペースを、洗剤ストックやタオルの高さに合わせて作り付けの棚のように活用できます。いずれの場合も、シングルの棚柱で十分です。

家族で使う幅広スペースには、ダブルの棚柱を取り入れて広い可動棚を

ダブルの棚柱が役に立つのは、幅の広い可動棚をつくりたいとき。リビングや玄関などで、家族で使う広めの収納スペースが欲しいときは、可動棚の棚板をダブルの棚柱で連結させて、幅の広い収納システムをつくれます。棚板を分割できるので、棚板がたわまず、収納力も安全性も高められます。
間に取り付ける棚柱をダブルにしておくことで、1本の棚柱でブラケットを2つ並べて引っ掛けることができ、見た目がスッキリするのもメリットです。

シングルとダブルの棚柱、上手な使い分けは?

可動棚の両端はシングルの棚柱を使いますが、幅広い可動棚の間に使う柱をダブルの棚柱にしておけば、一本の棚柱に2つのブラケットを引っ掛けられます。棚板を同じ高さに揃えれば、1枚の長い棚板のように見せることもできます。
ほかにも、左右で棚板の高さを変えて動きのある飾り棚にしたり、同じ高さでも片方をハンガーパイプ仕様にしたり、自分の理想の収納システムに合わせてカスタムの幅が広がるのです。

生活シーンに合わせて可動棚の選び方も変わる!

可動棚の魅力は、生活シーンに合わせて棚の高さや使い方を変えられ、好きなものを好きなように置いたり飾ったりできること。幅広い収納スペースで使い方が決まっていないときは、棚を分割して真ん中にダブルの棚柱を設置しておけば安心ですよ。

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