編集部・栗谷川

編集部・栗谷川

読書、映画、料理などインドアな趣味が大好き。夫・娘・猫2匹と東京都内で暮らしています。整理収納アドバイザー。

こどものYouTube時間、みんなの家ではどのくらい?

お子さんが家にいるみなさん、YouTubeなどの動画コンテンツを、1日にどのくらい見せていますか?
2歳4ヶ月を迎えた娘は、保育園から帰るとお気に入りのYouTube番組を見たがり「はい!」と笑顔でリモコンを渡してきます。

8時間の保育から帰ってきて、家でゆっくりくつろぎながら動画でも…という気持ちはわからなくもない。
でも、もっと手を動かしたり、想像力をかき立てる工作をしたり…そんな遊びもぜひ積極的に楽しんで欲しいというのも親心。

「1日に30分」「1日3本まで」などのルールを決めることも考えたのですが、まだ数字のカウントができない娘には、数字ルールは効果がなさそう。

YouTubeではなくU-NEXTなどの動画アプリを使うことで、ランダムに動画が再生されることを防ぐ。
はたまた、そもそも自動再生機能をオフにして、1本見たら次は再生されないようにするか。

などなど、頭を悩ませたのですが、そもそも動画に勝る遊びを、保護者である私が提供できていないことに根源があるのでは?と思い至ったのです。

ということで、動画に勝るコンテンツ作りを目指して、おもちゃ収納を見直してみることにしました。

生活感<創造性のあるおもちゃ遊びを優先!

それまでのわが家のおもちゃ収納は
・室内三輪車や、ひっぱりカートのような大きめのおもちゃは出したまま
・その他のおもちゃはリビングクローゼット内の引き出しにしまう
・ぬいぐるみは一緒に寝ることが多いため、寝室にまとめる
・割と大型のおもちゃ(お買い物レジスター、シルバニアのドールハウスなど)は、使う時だけ出して、遊び終わったらリビングクローゼットにしまう

といった感じで収納していました。
ルールはただ一つ「原色おもちゃによる生活感が出そうなものはしまいこむ」というもの。

確かにすべてのおもちゃを片付けるとスッキリして掃除もしやすいのですが、しまうことによって、こどもが簡単におもちゃに手を伸ばす機会を減らしてしまっていたのかも。

追加購入一切ナシ!家にあるものだけで作るおもちゃコーナー

見直して、新設したおもちゃコーナーがこちらです。
左側のミニテーブルは、以前からソファのサイドボードとして使っていたもの。
右側のカラーボックスは、リビングクローゼット内で使っていたものを取り出して、ここで使用することに。

リビングに入ってきた時は死角になるキッチンカウンターの下に設置することで、スッキリ感も少しだけ意識しました。

わが子が動画を見たがるタイミングはごはんタイムの前後。
「もうごはんだよ!」といっても、テレビ前から動かない…
そんな悩みを解決したく、ダイニングスペース近くで遊ばせることで、ごはんへの流れもスムーズになりました。

基本のBOX内は、ざっくりジャンルで分けて収納

カラーボックスの一番左は、絵本コーナーです。
絵本全量をここに置かず、図書館で借りてきた本や、今ハマっている本、強化したい分野の本(今ならものの名前を覚えるための絵本など)を中心に置いています。
本の内容をたまに入れ替えるだけで、新鮮な気持ちでこどもが絵本を開いてくれます。

現在、シールにどハマり中の娘。
散らばりやすいシールのシートやお絵かきグッズは、意外と本と形状が似ているものが多いので、100円均一のファスナーファイルにまとめて、立てて絵本と共に置いています。
塗り絵やメモ帳、クーピーなどもまとめて置くとスッキリ収納できます。

すぐ隣に置いたミニデスクでお絵かきやシール遊びができるので、動線も楽々です。

こちらはその右隣のカゴ。
ぬいぐるみでもなければ、本でもない。
そんな単体のおもちゃをザザッとまとめた「その他BOX」です。

このジャンルは、気がつくとどんどん増えてしまうので、定期的に見直して「絶対に遊ばないだろうな」というものは間引いて、定量を意識しています。

こちらは、またその隣のぬいぐるみBOX。
その右にレゴBOXと並びます。

目指すはおもちゃのメディアMIX。色々なジャンルおもちゃを総動員!

カラーBOXの上部には、シルバニアファミリーのドールハウスや、組立中のレゴなどを置いています。
特に意識せずに、遊びやすいよう横並びにおもちゃを置いたことが、意外にもミソだったのです。

たとえば、ある日の遊び方をご紹介。

シルバニアファミリーの仲間や、ミニサイズのぬいぐるみたちを、レゴの部品であるレゴカーに乗せて、ドールハウスを出発!レゴカーの牽引役は、シルバニア屈指の頼れる勇者スタイルのハスキー犬。

ドールハウスのすぐ隣に置いてある「アンパンマン」のレジスターで、バナナやヨーグルトなどをレジを通して購入。
「お買い上げ、ありがとうございました!」とアンパンマンの声が響く中、レゴカーはどんどん右に進みます。

到着したのはレゴで作った動物園。先ほどアンパンマンから買った食べ物を囲んでピクニックをします。
キリンやカバの上に人形を乗せるなど、ひとしきりここで遊んだら、またレゴカーに乗ってドールハウスを目指します。

帰り道は危険がいっぱい!
下の段から、おばけに扮したぬいぐるみが登場して、行く手を阻みます。
そこで勇者が一肌脱いでみんなを守るべく戦う…と言うのが主なストーリー。

……そう、簡単なストーリーではあるのですが、ここを横並びに置くことで、おもちゃ×おもちゃのストーリーが新たに生まれるのです。

大人の感覚だと、シルバニアファミリーで遊ぶなら、人形遊び。レゴで遊ぶならブロック遊び、と区切ってしまうのですが、こどもにはそんな境は存在しないんですね。

このピクニックに、下のBOXの中からぬいぐるみが新キャラとして登場したり、シルバニアの仲間たちが、絵本の世界に出張したり…と、おもちゃの種類は変わらずとも、ばいばいゲームでぐんぐんと遊び場が広がっていくんです。

主に、こどもの側が新たなミクスチャーを提案してくれるのですが、私も負けまいと新しい組み合わせを探し、提案し続けています。

YouTube再生時間、気づけばゼロに!

ストーリー立ててひとしきり遊ぶと「そろそろシール遊びにしようかな」とクールダウンする娘。
結構演技がかった遊び方が要求されるため、意外と疲れている私はホッとしてシールを渡します。

ふと、今日のYouTube時間はゼロだと気がつき、ガッツポーズ。
しかし、こちらのHPは思いっきり削られています。

結局こどものコンテンツ再生時間を減らすということは、誰かが思い切り遊び相手となる、ということとほぼ同義なんですよね。
兄弟がいる子やひとり遊びが上手な子もいますが、わが子はひとり遊びがあまり得意ではないため、やはり小さいうちはこどもと親の遊び時間、というのがとても必要なのでした。

おもちゃ収納の見直しによって、親子の関係にも、少し進展が見られたかな?と感じた模様替えとなりました。

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