HOUSTOの編集部員を長年つとめる栗谷川が中古マンションを購入!取材でたくさんの素敵な家々を拝見してきた経験から、新居への夢は膨らむばかりだが……!?
65→56平米にサイズダウンしたマンションの収納計画をお伝えします。

編集部・栗谷川

編集部・栗谷川

読書、映画、料理などインドアな趣味が大好き。夫・娘・猫2匹と東京都内で暮らしています。整理収納アドバイザー。

「シューノ」って?

  • custom01_06
  • 壁面に取り付けられる可動式の棚。スペースや用途に応じてパーツを組み合わせて自由な場所に設置ができる。暮らしに合わせてレイアウト変更が可能。
  • もっと知りたい方はこちら
    https://uchishu.com/royal/

前回までのあらすじ

HOUSTO編集部の栗谷川(筆者)が、家族が増えたのを機に都内で中古マンションを購入!前の住まいは65平米だったところ、購入したのは60平米(室内は56平米)のマンション。家族が2人→3人に増えたのに、住まいはサイズダウン……。ということで、今回はリノベーションをする際に意識した収納計画をご紹介します。

「片付けて!」「あれはどこ?」収納問答をなくすことを優先した収納計画

HOUSTO編集部として、素敵な収納をされているご家庭に多々取材に訪問し、マイホームを持ったらこんな暮らしがしたい……と夢が膨らんでいた私。それまで住んだ賃貸マンションでは、もちろん収納は作り付け、また当然リフォーム不可ということもあり「いつか自分で収納計画を立てられる日が来たら、ああしてこうして……」とさまざまな妄想を繰り広げておりました。 そしてついに!自分が収納計画を立てられる日がやってきました。収納のワザや便利な収納グッズをベースに収納計画を立ててみるも、頭によぎる不安は「わが家でそれを使いこなせるか」ということ。

わが家は夫と私、1歳の娘と猫2匹という家族構成ですが、夫は片付けがあまり得意な方ではなく、毎日収納問答を繰り返している、というのが悩みでした。
たとえば、シンプルなBOXで統一されたパントリー。ラベリングをし、箱に収まるだけのモノを厳選して……収納計画を考えてみるも、どうしても家族からの「あれはどこ?」「ここにしまわないで!」という収納問答がされているイメージしか浮かんでこないのです。

過去の取材で学んだ大切なことは「収納には正解なし!各家庭や生活スタイルに合わせて『見直し』を繰り返し続ける」ということ。収納のワザをそのまま取り入れるのではなく、わが家スタイルへの変換こそが必要なのでした。

わが家のリノベーション収納計画① モノが見えている状態を通常モードにする

renova02_01

それを踏まえて、まずは収納に対する意識改革を行うことにした私。
写真は、家の中で一番過ごす時間が長いダイニングスペースです。壁には、リノベーション時に造作で本棚を3段取り付けてもらいました。書籍の他に、細々した小物や貯金箱、花瓶、インテリアアイテムなども置いています。
本来、モノがずらりと見えている状態よりは、揃ったBOXなどにスッキリしまう方が好みの私。しかし、それを徹底しようと思うと、1日中片付けをしていることに……。さらに、モノが片付いていないことに対しても許せない気持ちが出てきてしまうことが悩みでした。 そもそも片付け〜収納は、みんなが心地よく暮らすことが目的なのに、きれいに片付いていないことがストレスになるなんて、ものすごく本末転倒です。
そこで、あえて「モノが見えている状態」を通常モードにすることで、多少モノが飛び出ていようと、あまり気にしなくて済む環境を作ることにしたのです。

もちろんスッキリ片付いた家への憧れは今でもありますが、わが家にはハードルがかなり高いため、現状ではモノが見えている状態をよしとすることに。

子どもの絵本やおもちゃ類もカゴに入れてオープン収納。常に見えていますが、片付けも楽で気に入っています。子どもも手に取りやすい様子

わが家のリノベーション収納計画② 収納のドアはわが家には不要!ほぼオープン収納に

わが家唯一のクローズ収納はリビングクローゼットのみ

モノが常に見えている状態をOKと設定したことから、リノベーションをするにあたり、今まであった扉付き収納は扉を取り外し、オープン収納に変更してもらうことに。
オープン収納を選んだ理由は3つあります。

オープン収納なら扉前にスペースが不要!
たとえばクローゼットに扉をつけると、折りたたみ式であっても30cmほどクローゼット手前にスペースが必要になります。引き戸タイプは手前にスペースはいらない分、扉裏部分に収納のデッドスペースが生まれてしまうデメリットが。56平米という広さを考えると、オープン収納が最も効率よく収納スペースを作れると考えました。

オープン収納なら収納が苦手な人もモノにアクセスしやすい!
わが家を例に挙げると、片付けの苦手な夫は、服を脱いだ後、クローゼットや引き出しの扉を開けるのが面倒で扉手前の腰高の棚にぽいっと服を置いてしまうことが多々ありました。「扉を開ける」という行為だけで1アクション発生するところ、扉なしのオープン収納ならすぐにハンガーに手が届き、服をしまうのもスムーズになり、片付けも捗るはず。みんなが片付けをしやすい環境を作ることも、オープン収納セレクトの後押しとなりました。

オープン収納なら「あれどこ?」「見つからない!」問答を激減できる!
「あれどこ?」「どこにしまった?」と言うやりとりは、聞かれる方もモヤモヤしますが、聞いている方はもっと困っているはず。オープン収納なら、「キッチンの棚」「洗面台の棚」と場所を伝えるだけで、パッと見てモノの場所が分かるというのも魅力です。

わが家は子どもがまだ1歳と小さいですが、もう少し成長したらきっと毎日のようにモノの場所を聞かれることになることでしょう。その時も、子どもにもわかりやすい収納を目指してオープン収納を取り入れました。

わが家のリノベーション収納計画③ 家具に合わせず人に合わせた収納作り

renova02_04

人が一番モノを置きやすい場所は腰ほどの高さと言われています。でも、身長がみんなバラバラなら、使いやすい収納場所もバラバラなはず。わが家は夫が身長183cm、私が160cmと20cm以上の開きがあり、子どもはまだ80cmほどしかありません。 私がモノをしまいやすいゴールデンゾーンと考え、使用頻度の高いモノを置いている場所は、夫にとっては屈まないと取れない場所だった、ということが前住居でも多々あったことから、棚板は動かせた方が人に合わせた収納計画が立てやすいはず!と考え、オープン収納の中でも棚板が動かせる可動棚をセレクト。
玄関、クローゼット、洗面所、キッチンなど、家中のさまざまな場所の収納を、すべて可動棚収納にすることに決定!

次回は、実際に可動棚「シューノ」の取り付けと、そのBEFORE-AFTERをお届けします。お楽しみに!

あわせて読みたい