ミニマリストとして、5.2畳の部屋からインスタで発信するライフスタイルが支持を得たmamiさん。引越しと仕事退職を経て、現在はフリーランスの道に。新居でのメディアによる取材は初めてというmamiさんの新居に伺い、ミニマリストならではの収納テクニックを教えてもらいました。

HOUSTO 編集部

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5.2畳のワンルームから、郊外のリフォーム済み2K物件へお引っ越し

チャンネル登録者数は5万人超。人気YouTuberの一人、mamiさんがミニマリストになったのは、約4年前。初めての引っ越しで苦労したのをきっかけに持ち物を見直しはじめ、地元を出て上京してからは、都心で5.2畳のワンルームに暮らしました。

「以前は、むしろモノが多い方だったと思います。インテリアや雑貨も好きですし、ミニマリストという言葉すら知りませんでした。家賃も生活費もかかる東京で快適に暮らすためにはどうしたらいいだろうと考えて、必要なモノ、不要なモノを見直していったんです。結局、私にとって、最初の一人暮らしで間に合わせたような低コストのアイテムは、全部いらないということがわかりました」。

ミニマリストとしての暮らしぶりをインスタグラムやYouTubeで紹介するようになると、瞬く間に人気が急上昇、YouTuberとして独立しました。同時に、動画制作などの環境が整った新居へとお引越し。選んだのは、郊外にある、築40年の2K物件でした。

新居へのメディア取材は、HOUSTOが初めてとのこと。さっそく、mamiさんが実践している収納ルールを紹介していただきましょう。

洋服は、オールシーズンで20着以下。じっくり選んで、お気に入りのアイテムだけを

ミニマリストというと、不要なものをすべて削ぎ落としたシンプルな人という印象がありましたが、実際にお会いしたmamiさんは、YouTubeで見る表情そのままに、愛らしくてお洒落。

聞けば、所有している洋服は、オールシーズンで20着ないとのこと。コーディネートをあれこれ悩まなくていいという理由もあり、ワンピースが多く、セパレートのアイテムなら、組み合わせに汎用性があるシンプルなものを選ぶそう。

「そんなに少ない洋服で、飽きないですか? とよく聞かれるんですけど、本当に気に入ったものだから、飽きないんですよね。あとは、小物で工夫する感じかな」。

リビングの窓辺にある小物入れには、お気に入りのアクセサリーを整理。

洋服を吊るしているのは、「無印良品」のアルミ室内物干し。「洗濯物が干せるのもポイント。キャスターがついているので、移動させるのが楽なんです」。

収納と作業スペースを兼ねた押入れは、余白ある空間

リフォーム物件であるmamiさんの部屋は、クローゼットの扉を開けると、そこは押入れ。

下段には布団を収納し、上段は収納兼ワークデスクに。
このシンプルな見た目の中にも、mamiさんの収納の工夫が光っています。

「仕切りには、布だけでなく、『無印良品』の吊るせる収納というシリーズを活用しています。フロントに6ポケット、バックに大きなポケットがひとつついた、トラベル用のアイテムですが、私はここに、下着や靴下、ハンカチなどを収納しています。バックのポケットには、ランニング用品を入れて。これを、同じく無印のキャリーバッグの取手を伸ばして、引っ掛けているんです」。

キャリーバッグの上に置いてあるのは、フェルト製のバッグインバッグ。タイツ類などをまとめているそう。

リビングはいつでも広々と使えるように、最低限のモノだけを置く工夫

リビングは2間続きで、置いているモノは来客時や、食事をする時に愛用している、「モンベル」のアウトドア用テーブルと、「ヘリノックス」のチェアだけ。

「私にとっては、これで十分なんですよ。テーブルは、高さが変えられるのも気に入っています。家具といえば、サイドに置いている長テーブルくらいかな。岐阜県の古道具屋さんで購入した昔の作業台なんですが、これも脚が折りたためるんですよ」。

アンティークのモノが好きというmamiさん。絞り込んだアイテムを大切に使っています。こうしたモノへのこだわりも、ミニマリストでありながら、暮らしの彩りと豊さを感じさせる理由の一つです。

アンティークの作業台の下には、同じくアンティークショップで購入したというアメリカンヴィンテージの籠が。

アンティークの籠の中には、ドライヤー、メイク用品などを収納。

窓に面した明るいキッチンは、掃除もラクなシンプル空間

この部屋に引っ越してからは、すっかり自炊派になったというmamiさん。

「週に2回くらいスーパーでまとめ買いをして、自炊をするようにしています。だからキッチンはいつもきれいにしていたい。ここは窓に面しているから快適で、料理や掃除をするモチベーションも高まります」。

シンクの下も、この通りスッキリ。小さなメラミンスポンジが便利だそう。

食器棚ではなくシンク下に、サイズを吟味した収納アイテムを駆使して、カトラリーや食器類が整理されていました。

暮らしの楽しみ方を発信する、ミニマリストYouTuberの1日

Wi-Fiや充電器などは必須アイテムですが、写真の通り、シンプルにまとめてあります。ボトル型のライトはソーラー充電式です。そんなmamiさんの部屋には、テレビはありません。地元で暮らしているころに、一度クローゼットにしまったところ、存在を忘れてしまって以来、テレビとは無縁の生活を続けてきました。

「テレビは見ないんですが、ネットで動画はよく見ていたんですよね。自分が動画をつくることに、すっかりはまってしまいました。今は撮影・編集で、1日8時間くらい、勤務しているのと同じくらい時間を費やしてます(笑)」。

YouTuberになって以来、現在の暮らし方がとても気に入っている、というmamiさん。

「モノのない暮らし、少ないモノで工夫する暮らしを発信することが、私の生活を支えてくれることになったのは、とても不思議なのですが、こうして皆さんに見ていただけるのは、本当にありがたいと思っています。私の収納のコツは、まずは本当に必要かどうかを見極めること、ですかね。新しいモノは、とにかく納得しないと買わないし、5年後も使っているかな? とじっくりと考えます。今やりたいことは、逆説的ですが、本当に使えるモノを生み出すこと。ミニマリスト目線で、何か本当に便利なモノを開発して、皆さんの暮らしのお役に立てたら……と考えています」。

ミニマリストとしての暮らし、そして、モノを吟味する視線で情報を発信してくれるmamiさんの活躍から、今後も目が離せません!

玄関には、シューズラックの横に、掃除道具がまとめてありました。埃っぽくなりがちなアイテムをグルーピングするのは、さすがの発想です。

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