通うたびにせっせと掃除をして、ずいぶん快適になってきた山の家。2階はもうすっかりきれいになりました。書斎、主寝室、ゲストルームなど、現在の姿をご紹介します。

N・Y

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東京郊外の一軒家で、3人家族+柴犬(3歳)と暮らす、恐妻家のお気楽会社員(53)。30年以上続けるアマチュアJAZZバンドでは、ギターを担当。ジャズ雑誌などで評論記事を執筆。暮らし系のエッセイは初挑戦。コスパよく別荘生活するコツを、あまり堅苦しくなく、お伝えできたらと思います。

古い家に価値を見出すのは自分しだい。長生きさせてやろうじゃないか!

私も妻も、昔からインテリアが好きで、雑誌やネットの記事などをよく読んできました。こちらHOUSTOにも、リノベーションやインテリアの記事がたくさん掲載されていますが、それはもう隅から隅まで読んでいます。

若いころは、シンプルでかっこいい、モダンなインテリアに惹かれたものですが、歳を重ねるにつれ、何か、その人が暮らしてきた形跡、好きなもの、こだわりが表れたような、ちょっと雑然としたインテリアを好むようになりました。

だからもしも自分が別荘を持ったなら、新品ピカピカではなくて、古い家をちょっとずつ手直ししながら、心地よい空間を作っていきたい…そんな夢を抱いていました。

もちろん、私はDIYが得意なわけではないので、あまりにもボロボロだったら、ちょっと手が出せなかったと思います。
しかしこの家は、運よく室内は状態のいい部分が数多く残されていました。一瞬、大胆に手を入れて雰囲気を変えるのもいいかな、とも思いましたが、だんだん、使えるものはありがたく使い、直すのは最低限でいいだろう、という気持ちに変化しています。

木造建築が多い日本では、築年数が上がるごとに住宅の価値は下がっていきますが、ヨーロッパでは、古ければ古いほど家の価値が高いそうです。
実際は日本だって、どんな家でもきちんとメンテナンスをしていけばちゃんと住めるでしょうし、何よりもその家を大切にしようという家主の気持ちが大切なんだろう、と思います。
私たちはこの家に通うたびに、どんどん愛着が湧いてきました。相性もよかったんだと思います。よし、長生きさせてやろうじゃないか、という気持ちで、向き合っています。
そんな山の家の、現在の姿をご紹介しましょう。

通うたび、掃除するたびに愛着が湧いてきたこの家。そのまま使える2階の3部屋をご紹介

週末に通うたびに掃除に精を出してみたところ、2階は、ほとんど修繕の必要を感じなくなりました。

こちらは階段を上がったところです。壁にはスワッグを飾りました。東京の自宅ではたくさん観葉植物を育てているわが家ですが、山の家ではそれができません。妻が「さみしいから、少しでも植物の雰囲気を」と、せっせとワークショップに通って、ドライで飾れるアレンジを作ってはこの家に運び、飾りつけています。

ここは、もともと前々オーナーの荷物がギッチリ詰め込まれていた小部屋。家族の共用書斎として利用することにしました。テーブルと椅子は、前々オーナーの置き土産であるダイニングセットです。

壁にはヨーロッパで買ってきた布や絵を暫定的に飾っています(実は壁紙の汚れを隠しているのです)。そのうち絵は額装したいところです。
ちょっと写真では伝わりづらいかもしれませんが、見た目よりも横幅があるので、本棚かキャビネットのようなものを設置したいとも考えています。

これは前々オーナーが置いていった暖房器具。何年モノなのでしょうか。電気代が怖いのですが、なんだかクラシックな雰囲気が気に入って、使っています。ほのかにあったかいです。

こちらは家族の寝室です。ベッドは3台とも置き土産。私が中高生の頃に寝ていたような昭和の「宮付きベッド」です。私たちにとっては懐かしいものですが、息子は「ライトがついてる、豪華なベッドだ!」と大喜び。確かに最近はこういうベッドを見なくなりました。「豪華」と考えてくれるなら、よかったです(笑)。

2階で一番広い部屋は、ゲストルームにしました。
ここには2つのこども用二段ベッドが残されていました。処分するかどうか…まだ迷っていますが、きれいにしてみたところ、まだまだ使えそうなので、とりあえず置いてあります。170cm以上の人にはちょっと狭いと思いますが、小中学生や、小柄な女性くらいなら楽に横たわることができるサイズです。
先日、息子の友達が泊まりにきてくれましたが、「寝心地よかった」と言ってくれました。

この部屋には広めのクローゼットが2つあります。窓からの眺めもいいです。
そのうち、ラグを敷き、テーブルセットを用意して、ゲストが快適に過ごせるようにしたいなと考えています。

リフォームしたトイレはなかなか快適

トイレは壊れてしまっていたので、早々に取り替えてもらいました。
ボットントイレですが、臭いは気になりません。掃除もしやすいです。
窓からは外の緑が見えて、気分も爽快です。

トイレの壁には消臭効果があるというポスターを飾りました。
トイレットペーパーホルダーは、まだ気に入ったものがないので、紙製の棚をつけて、置いています。意外と強度があるので、スマホも置けます。

ということで、2階とトイレは大丈夫。
手を入れるのは、玄関、洗面所、リビングの壁紙くらいでいいか、という気持ちで、100万円くらいの予算で整うかな、なんて考えていたのは、とても甘かった…というお話は、また次回に。

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