旅行は国内、国外問わず、なるべく荷物を減らして身軽に動けるほうが何かと楽。そこで参考にしたいのが、モノを持ちすぎない暮らしを送るミニマリストの考え方です。今回は、団地で暮らす旅好きミニマリスト田村美葉さんに、旅の荷物をコンパクトにする方法や愛用アイテムを教えていただきました。
今回教えてくれたのは…田村美葉さん
団地で暮らす旅好きミニマリストとして、YouTube などで自身の日常を発信。国内外を旅してエスカレーターを撮影する、エスカレーターマニアとしても活動中。
YouTube:https://www.youtube.com/@tamuramiha
Instagram:https://www.instagram.com/tamuramiha/
飛行機預け入れも想定して、頑丈なリュックを選択。海外では機内持ち込みスーツケースで移動を楽に
田村さんはかつてシェアハウスなどを点々とする暮らしを送るアドレスホッパーでした。団地に住む今も、年に20回以上国内外を旅しています。基本的にひとり旅。あちこち動き回れることを重視し、国内旅行ならリュックひとつで出かけます。愛用しているのは「OSPREY」のソージョンポーター30。
「容量は30L。コインロッカーの小に入るサイズ感で、荷物を衝撃から守ってくれるパッドが内蔵されていることが決め手になりました。飛行機で荷物を預け入れすることもあるからです。U字型ジッパーでフロントが大きく開き、ポケットもたくさんついていて荷物の出し入れがしやすいのもポイントです」
チェストベルト、ヒップベルトが付属しているため、荷物をたくさん入れたときもリュック移動の負担はあまり感じないそう。
沖縄4泊5日もリュックひとつ。海外は38Lスーツケースを追加
今年3月、田村さんが4泊5日の沖縄旅行に出かけた際の荷物がこちら。すべてこのリュックに収まり、まだゆとりがありました。
海外旅行には機内持ち込みサイズの38Lスーツケースを持参します。昔は大型スーツケースの半分をおみやげ用に空けて旅行していたという田村さん。本やキャンドルなどをたくさん買い込んで帰るのが常でしたが、帰国便で重量を超過しそうになり、重いモノを機内持ち込み荷物に移し替える羽目になったことが何度もあるそうです。
「スペースがあるほどモノを詰めたくなるし、あれもこれもと考えると旅の荷物はいくらでも増えます。それに、受託手荷物になると空港で預け入れやピックアップに時間がかかり、ロストバゲージの心配もしなければなりません。エスカレーターがない場所や公共交通機関での扱いも大変になるため、泊数に関係なくいつもこのサイズを選んでいます」
持参するものは旅先や目的によって変動しますが、大事なのは入念な下調べ。
「昨年のドイツ旅行では自炊しようと日本からインスタントスープやティーバッグを大量に持参したのですが、よく考えたら現地には日本では買えない味がスーパーにたくさん並んでいます。荷物を減らすために持っていった食材を消費するために、現地の味をあまり楽しめなかったのは残念でした。逆に現地で調達できず苦労することもあるので一概には言えませんが、現地の生活事情をよく調べておくことをおすすめします」
服は少なすぎて失敗した経験も…長期旅行の洗濯は「4日に1回」が目安。薄くて乾きやすい素材をセレクト
長期旅行で田村さんが持参する服は基本的に4日分。4日に1回、現地のホテルやコインランドリーで洗濯することを想定しています。
「以前アメリカに2週間旅行したとき、毎日洗濯するつもりで1日分しか持参しなかったことがあります。でも手洗いだと脱水が不十分。気温も低かったため、なかなか乾かず苦労しました。その失敗から、がんばって手洗いするのをやめることに。でも毎日洗濯するとお金も時間もかかって大変なので、4日に1回の洗濯を基本としています」
素材は「かさばらない」「乾きやすい」を最優先に選択。
沖縄4泊5日旅行の衣類セット。パッキングと着用を組み合わせ、荷物を減らします。
・Tシャツ2枚(パッキング)
・リネンのパジャマ(パッキング)
・羽織りにもなる薄手の長袖シャツ(着用)
・保温着と雨具がわりのナイロンジャケット2枚(着用)
「『ユニクロ』のエアリズムコットンTシャツは、コットンの風合いとポリエステルの扱いやすさと軽さを両立しているのでお気に入りです。でも、同じユニクロでもブラトップは便利ですが生地が重なっているため乾燥機にかけても意外と乾きにくい。そのため下着は『スロギー』のゼロフィールシリーズを選んでいます」
ちなみにパッキングの際は、1日分の下着と手拭い、靴下、Tシャツを一緒にくるくる巻いてセット化。
1日分のセットをつくっておくことで、アイテムごとに分けておくより把握しやすいと感じているそうです。
小物はメッシュや透明袋で中身を「見える化」。スキンケアは必ず小ボトルに詰め替える
洗面用品や細かい小物類は、ポーチに入れてリュックに忍ばせます。田村さんはメッシュ素材やジップつき袋をよく使うそうです。
「メッシュ素材の利点は、いちいち開けて確認しなくても中身が分かること。薄暗い場所でも確認しやすいです。スクエアポーチは『MARK’S』のもの、グレーの長方形ポーチは『無印良品』です。複数持っていくのは、入れるモノやシーンで使い分けたいから。MARK’Sのポーチは立てて使えるので、メイクポーチ専用です。『パピエ ティグル』の青いポーチには虫除けなど外で使うアイテムを入れています」
ちなみに、スキンケアは泊数に合わせた量を小さなボトルに詰め替えて持参。4泊程度なら、50mlボトル程度を持っていくそうです。
「長期旅行だからと大きなボトルをそのまま持って行っても、結局あまり中身が減らずにかさばるだけだったという経験があります。今は1日で使う分を計算して泊数分用意するスタイルです」
軽量化と快適度アップ、どちらも叶えるおすすめ旅アイテム
旅先で快適に過ごすためのモノは、無理に減らさず荷物に加えます。田村さんおすすめの便利アイテムをいくつか教えていただきました。
360度曲がる、丈夫で軽いめがね「JINS360」(左)
置き忘れ、落下を防いでくれる「Portのメガネサングラスホルダー」(右)
「JINS360」はヒンジ(レンズ枠とテンプルを繋ぐ連結部品)が360度動くため、重いモノの下敷きになっても壊れません。
「旅先でめがねが壊れると非常に困るので、かさばらないハードケースを探す必要がありました。でもこのめがねならソフトケースでも持ち運べるため気楽です。また、専用のソフトケースはめがね拭きが一体になっていて、なくしにくいところもお気に入り」
「Port」のサングラスホルダーは、旅先での紛失防止に大いに役立っています。
「サングラスは夏の旅行や海外では必需品。でもバッグや服に引っ掛けて、知らないうちに落として紛失することが多かったんです。私はカラビナでバッグにつけていますが、付属の紐で首からぶら下げることもできます」
ベンチや芝生が汚れたり、濡れていたりするときに重宝。手のひらに収まる「マタドール ミニポケットブランケット」
折りたためば手のひらサイズになるブランケット。広げると110cm×70cmと、1〜2人がゆとりを持って座れます。
「荷物に足しても気にならないほどコンパクト! ランチやスイーツをテイクアウトして公園などで食べたいときに使っています。ベンチが濡れていたり汚れていたりすることも多いため、旅行だけでなく外出時によく持ち歩いているアイテムです」
持ち運べる、折りたたみシリコンカップ。ホットドリンクを飲むときに熱くなりにくい「SEA TO SUMMIT FRONTIER UL CUP」
飲み口と中央部にあるナイロンリング(色が濃い部分)のおかげで形状を保ち、ホットドリンクを入れても熱くなりすぎません。
「折りたためるカップは他にもたくさんありますが、熱い飲み物を入れてもしっかりと持てることが決め手に。特に海外では耐熱マグカップや洗面コップがない宿泊施設もあるため、ひとつ持っておくと便利です」
ただ荷物を減らすだけではなく、便利なモノを厳選して持ち、身軽さと快適さを両立。ゴールデンウィークや夏休みに旅行を控えている人は、ぜひ参考にしてみてください。