本多さんの今月の「買ってよかったもの」「手放したもの」とは?
今月の本多家、2つのものについてのショートストーリー。
今月の買ってよかったもの 「マーナ」のまな板S
気軽に使える小さいまな板は、わが家のマストなキッチンツール。ちょっとしたものを切るにはもちろん、自動調理鍋ホットクックに切った材料を流し込むにもよいサイズなのです。
前のものが古くなり、マーナのまな板に買い替えました。マットな質感とダークグレーの見た目が好みだったから。そして、ブランドへの圧倒的な信頼があるから。
わが家で愛用しているマーナの商品は、冷凍ごはん容器、しゃもじ、水垢とりダスター、マイバッグの「シュパット」、キッチンブラシといったラインナップ。どれもとにかく使いやすく、使う人の「こうだったらいいのに」を見事に体現してくれています。つくり手が、どれだけ努力してくれているかをひしひしと感じるのです。
使う人への愛がある。マーナ賛辞がとまらない!
たとえば冷凍ごはん容器の、解凍したときのごはんのおいしさ。しゃもじの、ごはんの切りやすさ。ダスターの水垢の取れっぷり。シュパットの畳みやすさ。キッチンブラシの汚れ落ち。しかも見た目がどれもよい!余計なデザインをほどこさない、シンプルさがありがたい。
気遣いが美しく、主張が強くなく、使ってみると「えっ!いい……!」と驚く。在り方に胸キュンなのです。
まな板も、そうでした。TPUという素材で作られており、木製のまな板よりは軽いけれど、適度な重さがあって安定し、グリップのおかげで滑らない。ふちが少し上がっているので片手でひょいっと持てて、端にかすかな溝がついているのでオレンジの汁が漏れていかない。
表裏両A面タイプではなく、切る面は表面のみと決まっているので、今までの「夫、まな板の裏使ってるな」というもやもやとも無縁です。そのうえ傷がつきにくい素材で、食洗器に入れられて、清潔を保ちやすい。さらにデザインがいいから、切ったらそのまま食卓に出せて重宝!
ものは、暮らしを助けてもらうために買っています。だから「想像以上に助かる」のは本当にうれしいこと。何かツールを買う必要が出たときは、こんな信頼のおけるブランドから探すことが多いのです。
手放したもの キッチンの“まだ使えそうな”細かいもの
どの部屋の収納でもそうですが、とくにツールの多いキッチンの棚はこまごまとした「役割を終えたもの」の宝庫になりがちです。なんとなく、何かに使えそうだからととっておいている。
今回わが家のキッチン棚から出てきたのは、こどもの保育園時代のコップ、キャンドルホルダー、ボトルカバー、鉢皿、ボトルフック。どれも現役をおりているのだけれど、「使えると言えば使える」ものばかりです。
そしてどれも、使うものの間に挟まっているので「いらない」ことに気づきにくい。むしろ、「普段使っているもの」とすら錯覚してしまいます。
けれど実際使っていないので、本当はじゃまもの。どいてくれたら空間にゆとりが出て、ものが取りやすい収納へと生まれ変わらせることができるのです。
この現象はキッチンの中でもとくに、コップのジャンルで起こりやすい。戸棚にぎっしり入っているけれど、そこはめったに動かず、使っているコップは外に出ているというパターンです。
種類が多いというのも罠で、グラス、マグ、湯呑み、ティーカップ、ワイングラスなど、揃えようとすれば自然と増えてしまいます。
捨てなくてもいい、まとめるだけ
「使っていないけれど取っておいているもの」を見極めるときは、「捨てるために間引こう」と思わないことがおすすめです。ハードルが上がって、選ぶことができなくなってしまいます。
ただ、事実ベースで「使っていない」ものを、箱にまとめましょう。現役の場所から引退させて、違う場所に置くだけです。とくにコップ収納は使いやすい場所のことが多いので、本当に使うものの収納にあてがえられれば、かなり使いやすいキッチンになると思います。
ただ、ここで問題となるのが、「別の場所に置くって一体どこに?」ということ。
広いスペースをお持ちの方ならよいのですが、ない方もたくさんいます。考えて、考えて、一番ラクなのは手放すことだと思い至る――。
捨てなくてよいと言いつつ、この流れになればしめたものです。だいたい、別の場所に移すという時点で不要なものなのですから。
ちなみに、私の棚からでてきたキャンドルホルダーは、「花器になるかも」と取っておいたのでした。しかしながら花器はほかに持っているので、出番はなし。「楊枝立てになるかもな」とも思ったのですが、楊枝を立てる文化がわが家にはなし。むりやりにでも使おうとしたのに、使うことはありませんでした。
引いた目で見ると、だいぶあがきましたね。