今回は整理収納アドバイザーのFujinaoさんに「収納失敗したな」と思ったエピソードと解決法を伺いました。プロでも収納を常に見直すことを大切にしています。あなたも今一度周りを見渡して、より暮らしやすい収納を見つけてみませんか。
「もったいない、まだ使える」ピンチハンガー
わが家にあるお気に入りのステンレス製ピンチハンガー。実は、このアイテムに至るまでには苦い思い出があります。
以前はブルーのプラスチック製ピンチハンガーを使っていた私。
数年使っているうちに劣化でピンチがどんどん割れてしまって、干せる箇所が減ってしまったけれど「もったいない、まだ使える。それに捨てるのには大型ゴミになっちゃうし……」と自分の中で言い訳を並べて捨てずにずっと使っていました。
でもそのうちにまたピンチが壊れてしまって、干す場所が足りなくなってしまう事態に。
増え続ける、安くて小さいピンチハンガー
そんな事態になっても「壊れて足りない分だけなら小さなピンチハンガーを買い足せばいいか」と安易に数百円のピンチハンガーを買い足し、家の中にはカラフルなピンチハンガーがどんどん増えていってしまいました。
カラフルなピンチハンガーは家の中で生活感を強調してなんだかストレスを感じますし、スカスカのピンチハンガーは干すスペースも無駄に使います。日々視界へのうるささとスペースの使いにくさを感じながら、それでも「まだ使えるし」「もったいないし」と使い続けていた私。
日々目にするものは、あえてお金をかけるのも手
ですがある日、遂にそんな状況に嫌気がさして思い切ってステンレス製のピンチハンガーに買い替えることに。
当時買ったステンレス製ピンチハンガーはプラスチック製のものに比べて5倍近いお値段がしましたが、それから10年近く一度も壊れずに使うことができています。
そのうえ見た目もスタイリッシュ。購入時の満足感が今でも続いています。
買い替えた先にみえた、買い物の指標
安さ、お得さにこだわって安価なプラスチック製ピンチハンガーを使っていた時にはすぐに壊れてスカスカで場所も取り、見た目の満足度も低い買い物をしていました。
さらに劣化による、度重なる買い替え。まさに「安物買いの銭失い」ですよね。
変なところでケチらずに最初からステンレス製のピンチハンガーを買っておけばよかったな、と今となっては反省し、現在は買い物をする時の一つの指標として胸の中に刻んでいます。