SNSで発信する独自の育児ルール「死なせない育児」が大反響。数多くのフォロワーを持つインフルエンサー、ボンベイさんのご自宅を取材しました。ボンベイさんが考える、衣・食・住のプライオリティとは? 前編では「衣(洋服収納&洗濯)」について、目からウロコの発想をご紹介します!

HOUSTO 編集部

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常識を一度捨てて『家事なんて適当でいい!』と開き直った。そしたら家族みんなが笑顔になった!

最重要ミッションは「こどもを死なせないこと。家族と笑顔で生きること」。SNSで、ユニークな育児・家事のアイデアを発信しているボンベイさん。全国のママたちからの共感を集め、初著書『家事なんて適当でいい!』(KADOKAWA)も4刷と好調です。現在、5歳と2歳の双子の三姉妹を育てるボンベイさんですが、長女のお産後は、辛い毎日だったそう。

「地方移住、義両親との同居、慣れない育児など、結婚した当初には覚悟していなかったことだらけで、精神的にも追い詰められていました。その後双子の妊娠がわかったとき、もう完璧主義はやめよう、と思ったんです。大人とこども、どちらも心と体を『死なせない』という最低ラインを決めて、子育て、家事をしよう。そのためにどんな工夫ができるのかと試行錯誤するうちに、気づけば、どんどん楽になっていきました。同じように頑張りすぎているママたちの負荷が少しでも軽くなるようにと始めたSNSですが、思いがけず大きな反響をいただき、全国にたくさんの仲間ができたんです」。

そんなボンベイさんが暮らしているのは、富山市内にある、眺めのいいマンション。
もともと3LDKだった築19年の中古マンションを、2LDK+収納庫にリノベーションしたもので、今年の春に引っ越したばかりです。どの空間にもムダなものはなく、スッキリ広々。この家で繰り広げられている、ボンベイ流の「適当家事」は、ボンベイさんが毎日の暮らしの中で見つけていった、「家族が笑顔でいられるコツ」です。

ボンベイさんが手放したもの、対して、ずっと大切にしているもの、その両方を、衣・食・住の面から掘り下げてみました。

ボンベイさん宅の<衣>
「❶必要な分だけ❷ジャンル別に❸ほとんどをハンガーにかける」が、洋服収納のルール!

玄関のすぐ隣にある一室が、ファミリークローゼット兼こどもたちの寝室。部屋の3面にハンガーパイプを設え、ずらりと洋服がかけられています。その割に圧迫感がないのは、スペースに入る分だけの洋服が、ちょうどよく収まっているから。下段には、使用していない部分もあり、ゆとりを感じます。

「私も東京で営業職として働いていた頃には、たくさん洋服を持っていました。でも、今はほとんど買い物をしません。私よりも物持ちの夫も、適度に不要なものは処分しているようです。私たちが残す洋服の基準は、『写真を撮られてもいいもの』。基本的に、洋服を売るのは手間がかかるので、こどものサイズアウトした洋服はほとんど保育園に寄付しています」。

ハンガーにかけられる衣類は、洗濯した後、そのままこのハンガーパイプへ。ジャンル別に分けてかけていき、取り出しにくいほどの量にしないよう心がけることで、洋服の数がキープされています。

ボンベイさん宅の<衣>
シワにならない洋服は思い切ってたたまない!固定概念に縛られない収納方法

以前は、畳む以前の洗濯物を投げ入れる専用部屋があったそうですが、引っ越してからは、『基本的に洗濯物は畳まない』というシステムに変えた、とボンベイさん。

「ハンガーものは、洗濯をして乾いたらそのままかけて収納。そのほかのシワが気にならない衣類は、ほとんどを乾燥機にかけて、そのままボックスにポイポイと投げ入れ式で収納しています。『きちんと畳んでしまわなければ…』というストレスから解放されましたね。タオルもこんな感じで、畳まずにポイポイ収納です」。

ボンベイさん宅の<衣>
ママもこどもも嬉しい!2歳のこどもも自分で洋服選びができる方法

こどもたちの洋服は、それぞれの専用引き出し式ボックスに、トップスとボトムスとを分けて収納。ハンガーパイプもこどもたちのコーナーを下段にして、手が届くようにする工夫も忘れません。

「引き出しを、それぞれジャンル別にすることでわかりやすくし、こども自身が組み合わせを楽しんでいます。毎日洋服は自分で選ぶという習慣も、早くから身につきました」。

ボンベイさん宅の<衣>
何着て寝たっていいじゃない!睡眠時はプリンセスドレスで、こどももご機嫌

ボンベイさんの家で毎日就寝前に繰り広げられるのは、3姉妹のファッションショー。こどもたちもこの時間を楽しみにしていて、今日はあのドレス、明日はこのドレス…と大喜びなんだとか。そしてその衣装のまま、眠りに就くこともあるといいます。

「誰に見られるわけでもない寝室でなら、どんな洋服を着たって自由じゃないか、という発想から生まれた習慣です(笑)。こどもたちも、毎晩好きな服やドレスが着られることがわかっているので、朝はゴネることなく普通の格好をしてくれます。やりたいことを、思う存分やらせる時間を設けることで、こどもたちもしっかり満足するんですよね」。

以前こどもたちの遊び場として、リビングで活躍していたベビーサークルは現在、こどもたちのベッドフレームとして再利用されていました。敷き布団は、なんとカーペットそのもの。「ニトリ」などで安く購入し、汚れたら買い換えているそうです。なんとも斬新な発想!

次回は、ボンベイさん宅の<食(キッチン収納)>と<住(リビング収納)>に迫ります。お楽しみに!