さまざまな器を組み合わせた華やかなテーブルコーディネートが話題のまめジャムさん。料理を盛り付ける前の器の姿から、盛り付け後の器の映え方を切り取った写真たちは、どれもオリジナリティに溢れています。いったい器はどれくらい所有しているの? たくさんの器たちを、どう収納しているの? その収納の秘密を教えてもらいに、ご自宅へ伺いました。

HOUSTO 編集部

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今回教えてくれたのは…

まめジャムさん
器と料理を愛するインスタグラマー(https://www.instagram.com/ma_me_jam/?hl=ja)。フォロワーは3.2万人。平日はフルタイムで勤務するワーキングマザー。食べ盛りの高校生と中学生、2児の母。インスタ名のまめジャムは、愛猫の「まめ」と「ジャム」から。

料理好きが高じて食卓コーデ投稿でブレイク! インスタを始めたきっかけは?

(まめジャムさんのインスタグラムより)

和・洋・中・エスニックに、ティータイムまで。まめジャムさんのインスタグラムでは、大小、素材もざまざまな器たちが絶妙に組み合わされ、どれ一つとして同じパターンはありません。世の器&料理好きの女性たちの心をガッチリと掴む、注目のインスタグラマー「まめジャム」さん。

「こどもの頃から料理が大好きでした。ふだんは都心でフルタイム勤務なので、常備菜をよくつくっていて、その記録としてインスタをはじめたんです。テーブルコーデと器の情報を掲載してみたら、フォロワーが増えて、2年ほど前から今のような発信スタイルに落ち着きました」。

(まめジャムさんのインスタグラムより)
料理を盛りつける前の器を公開しているも人気の秘訣。器情報も見ることができる。

玄関ドアを開くとダイニングテーブルと器収納がお目見え!

そんなまめジャムさんが家族4人+猫2匹で暮らしているのは、都内郊外の一軒家。まめジャムさん自身が間取りを考えたというこだわりもあり、玄関を開けるとすぐにLDKが広がる開放的な造りです。

LDKの中央には、大きな木製ダイニングテーブルとベンチシートが。「あの器コーデが撮影されている場所だ!」と取材スタッフも興奮。奥には小上がり風のスペースがのぞめます。

奥の小上がりにも器収納がぎっしり!

欲しいものは尽きない。だから所有する器は「この家に収まる分だけ」がルール

ダイニングテーブルの脇にはアンティークの食器棚が。小上がりの奥の壁にも、食器収納の棚がいくつか並んでいます。それぞれにたくさんの食器が並べられていましたが、全体的に見ると、さほど「モノが多いな……」という圧迫感がないのが不思議です。

「食器も調理器具も、『この家に収まる分だけ』持つことに決めています。器を見たり、買ったりするのがとにかく好きなので、増やした分は減らして調整。近くにお気に入りの古道具屋さんがあるので、そこに引き取ってもらったり、人に譲ったりして調整しているんですよ」。

ダイニング横の食器棚。骨董の器をまとめて見せる収納に。

小上がり奥の食器収納。収納ポイントは、素材や形状などに仕分けること。整えることで、数あるアイテムもスッキリ見せる効果が。

4つのCDラックを並べて、お気に入りの食器のディスプレイコーナーに。キッチンの目隠しも兼ねている。

窓辺も立派な収納場所。素材違いのポットを見せる収納に。中央の猫のオブジェに、思わずにっこり。

必見! 料理の工程をスムーズにする、調理器具の収納テクニック

「実は、収納方法って深く考えたことがなかったんですよ。改めて見直してみたら、あら、私、けっこう得意だったかも?って(笑)」。
そう笑顔で話すまめジャムさん。食品や調理器具、小物類の収納テクニックは、さすがのハイレベルでした。

扉つき収納の中には、普段使いの食器と調理器具を。収納用品を駆使して、ぴったり収まっている。

「収納に困るのは、不揃いでスタッキングしづらいスイーツ用の『型』類ですね。収納用品やかごを使って、なるべくコンパクトにまとめるようにしています」。

しまいづらい型類も、まとめて整理。一目でわかるよう、ラベルも欠かさない。

冷蔵庫のサイドには、「山崎実業」のマグネット式スパイスボトル。「スパイス類はしまい込むと重複して買ってきたりするので、見える化がおすすめ」。

まめジャムさんは、豆皿使いの達人。さまざまな箸置きと一緒に、引き出し収納へ。

小上がりの脇に置かれた古箪笥で、小物類を整理。手拭いとガラスのコレクション。

「器好き」は母譲り。骨董の器がいつでもそばにあったこども時代。

(撮影:まめジャムさん)

「私も骨董の器だけでおよそ130個くらい持っていますが、実家にはその4倍以上あるかも(笑)。母は、筋金入りの骨董の器コレクターなんです」。

まめジャムさんが、現在も近くに暮らしているというご両親の家の写真を撮ってきてくれました。それはまるで、アンティークのギャラリーのよう。まめジャムさんに受け継がれた器好きのDNAがしっかりと感じられます。

(撮影:まめジャムさん)
まめジャムさんのご実家にて。絵つけの猪口コレクションが壮観。

たくさん欲しくなる器の魔力。選び方・組み合わせのコツとは

「家に入る分だけ」というルールを決めながらも、どうしても欲しいものに巡り合ってしまうのが、器好きのサガというもの。そんな時、まめジャムさんはどうしているのでしょうか。

「そうなんですよね。やっぱり、いいモノに巡り合ってしまったら、欲しいですもの(笑)。直感的に『欲しい!』と思ったら、わが家に今ある器に合うものかどうかを見極めてから買います。その分、家の中で飽きたモノ、使っていないモノはないか、毎回検証します」。

運命の出合いをしたら、争うことなく受け入れる、とまめジャムさん。

「私の器の買い方は、主役級のデザインならば、1個。豆皿などサブ的に使うものなら、2個から買います。色と大きさが揃っていれば、ほかのものと組み合わせて使うこともできますから、柄違いなど多少の違いは気にせずに。そして、持っている器は、どれも奥へしまいこまないことが大切。あまり使っていないものは処分の対象に」。

器の組み合わせは、思っているよりも自由。パターン化しがちなコーデを見直し、思いきって即興で楽しんでみて、とまめジャムさんは言います。

さあ、さっそくいつもと違うテーブルコーデに挑戦したくなりませんか?
ついでに、しまい込んでいた器たちの棚卸しもしてみましょう。手持ちの器で、自宅のテーブルコーデに新風が吹き込むかもしれません。

コーデに迷ったら、いつでもまめジャムさんのインスタグラムを参考に!

よく行く器屋さん「黄色い鳥器店」を通じて陶芸作家の五十嵐元次さんにオーダーしたという猫用の食器。