こんにちは。フォトスタイリスト(※)のヤノミサエです。
第4回目は飾りたいアイテムの数が多くてもまとまって見える方法や、「見せる」と「隠す」のバランスの取り方、壁面インテリアの活用方法についてご紹介します!
※フォトスタイリストとは暮らしやインテリア、ライフスタイルに関する撮影において、魅力をいかに引き出して伝えるかに重点を置いたスタイリングを専門的に学んだ者のこと。
まずはテイストと色を統一!
新連載第1回目で紹介したように、インテリアのテイストと色に統一感があれば、アイテムの数が多くてもごちゃつかず、まとまって見えます。わが家の場合はモノトーン+オーク材(明るめの木材)で揃え、アクセントで植物のグリーンを取り入れることで統一感を出しています。おウチ全体を整えるのが難しい場合は、部屋ごとにまとめるのもいいですね
「見せる」と「隠す」に分類する
お気に入りのアイテムだからといって、すべて飾ろうとすると部屋は当然ごちゃごちゃ。日用品が多いキッチンでは特に散らかって見える……という経験はありませんか?実はたくさんのアイテムをバランスよく飾るのは、非常に難易度が高いのです。
お気に入りだから、場所があるから、となんでも飾るのではなく、厳選したモノだけを、フォーカルポイント(目線が集中する場所)になるようエリアを限定して「見せる」のがポイント。見せたくないモノは「隠す」ことで、ごちゃつき感も解消されます。
そもそもアイテムには、そのままでもオシャレに見えるモノと、見えないモノがあります。例えばキッチンでは、食材や調味料などは派手なパッケージも多く、これらの色をまとめるのは至難の業! 収納容器に入れ替えれば全体の統一感はでますが、私はそれが面倒なタイプなので、パッケージごと収納アイテムの中に入れて「隠す」ことで、散らかって見えないようにしています。
トースターやレンジは毎日頻繁に使うモノなので、出しっぱなしでもOKな色、生活感が出すぎないスッキリしたデザインを選びました。家電だけだとやや味気ないので、視線の誘導効果があるロゴ入りのアイテムや、ポイントになる小さなグリーンを一緒に飾って、キッチン収納棚の中でも「見せる」エリア=フォーカルポイントにしています。
よく使うモノはワンアクションで取り出せるように収納するのもポイント。使いやすさ重視でキッチンツールやスプーン、トレイなどは収納せず出しっぱなしにしていますが、ここでもテイストや色を揃えることを意識して「見せる」アイテムにすることで、散らかっているようには見えません。
「見せる」と「隠す」の黄金比は3:7
「見せる」と「隠す」を3:7の比率にすることで、見た目にごちゃつかずスッキリ見せることができます。といっても、正確に3:7にする必要はありません。パッと見たときに「飾ってあるモノの方が少ないな」と感じる程度にすればOKです!
わが家のキッチンはパッと見た感じ「隠す」の方が多く、「見せる」は半分以下。これ以上「見せる」が増えると飾るテクニックが必要になるので、たくさんのアイテムを上手に飾る自信がないな~という方は3:7を意識するのがおすすめです。
リビングに置いている「無印良品」のスタッキングシェルフ。こちらも3:7を意識。こまごましたモノや見せたくないモノは引き出しと収納ボックスに隠して、一部のスペースだけをオープンタイプにして使っています。
壁面インテリアで手軽にスッキリ見せ
「隠す」ことでスッキリするのですが、あまりに飾らないのもつまらないですよね。かといって、小さなアイテムをちょこちょこ置く程度では、インテリアの大きな変化は感じられず、どんどん小物が増えて結果ごちゃつくという悪循環になりがち。 こういう場合は、お部屋の中で大きな面積を占める「壁面」を利用してみましょう!
わが家の寝室で、まず目線が集中する場所=フォーカルポイントになる場所は奥のコーナーになるので、ベッドのヘッドボード上を飾りました。壁面は広いスペースになるので、ここが真っ白でポカ~ンと空いたままだと、インテリアがボヤけた印象になってしまいます。
壁面に飾るのにおすすめのアイテムは、ポスターやミラーです。そばに照明や植物などを置くことで、グッとこなれた感じになります。初めは難しいと感じる方も多いかもしれませんが、お気に入りの雑誌のページを切り取って、フレームに入れるだけでも素敵なアートになりますよ。ドライフラワーなどは手軽に壁面を飾ることができるので、チャレンジしやすいですね!
PinterestやInstagramで「壁面インテリア」と検索するとたくさんの事例が出てきますので、イメージを固めるときの参考にぜひ調べてみてください♪
次回は私の本業でもある「スマホでお部屋をキレイに撮影する方法」をご紹介します。どうぞお楽しみに!