HOUSTO 編集部

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「部屋」をテーマに、作品を編み直した独自の写真展が開催予定

アレック・ソス 《Two Towels》〈Niagara〉より 2004年 作家蔵 ⓒAlec Soth

今回は2024年10月に東京都写真美術館で開催される写真展「部屋についての部屋(A Room of Rooms)」をご紹介します。
本展示会は、写真作家アレック・ソスの30年に及ぶソスの歩みを単に振り返るのではなく、選ばれた出品作品のほぼすべてが屋内で撮影されているように、「部屋」をテーマにこれまでのソスの作品を編み直す、独自の世界観を持った写真展です。

写真で物語を紡ぎだすような作品が魅力のアレック・ソス

アレック・ソス 《Anna, Kentfield, California》〈I Know How Furiously Your Heart is Beating〉より 2017年 東京都写真美術館蔵 ⓒAlec Soth

アレック・ソス(1969年生まれ、アメリカ・ミネソタ州生まれ)は、国際的な写真家集団、マグナム・フォトの正会員。生まれ育ったアメリカ中西部などを題材とした、写真で物語を紡ぎだすような作品で、世界的に高い評価を受けてきた作家です。
舞踏家・振付家のアンナ・ハルプリン(1920-2021)や、小説家のハニヤ・ヤナギハラ(1974-)など世界各地にさまざまな人々を訪ね、その人が日々を過ごす部屋の中で、ポートレイトや個人的な持ち物を撮影しています。すなわち、部屋とそこに暮らす人をテーマとするこのシリーズが、本展を生み出すきっかけとなったのだそう。

〈I Know How Furiously Your Heart is Beating〉(上の写真)は、静謐な空間で被写体から醸し出される親密さが大きな魅力。タイトルを翻訳すると「どれだけ激しくあなたの心臓が鼓動しているのか知っている」という意味で、その瞬間を写し留めたソスの胸中だけではなく、展示室というひとつの部屋の中で、作品と対峙するわたしたちの心の内までをも言い表しているかのようです。

親密な誰かの部屋を、じっくりと見つめる機会に

アレック・ソス 《Bil, Sandusky, Ohio》〈Songbook〉より 2012年 東京都写真美術館蔵 ⓒAlec Soth

「ポートレイトや風景、静物などを定期的に撮影しているが、最も親しみを感じるのは室内の写真だ」と作家は述べています。ソスの作品に登場するさまざまな部屋や、その空間にたたずむ人々に意識を向けることで、果たして何が見えてくるのか。展覧会と写真集共に多くの支持を得る作家の表現の魅力を探る展示会。ぜひ誰かの「部屋」を覗いてみませんか?

アレック・ソス 部屋についての部屋

開催期間

2024年10月10日(木)~2025年1月19日(日)

開館時間

10:00~18:00(木・金曜日は20:00まで、図書室を除く)
※入館は閉館時間の30分前まで
1月2日(木)と3日(金)は10:00-18:00開館

休館日

毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)、年末年始(12/29-1/1)

料金

一般 800(640)円/学生 640(510)円/中高生・65歳以上 400(320)円
※( )は有料入場者20名以上の団体、当館映画鑑賞券提示者、TOPMUSEUM PASSPORT 2024提示者(同伴者1名まで)、各種カード会員割引料金。※TOPMUSEUM PASSPORT 2024提示者は割引または無料(回数上限あり)/小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで)は無料/第3水曜日は65歳以上無料/1月2日(木)、3日(金)は無料/※各種割引の併用はできません。

問い合わせ

東京都写真美術館
https://topmuseum.jp/
※会期や営業時間は変更になる可能性もございます。

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