イベントが目白押しの忙しいシーズンが近づいてきました。デコレーションやパーティーを楽しんだ後は、効率よく片づけて保管し、次の機会を待ちたいものです。そこで今回は、片づけのプロが実践しているシーズンインテリアの収納方法をご紹介します。教えてくれたのは、整理収納アドバイザーのFujinaoさんです。
季節飾り収納は1ヵ所にまとめる。頻繁に出し入れしないからこそ、デッドスペースをうまく活用して
クリスマス飾りやお正月飾りなど、イベントごとで使うアイテムの収納は、毎日使う衣類や日用品とはまったく違った視点で考える必要があります。Fujinaoさんがおすすめするのは、すべての季節飾りを1ヵ所にまとめて収納することだそう。
「使う機会が限られているから、あちこち分散させると何をどこにしまったか忘れてしまう場合があるんです。すでに持っていることを忘れて、もしくは家の中で見つけられずに類似品をまた買ってしまうことになります。それではもったいないし、モノがどんどん増えていきます」
収納はスーパーマーケットをイメージすると分かりやすい、とFujinaoさん。
例えばチョコレートを買いたときは、冷蔵冷凍エリアではなくお菓子が並ぶ棚へ直行します。お菓子棚に着いたら、チョコレートが陳列されているコーナーを探せばいい。「とりあえずこの収納を探せば、目当ての季節飾りがある」という状態にしておけば、何がどこに収納されているのかいちいち細かく覚えておく必要はありません。
さらに、頻繁に出し入れしないからこそ、収納する場所は「取り出しやすい」「一目で見渡せる」ことを意識しなくても大丈夫。
「最適なのは普段使いするには少し不便な、押入れの一番奥や天袋、クローゼットの上段部分など。季節飾りの収納はアクセスしにくいデッドスペースが向いています。奥行きが深いクローゼットなら、スペースを手前と奥に分け、奥に季節飾りを収納してもいいでしょう。手前には使用頻度の高いモノを置いて便利に使い、季節飾りを出すときだけ手前のモノをどかせればいいのです」
「買ったまま」保管しなくてもいい。軽くて持ち運びやすいバッグか、ボックスに入れ替えるとラク
より扱いやすく、よりコンパクトに収納するコツは、購入時の外箱を処分すること。
「箱はどうしてもかさばってスペースをとります。近年は輸送時、配送時の破損リスクを減らすために頑丈で大きめの外箱が採用されている場合も多いです。もちろん中身を衝撃から守ってくれるものですが、もしも二重三重とマトリョーシカのように箱が重なっているなら、処分してもいいかもしれません」
箱の代わりにしたいのは、軽くて持ち運びやすい収納バッグやボックス。中身に合わせてびったりのサイズを選べるし、取っ手や持ち手がついているなら出し入れしやすさもアップ。
「布団や衣類などの収納バッグは100円ショップでも気軽に手に入り、サイズ展開もかなり豊富。『IKEA』のSKUBBシリーズもおすすめです」
クリスマスツリー収納は、布団や衣類の収納バッグがおすすめ
意外にも、布団・衣類収納バッグが、かさばるクリスマスツリーの収納にもマッチ。
「購入時の箱にそのまましまう人も多いですが、バッグに変えればスペースを節約できるかもしれません。ツリーの高さとバッグの幅を確認し、ジャストサイズを選ぶといいですね。オーナメントやその他のクリスマス飾りも、ツリーの隙間にまとめて収納できます」
枝が広がって入れにくいなら、ゴムベルトで固定を。Fujinaoさんのおすすめは「ダイソー」のべんりベルト。クリスマスツリー以外にも、テントや寝袋などキャンプ用品をコンパクトにまとめる際に便利に使えるそうです。
オーナメントは不織布の水切りフィルターで包み、プラスチック書類ケースへ
繊細で壊れやすいオーナメントの保管には、不織布の水切りフィルターがお役立ち。オーナメント同士がぶつかって傷がつくのを防いでくれます。ラメがはがれ落ちやすいモノにも最適です。
「専用の箱が付属していないタイプや小さなオーナメントは、まとめてプラスチックの書類ケースに収納。100円ショップなどで手に入るので、オーナメントの直径に合わせてケースの厚みを選ぶのがポイントです」
段ボールとジップつき袋でイルミネーションライトの絡まりを防止
クリスマスツリーや部屋の装飾に欠かせないイルミネーションライト。絡まってしまい、毎年ツリーを飾る時に一苦労…という人も多いのでは?
「コードが絡まるとストレスになるので、小さく切った段ボールにぐるぐると巻きつけて保管する方法があります。段ボールの両端に切り込みを入れ、巻き始めと巻き終わりを固定しておけば、ズレる心配もありません」
コードを巻きつけたら、リモコンなど付属品と一緒にジップつき袋へ。透明の袋で中身が分かるように収納すれば、翌年もスムーズに取り出せます。
かさばるアイテムを収納するスペースがないなら、「タペストリーで飾る」「イベントで使いきるモノを選ぶ」のも手
スペースにゆとりがなくて季節飾りを収納できない、買うのを諦めているという人もいるかもしれません。
「今はクリスマスツリーもスリムから卓上タイプまでさまざまな種類で販売されているし、分解してコンパクトになる場合も多いです。収納スペースから逆算して選ぶのが一番ですが、もっと気軽に季節イベントを楽しむなら、布モノにスイッチしてみるのも手です」
Fujinaoさんの自宅では、毎年タペストリータイプのクリスマスツリーを飾っています。
「収納に頭を悩ませることなく、お手入れも簡単。安全ピンでオーナメントを固定したまま保管しているので、このまま飾ってすぐしまえます。わが家はお正月や子どもの日の装飾も季節の絵柄の手拭いで代用しています」
また、ハロウィンやお正月は食べて消費できる飾りを選ぶのもおすすめ。例えば食用かぼちゃ、おばけのクッキー、個包装の切り餅入りの鏡餅などです。正月飾りは縁起物。布や木製ではなく紙・わらの使い捨てタイプを毎年新調し、お焚き上げに納めると決めてしまえば、収納スペースは必要ありません。
イベントは、お手入れ・保管の手間も全部含めて総合的に考えなければならないもの。楽しみながら暮らしがスムーズにまわるテクニックをご紹介しました。
今回教えてもらったのは…Fujinaoさん
整理収納アドバイザー
シンプルでミニマルな暮らしのアイデア、読むだけで部屋を片づけたくなる“捨て格言”をインスタグラムで公開中。著書に『片づけの力 私たちは、もっと美しくなれる、部屋も、心も、人生も。』がある。
https://www.instagram.com/fujinao08140814