おウチの作業は、手づくりのラジオ番組を聴きながら。

生活音だけじゃ、作業がさみしく感じてしまう

一人暮らしの週末は、溜め込んだ家事を一掃することからはじまります。洗濯物を回してから細かな掃除やモノの整理をするなど、なるべく効率的に取り組もうとするものの……、細かいところが気になって時間を食うし、食器洗いは手が濡れるので億劫になり後回し。そんなひとり作業が、なんだかさみしく感じることもあります。
できるだけ楽しく家事をするために、音楽を聴く人も多いと思います。以前HOUSTO内でも、作業用の音楽を紹介する記事がありました。ただ、私はふと「人が話す声を聴きたい」と思い、スマホでラジオを聴く手段を探したのでした。

”誰かの日常”を聴くラジオ

はじめは公共のラジオ番組が聴けるアプリを検索していたのですが、どうせなら色々なアプリを試用してみようと、誰でも音声配信をしたり、その配信をリアルタイムで聴いたりできる機能のアプリをダウンロード。ながら作業のお供にしてみました。
ジングルやBGMがしっかり入るような完成されたラジオではありませんが、一般の人が語る趣味や暮らしは自分の生活にとても近いもの。誰かの小さな苦労話は、家事に手こずっている私にとってちょうどいい話題です。

ひとり時間を、離れた場所で共有

雑談的な配信の他にも、自分と同じように食器洗いや洗濯など、作業をしながらの配信もあります。基本的には聴くだけのアプリとして使っていますが、例えば洗濯物を畳みながら少しコメントをしてみれば、「畳み方にこだわりあったりしますよね。私の場合は〜」なんて反応が返ってくることも。親しみを感じれば、ひとりで家事をしていても、友達の話を聴きながら一緒に作業をする、そんな感覚になります。
また、何気なく開いてみた配信からも、暮らしの話題と共にタイピング音、お昼どきの調理音、お散歩中の自然音などが聞こえてきます。中には車でギターを弾いている人も。それぞれの生活を楽しむアイデアが、垣間見えるようでした。

音声配信を聴くために家事をする？

そして今では、すっかり趣味と言えるほど音声配信を聴いています。道具を買ったり時間を取ったりする必要もなく、うまく生活に溶け込みました。コメントなどのコミュニケーションも相まって、ちょっとしたコミュニティもでき。忙しない日常の中でも、人の気配を耳に入れると少し気が安らぐというものです。
そんなこんなで”ながら”が形成逆転、配信を聴き続けたいがために、まだ掃除できる場所、まだ整理できるモノを探すように(笑)。アーカイブも残るので無理にリアルタイムで聴くことはないのですが、意図せずお部屋が綺麗になって便利なので、このままこの趣味は家事と共に続けたいと思っています。