大きな犬たちがソファでくつろぎ、その肩には鮮やかなインコがちょこん。そんな「アニマルカフェ」のような光景が広がるのは、今回お話を伺ったefucoさん(@efuco_luke)のお宅。3匹のワンコと2羽のインコ。たくさんのペットたちと暮らすには、住まいや日々のケアにどんな秘訣があるのでしょうか。先代犬との別れ、そして新しい家族との出会いを経てたどりついた幸せな共生の形を取材しました。

HOUSTO 編集部

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今回教えてくれたのは…efucoさん

神奈川県葉山在住のefuco(@efuco_luke)さん。3階建ての一戸建てに夫婦と長女の3人暮らし。オーストラリアンシェパードの「ルーク」、イングリッシュブルドッグの「富士子」、ラブラドールレトリーバーの「こまち」、そしてオカメインコの「ウリ」、オキナインコの「大吉」とともに暮らしています。自宅は1階がカフェ営業も可能なオープンな造りの個性派ハウス。現在はその空間をフルに活用し、愛犬・愛鳥たちの健康と幸せを第一に考えた賑やかな毎日を楽しんでいます。

店舗兼住居想定で設計された、アニマルカフェのような個性派カフェリビング

閑静な葉山の住宅地に位置するefucoさんの自宅は、なかなか見られない珍しい造りの一軒家。もともとは1階で飲食店をするつもりで店舗兼住居想定で建てたとのことで、1階には業務用のキッチンを備えたカフェ空間が広がっています。

バーカウンターから短い階段を上ると、造作されたソファが。土足もOKというこの空間では、よく気の合う友達とホームパーティーを楽しんでいるそう。仲間たちからも大人気なのが、efucoさんが大切に育てている個性豊かな3匹の犬たちと、2羽のインコ。仲間たちはこの家を「葉山のアニマルカフェ」と呼んでいるそうです。

「今一番年上のラブラドールレトリーバーこまち(3)は、ある日突然、夫が何の相談もなく(笑)、段ボールに入れて連れてきたんです。当時、夫は体調を崩していたのですが、こまちが来てからみるみる元気になって。そこから、飼うことに憧れていたイングリッシュブルドッグの富士子(2)、オーストラリアンシェパードのルーク(1)と、家族が増えていきました。私は昔から鳥も大好きで、今はオカメインコのウリ(5)、オキナインコの大吉(2)がいます。ワンコたちとも仲良しで、頭に乗ったりするんですよ」

こまち(左)とウリ

ペットロスを乗り越えて、同犬種と暮らすことに

もともとは「エバ」というオーストラリアンシェパードを飼っていたefucoさん。一昨年、心臓の病気で10歳の誕生日を迎える前に亡くなりました。

「エバは本当に大切な家族でした。亡くなった直後は、同じ犬種を見るのもつらいほど喪失感があって。去年ルークを迎えて、ようやく悲しみが少しずつ癒えてきたかな、というところです。人間よりも短命な動物たち。動物と暮らすということは、亡くす悲しみも引き受けるという覚悟が必要なんだな、と思うようになりました」

以前飼っていたオカメインコが亡くなった際も、何週間も涙が止まらなかったというefucoさん。今は「もし一羽が亡くなっても立ち直れるように」と心のリスク分散の意味も込めて2羽で飼っていますが、家の中を自由に飛び回る彼らは、家事の間も肩に乗ってくれる最高のパートナーです。

ありし日のエバとウリ

「3匹で1つのトイレ」多頭飼いを感じさせない共生の工夫

家族が外出するときには、3匹揃ってお見送り

大型犬を含む3匹となると、気になるのが暮らしのルール作り。「トイレは同じ場所でできるの?」「オモチャは散らからない?」など、心配ごとはたくさんありそうですがefucoさんの住まいは驚くほど清潔感があります。

「よく聞かれるんですが、トイレにはあまり苦労をしませんでした。トイレは、3匹で1つを共有できています。特別なトレーニングをしたわけではないのですが、自然とそんなスタイルに落ち着きました」

夜の過ごし方も、家族の形に合わせて柔軟に変化させていったそう。
「最初はそれぞれのクレートで寝ていました。いつの間にか、夫は2階のベッドでこまちと、私はリビングの床でルークと富士子と寝るのが定位置に。はじめは一緒に寝てはいけないのかな?と葛藤もありましたが、一度一緒に寝るようになったら、もう私たちの方が離れられなくなってしまいました(笑)。生活が彼らに縛られる部分はありますけど、絶対的な安心感がある。なかなか旅行も難しいですが、それがまったく苦にならないくらい、幸せを感じます」

ふだんは3階で過ごしている3匹。ケージでなく、クレートを利用。家族が留守にする2〜3時間だけ、ここに入っていることがあるそう

小さな命を守るために。インコの意外な天敵とは

オキナインコの大吉(左)は、おしゃべり上手

インコとの暮らしは、また犬とも異なる配慮が必要です。特に1階にも大きなキッチンを備えるefucoさんの家では、意外なものが鳥にとっての天敵に……。

「インコは、とても繊細な生き物。アロマやアボカドはNGですし、一番気を使うのがテフロン加工の調理器具です。空焚きのガスを吸うだけで命に関わるので、家では細心の注意を払っています」
efucoさんの肩に乗って、料理や家事をしている時も一緒に過ごすインコたち。小さな命を守るための心がけ一つひとつに愛情を感じます。

3階からロフトに上がる階段スペースに鳥籠をそれぞれ用意

『ニギコロ』というポーズは、懐いた人にだけインコが見せるポーズ。お腹を出して手の中で寝そべります

個性に合わせてオーダーメイドなケアを

犬、インコのケアグッズは「無印良品」のボックスでそれぞれ管理

5つの命を預かる毎日は、こまめなルーティンワークに支えられています。efucoさんは、それぞれの犬種や持病に合わせた「専用のケア」を大切にしているそう。

「実はこまちは、重度の股関節形成不全という病気を持っているんです。筋肉を落とさないために運動をさせながら、毎日マッサージもしています。富士子は、シワの間に汚れが溜まりやすいので、薬用シートでの拭き取りが日課。ルークはまだ若い牧羊犬なので、将来一緒に山登りができるよう体力を温存しながら調整しています。散歩は、1日2〜3回、グループに分けて行っています。夫婦が揃っているときは3匹一緒に行けますが、1人ではやっぱり難しいので。こまち+富士子と、元気なルークとを分けるという感じですね」

まだ若い牧羊犬のルーク

食事も、ドライフードに野菜や鶏がらスープをトッピングした手作りメニュー。
これだけのケアをこなすのは大変なはずですが、efucoさんは「遊ぶついでにやるようにして、全部を楽しんでますよ」と笑います。

シワがキュートな富士子。シワの間のケアは必須

犬のオモチャも「無印良品」のふた付きボックスにひとまとめに

夢は「みんなで日本中を旅すること」

カフェ営業もできる1階スペース。こだわりの雑貨も見応えがあります

3階建ての住まいをフルに使い、地下ガレージにはバイクも。開放的な造りの自宅は、今は動物たちがのびのびと過ごせる贅沢な空間です。

「いつか、友達に日替わりママを頼んでお店やキッチンスタジオができたら……という夢は持っています。でも今は、この子たちの幸せが最優先ですね。娘が二十歳になって、子育ても一段落ついた今、彼ら(ペット)がいなかったら『空の巣症候群』になっていたかも」

これからの目標は、キャンピングカーで、犬も鳥も全員連れて日本中を旅すること。
「この子たちを最後まで看取るために、私も健康で長生きしなきゃ!って思えるんです。彼らがいてくれるから、寂しがっている暇なんてありません」
「共生」とは、単に一緒に住むことではなく、お互いの幸せを等しく願うこと。efucoさんの賑やかで愛情深い暮らしは、大切なことを教えてくれました。

こちらが見守っているようで、見守られている、ペットとの温かな暮らし

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