こんにちは。フォトスタイリストのヤノミサエです。今回は「照明の種類と選び方」について、わが家の実例を紹介をします。照明は部屋を明るくするという実用的な使い方だけでなく、デザイン・明るさ・色・当て方によってお部屋の雰囲気を変えることができます。お部屋の目的に沿って照明を選ぶことで、心地よいお部屋が作れますよ。
※フォトスタイリストとは暮らしやインテリア、ライフスタイルに関する撮影において、魅力をいかに引き出して伝えるかに重点を置いたスタイリングを専門的に学んだ者のこと。
照明の種類は大きく分けて4つ
照明には大きく分けて4つの種類があります。
シーリングライト
天井に直付けするタイプ。お部屋全体に光が均一に届くので、明るさを確保しやすい。日本では定番の天井照明。
ペンダントライト
天井から吊り下げるタイプ。シェードの素材やコードの長さによってメインにも、スポットにもなる。
フロアライト
床置きタイプ。ベッドサイドやソファー横、コーナーなど、好きな位置に設置できて自由度が高い。
デスク・テーブルライト
卓上に置くタイプ。デスクライトは手元をスポット的に照らし、テーブルライトはテーブル全体を照らす。
LEDライト色は大きく分けて4つ
LEDライトの色は4色に分かれています。
電球色
オレンジ色であたたかみのある光の色。リラックスして過ごしたいリビングや寝室に使われることが多い。
昼白光
白が白く見える自然な光の色。日中の太陽光に近く、色味をしっかり見たい場所にオススメ。
昼光色
少し青みがかったスッキリとした光の色。勉強部屋など集中したい場所に使われることが多い。
温白色
最近人気の光の色で、電球色ほどオレンジ色ではないが、あたたかみのある光の色。
リビング〜ダイニングキッチンは電球色と昼白色を使い分け
賃貸物件であるわが家のリビング〜ダイニングキッチンには、元々埋め込み型のシーリングライトが設置されていました。キッチン側に一つ、リビング側に一つ設置されているので、写真や動画の編集作業をするリビング側は昼白色の電球を使用(電球色だと正しい色が判断しにくいため)。キッチン側まで昼白色にすると味気ない雰囲気になるので、キッチン側は電球色を使用して、あたたかみを出しています。キッチンで食材や料理の色味を正しく見たい人は、昼白色を使うのがベターですよ。
リビングでは間接照明もプラスすると雰囲気がアップ
リビング側でパソコン作業をしない時は、天井照明のシーリングライトはOFFにして、部屋のコーナーに設置したフロアライト「DRAW A LINE」を使用。LEDのカラーはあたたかみのある電球色を選んでいます。金属のシェードなので光が広範囲にもれず、スポット的に当たることでメリハリが出て、室内の雰囲気がグッと増します。
和室はペンダントのガラスシェードで明るく
和室の照明をどうするか? 引っ越しから5か月間悩みに悩んで、ペンダントライトを選びました。ペンダントライトはダイニングテーブルの上に設置されることも多いのですが、ガラスシェードにすることで光が広範囲に漏れ、お部屋全体を明るく照らすことが出来ます。和室では作業をしないので、電球は電球色にしてリラックスムードに。
寝室はフロアライトの電球色でやさしく
寝室にも「DRAW A LINE」のフロアライトを設置していますが、リビングとは種類を変えました。光が漏れるようワイヤータイプのシェードにして電球は電球色に。電球も小さめを選び、やさしい光をイメージしました。壁の近くに設置したので、ワイヤーの影が壁に映り、部屋に奥行きが出る効果も。
小さなシーリングライトを補助照明に
寝室の入口にクローゼットがあるのですが、ベッド横の「DRAW A LINE」のフロアライトだけでは夜間クローゼットの中が見えないので、天井に小さなシーリングライトを付けました。フロアライトはお部屋の雰囲気づくりに役立ちますが、お部屋全体を照らすには光量が不足気味。このような場合は、補助照明を使って明るさを補えばOK!
防災用にもなるソーラー照明
これまで紹介をしてきた照明は、すべて電気を使った照明です。災害時に停電が起きるとすべて使えなくなるので、いざというときの防災アイテムも兼ねて、太陽光で充電できるソーラータイプのランタン「ソネングラス」を使いはじめました。
直射日光を当てることでソーラーパネルに充電ができ、フタの裏側にあるLEDが光る仕組み。わが家では就寝時に廊下に置いて、常夜灯として日頃から使用しています。毎年のように全国で自然災害が起きるようになっているので、日頃から使える、インテリアに馴染むソーラータイプの照明を一つ持っておくと安心ですね。
照明を選ぶ時には、「何をする部屋なのか?」という目的によって、照明の種類や光の色を使い分けることがポイント。最近では光の種類が選べる「調光機能」が付いた照明も多くありますので、気分に応じて光を調整することも可能になりました。うまく取り入れてお部屋作りにお役立てください!
次回は季節に合わせた模様替えのお話です。お楽しみに♪