落とし物や盗難などを防止するために取り入れている人が多いスマートトラッカー。出先で使うものと思いがちですが、アイデア次第では家の中での探し物やスマホ捜索にも役立ちます。編集部スタッフの実体験をもとに、スマートトラッカーブランド「Tile」のマーチャンダイザー、小島清容子さんにおすすめの使い方を詳しく教えてもらいました。
スマートトラッカーは本来、外出時の落とし物や盗難時に役立つもの
スマートトラッカーとは、無線技術を活用した小型デバイス。BluetoothやGPSを使って、モノの位置を追跡し、知らせてくれます。

「家の鍵やスマホ、財布などに取りつけて、もし紛失した場合は専用のアプリを使って探せるというのが大きな特徴。スマートトラッカーは各社、大きさも機能もさまざまです。Tileの場合はキーホールつきの通常モデルに加えてカード型、裏面がステッカーになっているタイプなど現在4種類を展開。iOS、Android問わずどのスマホでも専用アプリを使用することができるのも強みです」(「Tile」マーチャンダイザー 小島清容子さん、以下小島さん)
筆者も、昨年からTileを愛用。息子の自転車の鍵にはスタンダードなキーホールつきタイプ(Mate)、娘の交通系ICカードパスケースにはBluetoothの接続距離数がシリーズ最長(約150メートル)のハイスペックタイプ(Pro)、自身の財布にはカード型スマートトラッカー(Slim)を入れています。

あるとき財布をうっかり落としてしまい、アプリで位置を特定したら警察署に届けられていたという経験も。

アプリでは、財布が今どこにあるかだいたいの位置を表示。その付近まで来たらBluetoothで信号を発するので、スマホと通信してすぐ近くにあることを教えてくれます。「見つける」ボタンを押せば、トラッカー本体から音を鳴らすことも可能。このやり方で警察署に保管されていることが確認でき、無事に受けとることができました。
自転車の鍵をどこかに落としてしまったり、店に傘などを置き忘れてしまったりした場合にもとても便利です。
「財布の場合は本人確認が比較的容易ですが、鍵は合鍵を持参しない限り自分のものだと証明するのが難しいという話をよく聞きます。でもTileのようなスマートトラッカーをつけていれば、スマホから音を鳴らすことでトラッカーが連携していることを証明可能。それが本人確認になり、鍵を受けとることができたという経験談もスタッフから上がっています」
スマートトラッカー、実は家の中で大活躍。スマホを探すこともできる
と、ここまでが通常の使い方。「あれ、どこ置いたっけ?」「あと5分で家を出るのにスマホが見つからない」…。そんな悩みは誰しも経験があるはずですが、そんなときにスマートトラッカーがあると探し物の時間を短縮できることをご存知でしょうか。
スタッフも実際、息子の自転車の鍵を探すのにTileが大いに役立ちました。

こどもが外で自転車の鍵をなくしてくるのは、よくあること。公園をハシゴしたり、友だちの家から公園へ移動するうちに鍵がズボンのポケットから落ちてしまうのです。そこで、余分なスペアキーをつくらずにすむようにと考えTileを取りつけていました。
とある日のこと。息子が「鍵がない」と言い出し、アプリを調べてみたら、家にあることになっている…。そこでアプリから「見つける」ボタンを押してみました。Tileの本体から音が鳴り出します。

その音を頼りにして家中を捜索し、無事に所在を確認! 今回のケースでは、自宅敷地内の自転車置き場から家に入る途中の側溝に落ちていました。これは確実に、スマートトラッカーの力を借りなければ見つけられなかったはず。
「自転車の鍵捜索は、Tileスタッフの間でもかなり使えると話題になっています。こどもが自転車の鍵を勝手に触り、知らぬ間にどこかに置いてしまうこともよくありますよね。家の中で見つからない、と焦ったスタッフがアプリから音を鳴らすと、ヘルメットの中から鍵が出てきたというケースもありました」
Tileの場合は、トラッカー本体のロゴボタンを素早く2回タップすればスマホを鳴らすことも可能だそう。
「スマホが見つからないとき、他の人のスマホから電話をかけてもらえば探すことができますが、ひとりだとそうもいきません。そんな状況でもTileがあれば確実です。マナーモードやサイレントモードになっていたとしても、Bluetooth圏内であれば音が鳴ります」
担当者に聞く!意外なシーンでのスマートトラッカーおすすめ使用法
外でも家でも使い勝手のいいスマートトラッカー。鍵や財布以外に取りつけておくと重宝するモノや、おすすめの活用シーンについて教えていただきました。
リモコンやメガネケースなどにつけて、小物の迷子防止に

家の中の探し物あるある、リモコンなどのよく探す小さなアイテムにつけておくのがおすすめ。メガネケースなどにつけるのもよいでしょう。ステッカータイプ(Sticker)はキーホルダーをつけにくいモノにも取りつけ可能です。
フェス会場や大規模イベント、キャンプ場で自分のスペースを特定
フェス会場やキャンプ場などでトイレや買い物などでスペースから一度離れると、自分が元いた場所がわからなくなってしまう…なんてことはありませんか? テントやチェア、荷物などにスマートトラッカーを取りつけておくと、自分の区画が分からなくなっても迷子になることはありません。車内に置いておけば、広い駐車場で車を駐める際の目印にも!
こどものおもちゃに装着。家の中で持ち歩いても探せる
こどものお気に入りのおもちゃやぬいぐるみは替えが効かないもの。お気に入りのアイテムにスマートトラッカーをつけておけば、万が一「ない!」となってしまってもすぐに探せます。旅行や帰省の際にも便利です。
海外旅行の際、スーツケースの中へ。万が一の場合に追跡可能
移動途中にスーツケースを紛失した場合にお役立ち。空港のターンテーブルで自分の荷物をすぐに見つけたいときにも役立ちます。
カラビナと組み合わせ、TPOに合わせてスマートトラッカーをつけ替え
キーホールがついているタイプにおすすめの使い方。「通常はリュックにつけておいて、雨の日は傘につけ替える」など臨機応変に使用できます。
スマートトラッカーは、アイデア次第で活躍シーンがぐんと広がることがよく分かります。忙しい日常を少しでもラクにするためのアイテムとして、とり入れてみてはいかが?
今回教えてもらったのは……
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Tile(日本販売代理店 SB C&S株式会社)
https://thetileapp.jp/