光の芸術ともいわれるステンドグラス。光が透けて輝くガラスは見入ってしまう美しさです。今回は、谷中の街中に静かに佇むガラス作品のアトリエ「nido」で端ガラスを組み合わせたミラー付きステンドグラス作りを体験してきました。おウチの窓をステンドグラスに変えるのは難しいけれど、パネルにするとインテリアとして手軽に取り入れることができるんです。
今回教えてくれたのは
「nido」のスタッフ矢口恭子さん。2004年7月に谷中の一軒家の一角にある元洋裁教室を改装して、アトリエとお店をかねた「nido」をはじめる。インテリア雑貨やアクセサリーの販売から、家の窓や建具にあわせたオーダーメイドのステンドグラスパネルの製作なども行う。
店内には数々のステンドグラス作品やガラスのアイテム
古民家の雰囲気をいかした、暖かみのある店舗スペースではオリジナルのアクセサリーや雑貨も販売しています。手作りのディスプレイ台に並ぶアクセサリーはきらきらと輝いていてとてもキレイ。
店舗スペースの裏側はアトリエになっています。光の差し込む窓際には製作中の作品などが並んでおり、色鮮やかなガラスの美しさにうっとり。
さっそくワークショップを開始!
まずは木製の額の中をデザインしていきます。ひとつひとつ形や模様の違う端ガラスは、眺めているだけでも楽しい!ミラーとしての実用性やお部屋のインテリアとの相性を考えながら、パーツを選んでいきます。
わかりやすいように額と同じ大きさの紙の上にレイアウト。はじめにミラーの位置を決めておくと、全体のバランスがわかり、完成イメージも湧いてきます!
なかなかすきまが埋まらず、四苦八苦していたら先生からアドバイス!ガラス同士がつながっていれば、すきまがあってもOK。細かいガラスもたくさんあるので、うまく使って繋げていきます。
何度も配置やパーツを変え色合いや形に悩みつつ、30分ほどかけて、ようやく納得のいくデザインに!この後の作業のために、配置を忘れないよう写真を撮っておきます。
このモザイク状のガラスやミラーをつなぎ合わせてステンドグラスにしていきます。
ステンドグラス作りでは、ガラスをハンダでくっつけていきます。ガラスにはハンダがのらないため、「カッパーテープ」という銅でできたテープをふちに巻き、その上からハンダ付けをしていきます。
さっそくテープを巻いていきます。ふちをテープで包むイメージで、しっかり密着させます。細かい作業で意外と難しい!細かいパーツもすべて巻くことを考えると気が遠くなりますが、根気強く!
すべてのパーツが巻き終わったら、写真をもとに配置しなおします。初心者の編集部は、ここでなぜかパーツがあわないという事態が発生。先生に助けを求め、パーツを少し移動させることに。
次は、いよいよハンダ付け!まずはガラスとガラスの接地面を点で繋げていきます。はじめてのハンダ付け、難しいものだと思っていたけれど、どんどん進められて楽しい!
キレイにくっつきました!裏面も同様に縁取りをしていきます。
細かい部分は向きを変えて作業していきます。角やハンダコテの届かない部分は難しいですが、先生に手伝ってもらってなんとか完了。
ハンダをのせ終わったら、いよいよ仕上げ。「アンティークパティーナ」という薬剤を塗って、ハンダ部分に風合いを持たせます。
実際に塗ってみると銀色だった部分が錆色に!アンティーク調の落ち着いた雰囲気は、インテリアにも馴染みやすく、ガラスの色もより引き立ちますね。
最後に全体を水洗いをして、汚れをふいて、額にはめたら完成です!
手作りミラーパネルが完成!
窓際で光に透かすと神秘的な雰囲気。ミラーとしての実用性はもちろんインテリアとしても唯一無二の存在感です。
まとめ
たくさんの端ガラスの中からお気に入りを見つけて、ぴったりの場所を探して並べていく作業は、パズルで遊んでいるような楽しさがありました。作ったその日に持ち帰れるのも嬉しいポイントです。手軽におウチのインテリアとして楽しめて、ミラーとしても使えるステンドグラス作りをぜひ体験してみませんか?
- 難易度 ☆☆
- 時間 2.5H
- 金額 20,000円(税込・予約制)
今回教えてもらったのは…
- nido
- 住所 東京都台東区谷中3-13-6
- 営業時間 11:00~19:00 水曜定休
- 定休日 水曜日
- 問い合わせ
- 03-3824-2257
- http://nido.in.coocan.jp